2011.10.02 MM第363号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2011年9月17日(土) 【天候】 曇りのち時々雨 【コース及び時間】 6:10蓮華温泉−6:45兵馬ノ平−7:17/22−8:00白高地出合8:05−8:25/30−8:53/9:00−9:09花園三角点− 9:31/36−10:01/08−10:44/49−11:11吹上のコル11:15−11:47朝日岳〈2418m〉 【 登り 4時間54分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 また、温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
蓮華温泉に車を止め、出発だ(写真1) | 兵馬の平湿原も秋の様相である(写真2) |
紅葉が始まりかけ山肌もきれいだ(写真3) | ウサギギクの群生だ(写真4) |
「吹上のコル」もかなかな素敵だ(写真5) | 朝日岳には誰もいない(写真6) |
【感想 等】 敬老の日の3連休は蓮華温泉からの白馬岳周辺の山に出かけた。 以前書いたとおり、海の日に行こうとしたが、蓮華温泉への道が通行止めで延期していた。 紀伊半島に大きな被害を出した台風12号の後であったので心配であったが、関係機関に問い合わせると通行できるとのことであった。 ここ白馬岳は日本の山で一番人気の山域かもしれない。 夏でも大雪渓の中を手軽に歩くことができるし、大きなお花畑もきれいである。 また、山の上には大きな池があり素敵な温泉もある。そして、付近の山と組み合わせていくつかの縦走もできる。 白馬岳を書くのは3回目である。 1回目は若いとき、白馬岳から槍ヶ岳までのテント泊縦走(メルマガNo.93)であり、2回目は白馬鑓温泉(メルマガNo.111)に回った。 今回は初秋に、蓮華温泉から朝日岳ー雪倉岳ー白馬岳と縦走し、蓮華温泉に浸かって来ようという計画である。 この「朝日岳」は白馬岳の北方の稜線にあり、白馬岳より500mほど低い山である。 朝日岳には東西南北4方向からの道がある。 私は東にある蓮華温泉から朝日岳に登り、雪倉岳、白馬岳と南下する。 他には親不知方向に北上するコースと小川温泉方向の西に進むコースがある。 蓮華温泉まで行くには、静岡からだと国道52号を北上し中央高速に乗り豊科ICで下り、国土147号、148号を通らなくてはならない。 そのため330kmを5時間半かかって到着した。 台風15号が沖縄の南にある。 台風12号では暴風域が広く日本全土に及んだので、少し心配ではあったが、新潟なら台風から遠いので大丈夫ではないかと考えた。 もし天気が悪かったら温泉に入って帰ってくればいいし・・・。 6時過ぎ、天気は曇っているが今にも小雨が来そうな天気である。 車は10数台止まっている。 駐車場からすぐそばにある蓮華温泉の横を通り、朝日岳方面に向かった(写真1)。 よく整備されたなだらかな木道を歩いていく。 クマササも刈ってくれてあり、歩きやすい。 30分ほどで「アヤメ平」だ。 はるか前方に朝日岳が見えてくる。 そこから10分ほどで「兵馬の平湿原」である(写真2)。 濃いピンクのアザミや紫色のトリカブトが咲いている。 小雨が降ってきたので、雨合羽を着る。やはり雨だ。 そこから3分ほど行った所で右に曲がり、湿原と別れ山の中に入っていく。 頑丈な鉄橋「瀬戸川吊橋」を渡り、「白高地沢のぞき」を通り、「ひょうたん池」を通過する。 年輩の2人組に会うが、他にの山歩きの人はいない感じである。 8時、大きな沢に出た。そこにはもっと立派な鉄橋が架かっていた。 橋を渡り標識に沿って沢の河原を登っていくと、木杭でできた「白高地沢」の標識があった。 標識がなければ、沢からの取り付きの道はわからない。 ここからが本格的な山道である。 小雨に濡れたダイモンジソウが輝いている。 紫の花を付けたトリカブトの葉っぱも光っている。 地図には「カモシカ坂」と書かれている。 残念ながらカモシカには遇わなかったが・・・ 1時間近く登ると左手に雲に覆われた山が見えてきた。 木道のある草原に出た。 黄色く色づきかけた草々に混じって藤色のマツムシソウが咲いている。 こんな天候で、展望がきかないのが残念である。 9時過ぎ、「花園三角点(1754m)」に着いた。 初夏の晴天に来れば展望とお花畑が素敵なところであろう。 若い男女が軽装で登ってきた。 半袖で荷物は5kg以内だ。 トレランだろうが、雨具・着替え・水分・非常食でも5kgは越えそうである。 この雨の中を朝日岳日帰りなのだろうか、小屋泊まりなのだろうか・・・ 五輪尾根を登っていく。 やがて「青ザク」に着いた。 ガスが少し切れ、雲間から黒っぽい山の稜線がが見えてきた。 全体の山々が見えないのが残念である。 10時少し前、「五輪の森」に着いた。 ずっと草原であったが、この辺だけ木々が多い。 そこから30分歩いたところに水場があり、ペットボトルを切ったコップが置いてあったのでそれで水をいただいた。 久しぶりに飲む天然水は甘くおいしかった。 また、木道の草原である。 道に使われている木には制作年度が書かれている。 この辺の木道は新しく、平成21年度と書かれていた。 プレートを見ると、毎年のように作られているのがわかる。 徐々に山頂方向も見えてきた。 雪はなく黒い地肌が見えている。 ガスがゆっくり空に上がっていく(写真3)。 ほぼ雨も上がったので雨合羽を脱ぐ。 その先にはタンポポに似たウサギギクの群落があった(写真4)。 あまり見たことがないお花畑である。 11時11分、「吹上のコル」に着いた(写真5)。 ここは栂池新道入口であり、親不知に繋がっている道の分岐である。 すぐ下にある照葉の池がきれいだ。 その向こうには日本海とその周辺の街が見える。 この稜線は2000mを越えているであろう。 周りの草も紅葉を始めていて、赤やオレンジに染まりだしている。 青色のイワギキョウの花が咲き、雪渓も残っている。 山頂はもうすぐである。 11時半過ぎ、二等三角点のある朝日岳(標高2418m)に着いた(写真6)。 山頂には私1人である。 ガスも少しずつ上空に上がり、展望も開けてきた。 これから向かう雪倉岳も見えてきた。 白馬岳は上の方が隠れてはいるが・・・ (雪倉岳に続く) |