2011.05.29 MM第349号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

奥三界山 (おくさんがいさん1811m) 

岐阜県中津川市・長野県南木曽町・大桑村  日本三百名山


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 地域の人の優しさに触れ、変化に富んだ山を楽しんだ 奥三界山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年4月29日(金)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

夕森公園竜神の滝ゲート11:15発−11:33登山口−11:46滝への分岐−12:18支尾根12:25−12:29上の林道−

13:03林道分岐13:08−13:25林道終点−14:00(あと1.5kmのポイント)−14:36奥三界山〈1811m〉14:46−

15:35林道終点15:40−16:22上の林道16:25−16:50滝への分岐−16:57登山口−17:15竜神の滝ゲート


                【 登り 3時間9分  下り 2時間21分  計 5時間30分 】


*コースタイムは休憩や写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

【温泉】        「かたらいの里」(川上村保険福祉施設 400円)

  
竜神の滝ゲートから20分弱で登山口(写真1) 「先は長い」スケールの大きさにびっくり(写真2)
林道は落石で埋まっていた(写真3) こんな高原状の所もある(写真4)
山頂付近はやはり雪があった(写真5) 山頂からは山々の展望が広がっていた(写真6)

 【感想 等】

 GWの初日、4月29日に中津川市川上にある裏木曽県立自然公園の夕森公園に着いたのは11時前であった。
この奥にある奥三界山(標高1811m)に登るためである。

 ただ、ここ夕森公園までは入ることができることは確かめてあったが、林道にゲートがあるか否かまではわからなかった。
林道はかなり上まで続いている。また、不知町方面からも林道がある。
ネットに竜神の滝から5時間10分で登った記録を見つけたのでこの登山口を選んだ。

 この夕森公園は、同じようにキャンプ場等がある南木曽岳とは違い、奥三界山への地図も表示もなかった。
それで、竜神の滝と上までの林道分岐まで行ったが、引き返し釣り堀の人に道を尋ねた。
彼は行ったことはないが、車で林道を上まで走っていけると思う、ということであった。
想像だけでは行けるかどうか心配なので、総合案内所と書かれた売店のおばさんにも聞いてみた。
(午前11時に道に迷っていたらとても山頂に立つことはできない)

 林道はすぐにゲートがあり通れない、竜神の滝方面もそこにゲートがありそこから歩いて登るということであった。
ただ、前日立ち寄った人が山頂まで5時間かかったと言っていたので、下山したら売店に寄ってね、と言われた。
私は「わかりました。十分に明るい内に降りれますよ。」、と笑顔で答えた。
お客は全く見かけないので、寄ってもらえれば何かを買ってもらえると考えているのかな、なんて思った。

 おばさんの説明は、ネットの情報と同じコースであった。しかも想像ではなく事実である。
おばさんにお礼を言ってすぐに登山口に向かった。

 11時15分、ゲート横の駐車場に車を止め出発した。
他には2台の車が止まっていた。

 20分ほど沢沿いの林道を歩いていくと、登山口があった(写真1)。
平地だし、道も良いからここまで車で入ってもいいのにと思った。
山道にはピンクのきれいなイワウチワがたくさん咲いている。

 山道に入って10分ほどで吊り橋を渡る。
杉林の中を歩いていくと急な支尾根登りになり、やがて上の林道に出る。

 ここからの林道歩きが長い。
周りの山々を眺めながらひたすら歩く。
道路脇にはまだ雪も残っている。

 進行方向が見えるので、余計に遠く感じる(写真2)。
写真の、向こうに見える木の橋を通っていくのだ。
やがて大きな落石が道路を塞いでいた。
他にも大量の土砂が覆っているところもあった。

 13時過ぎ、遠くに見えていた木の橋の下に着いた。
橋の向こうには「昇竜の滝」が見える。
なかなか素敵な場所である。

 その先は夕森山方向の林道と分かれ鋭角に荒れた林道を登って行く。
それは林道とは思えないくらいの道になった(写真3)。
岩肌はもろく、いつ落石があってもおかしくない感じである。

林道分岐から20分弱進むと終点であった。
そこからが本当の登山道である。
ここまでゲートから2時間余もかかっている。

 ちょうど、木の階段を単独の年輩者が降りてきた。
生き物の気配を全く感じないで歩いてきたので、なんかほっとした。

 10分ほど登ると、高原状の所に出た(写真4)。
立ち枯れのあるこんな感じの所も好きである。

 やがて石のごろごろした涸れ沢の登りになった。
いろいろ楽しませてくれる、と思いつつ歩いていると「←奥三界岳1.5km 50分」の看板があった。
1.5kmを50分もかかるということは起伏がかなりあるのかと思っていたが、林あり、雪ありの道を通り山頂に着いた。

 奥三界山の山頂には若い2人連れの先客がいた(写真5)。
ゲートから3時間余、いろいろな風景を見て少々疲れたが、充実感はある。

 木の櫓の下には三角点がある。
 山頂は、少し木は生えているものの、櫓の上からの展望はいい(写真6)。
ここは名前の最初に「奥」がつくだけあって山が深い。
周りにある山の名前は残念ながらわからない。

 水分を補給したら下山開始だ。
若い2人組は私は到着するとすぐ下山していって、全く見えない。

 帰りは足元の花々を見ながら下る。
ここにもショウジョバカマが咲いている。
今は季節なのだろう、このGWに登ったほとんどの山に咲いていた。
穴のあいた切り株に付いた苔も素敵であった。

 15時半過ぎ、林道まで下りた。
あとはだらだらと林道下りが中心になる。

 昇竜の滝にある木橋はほんとに立派である。
木の橋桁が絵になる。
ただ、老朽化しているので壊れて落ちそうでもある。

 順調に下り、上の林道から急な山道を下り、17時前に登山口に着いた。
あとはゲートまで歩くだけである。

 17時15分、ゲートに着いた。
ゲートにはちょうど、軽トラックが来たところであった。
「こんな時間に何だろう」と思って覗くと、登る前に私が道を尋ねた売店のおばさんであった。

 彼女は私が下山したか心配になって見に来たのだった。
ほんとにありがたいことである。
仕事は17時までなので、店を閉めてから見に来てみたと言う。
店には張り紙を付け、下山を知らせるように書いてきたと言う。

 彼女に会えて良かった。心配をかけてしまった。
私のようにお昼近くなってこの奥三界山に登る人はいないからだろう。

 せっかくなので、おばさんに近くの温泉を尋ねた。
道を下ってすぐの所に「かたらいの里」があるとのこと、またまたラッキーであった。

 温泉は新しく、気持ちが良かった。
日本三大名泉の1つ下呂温泉と同じとも言われているそうでよかった。

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