2011.08.07 MM第357号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

鳥甲山(とりかぶとやま 2038m) 長野県 日本二百名山

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 鎖ありナイフリッジありで楽しかったが、ハエの多さに閉口した 鳥甲山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年7月16日(土)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

和山鳥甲登山口6:30発−7:14[1437mポイント]7:20−7:48/53−8:35白ー8:40−9:13/18−9:38屋敷分岐

−9:44鳥甲山〈2038m〉9:52−9:56屋敷分岐−10:32/37−10:47白ー10:52−11:30鎖上11:35−12:14

和山登山口



                【  登り 2時間53分  下り 2時間07分  計 5時間  】


*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

【温泉】     切明温泉(0円) 

  
「白ー」(標高1944m)先からの展望(写真1) ようやく山頂方向が見えてきた(写真2)
次に現れたのは両側切り立ったヤセ尾根だ(写真3) 山頂付近のニッコウキスゲのお花畑(写真4)
鳥甲山(標高2038m)の山頂(写真5) 登山口近くの「切明温泉」野湯(写真6)

 【感想 等】

 2011年はすでに梅雨が明けて迎える海の日の3連休、蓮華温泉からの白馬連山に行くことに決めていた。
しかし蓮華温泉への道が通行止めだった。

 じゃあ、どこに行こうか。
低い山は暑い。
じゃあ、どうしようかと迷ったが、長野県北東部、新潟県との境にある山に行くことにした。

 ここにはまだ登ってない山がある。
一昨年の海の日3連休に出かけて登った「草津白根山」「横手山」「笠ヶ岳」「岩菅山」付近の山である。

 まずは「鳥甲山」に登ることにした。
国道52号線から中央高速、長野自動車道と通り、信州中野ICで下りる。
国道403号線、雑漁川林道と通り、やっと登山口に着く。約350kmの走行。

 鳥甲山の登山口は2つある。
「和山」と「屋敷」である。
私は鎖とヤセ尾根がある「和山」を選んだ。
(往復のコースタイムは和山が7時間40分、屋敷が6時間10分である。日本二百名山登山ガイド)

 6時半、和山の駐車場を出発した。
私の他には2台の車があった。
やや古い木の標柱があり下草を刈ってくれてあった。
ありがたいことに、この3連休の登山者のために刈ったばかりの感じである。
所々に水色のガクアジサイの咲く中を歩いていく。

 少しゆるやかであったが、すぐに急登になる。
風もなく日陰でも汗が噴き出す。
30分登ると、木々の間から山々が見えてきた。
高速を下りてから一般道を1時間以上走っただけあり、かなり山深いことが展望からもわかる。

 7時過ぎ、1437mポイントに着いた。
進行方向には切り立った山が見えてきた。
この尾根を越えていくのだ。
だから屋敷からのコースより時間がかかるのだ。

 少し歩くと鎖と梯子がある。
いくつかあったが大したことはない。
所々に残っているヤマツツジの赤い花がアクセントを付けてくれる。
赤紫のアザミも咲き出している。

 8時半過ぎ「白ー」(標高1944m)に着いた。
樹木に囲まれている。
この高さまで登ると少し涼しさが出てきた。

その先まで行くと、茶色の切り立った崖が見えてきた(写真1)。
たぶん、剃刀岩だろう。
なかなかの景観だ。

右側が崩れ落ちた山道を歩いていくと、ようやく山頂方向が見えてきた(写真2)。
まだまだ先は遠い。

次に現れたのは両側切り立ったヤセ尾根だ(写真3)。
崩れやすく滑りやすいので格子状に鎖が付いている。
落ちたら大変なので慎重に渡る。

今度は背丈ほどのクマササだ。
下草を刈ってあったのは登山口だけだった。
よくあることだ。
登山口を刈ってくれてあったので、登り口がわかって良かった。
ササをかき分けて進む。
白いかわいいゴゼンタチバナや薄紫のウツボグサが咲いている。
桃色のチョロギ?や山吹色のニッコウキスゲもある。

 9時過ぎ、休憩すると腕や顔に蠅が止まってくる。
その数、一度に20匹はいる。
くすぐったいし気持ちが良くない。
すぐに休憩中止。

 足元は歩くと、バッタの幼虫がたくさん飛びはねる。
空には赤トンボ。
まさに昆虫天国である。

 それだけ自然が豊かということであるが、ちょうどいろいろな昆虫が発生したのだろう。
そういえば、霞沢岳[北アルプス](メルマガNo.230)では、羽虫の大量羽化に出合ったことがあった。
あの時もアブやハエに悩まされた。

 ここまで登るとなだらかになり山頂は近い。
ニッコウキスゲのお花畑を見ながら歩く(写真4)。
初夏の花、高原に生えるニッコウキスゲのお花畑を見ていると爽快になる。

 9時半過ぎ、屋敷への分岐を過ぎると、数分で鳥甲山(標高2038m)の山頂だった(写真5)。
山頂は写真のように樹木に囲まれ展望は樹木の上に何とか少し見える。

 山頂での休憩もやはりハエがすごい。
もしかしたらハエ達は近くにある牧場からやってきているのかもしれない。
たまらないのですぐに下山することにした。

 ゆっくりでも動いていればハエは私の体にとまらない。
草木に目をやるとハクサンフロウやエンレイソウ、アズマシャクナゲ、ギンリョウソウが見える。
数は少ないが、また出合えたことがうれしい。

 下山は元来た道を戻る。
途中で1人だけ会ったが、その方は屋敷に下り林道を歩いて車に戻った。
(温泉で会い、話してそれがわかった)

 12時過ぎには和山登山口に着いた。
登山口近くには「切明温泉」がある。
ネットで調べると、温泉宿と中津川にある野湯がある。
私は川にある無料の野湯に入ることにした(写真6)。

 熱い源泉が川の水で適温になっているところを探し入浴する。
シャンプーや石鹸を使うことはできないが、大自然の中ではいる温泉は格別である。
1時間ほどのんびり入る。

 ハエに悩まされた鳥甲山であったが、梯子やヤセ尾根を楽しめた山であった。
その後の野湯は気持ちが良かった。
時間もあるし、あとはのんびりお昼寝タイムである。

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