2011.10.09 MM第364号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2011年9月17日(土) 【天候】 雨 【コース及び時間】 6:10蓮華温泉−6:45兵馬ノ平−7:17/22−8:00白高地出合8:05−8:25/30−8:53/9:00−9:09花園三角点− 9:31/36−10:01/08−10:44/49−11:11吹上のコル11:15−11:47朝日岳〈2418m〉 【 登り 4時間54分 】 朝日岳11:56出発−12:32水平道分岐12:37−13:03ツバメ岩13:10−13:40/45−14:16/23−15:09雪倉岳ー 15:33雪倉岳避難小屋(泊) 【 (朝日岳〜雪倉岳) 2時間47分 (雪倉岳〜避難小屋) 24分 1日の合計 8時間5分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
水平道分岐に着く(写真1) | ツバメ岩先から雪倉岳方向を(写真2) |
「雪倉ノ池」を見下ろす(写真3) | 雪倉岳は雨混じりの強風の中にあった(写真4) |
(写真5) | 着いた!雪倉岳避難小屋は石囲いの中であった(写真6) |
【感想 等】 敬老の日の3連休は蓮華温泉からの白馬岳周辺の山に出かけた。 前号で出発から「朝日岳(メルマガNo.363)」までを書き、今回はその続きである。 台風15号が沖縄の南に来ていて、時々雨が降っている。 また、その前に来た台風12号では暴風域が広く日本全土に及んだので、心配ではあったが、ここ「朝日岳」まで登ってきた。 この蓮華温泉…朝日岳…雪倉岳…白馬岳のコ−スは普通2泊3日である。 私も3連休を選んでここに登りに来た。 しかし、明日または明後日、台風の影響で山はかなり荒れるかもしれない。 そんなことも考え、1日ショートカットできるように最低限の自炊&宿泊セットを持参してきた。 歩きながら、2日で山から下りるべく、決心をした。 すなわち、本日中に雪倉岳まで歩き、雪倉岳避難小屋に泊まり明日下山する。 (避難小屋はあくまでも、緊急避難のための小屋であるが許してもらう) 正午近く、朝日岳を出発した。 山頂では誰にも会わなかった。 雪倉岳方向はガスが上ってきている。 足元には白いホタルブクロやチングルマのがくが静かに佇んでいる。 ハハコグサも見守ってくれているようであった。 約30分で「水平道分岐」だった(写真1)。 その手前で、テントを担いだ若い女性のソロに会った。 彼女は「白馬水平道はアップダウンがきついとガイドブックに書いてあったから朝日岳経由で朝日小屋に向かう」といって歩いていった。 (私なら水平道を通るのに、と思っていたが・・・) 朝日岳と雪倉岳の標高差はわずか200mである。 ほぼ平坦な稜線の道を進んでいく。 木道であったり池塘があったりで目を楽しませてくれる。 30分で「ツバメ岩」であった。 黒っぽい岩がガレている。 ここで小休止をしたが、帰宅後ガイドブックを見ると「危険なので休憩せずに素早く通過しよう」とあった。 確かに言われてみれば、このコースの中では一番危険なところかもしれないが・・・。 小雨が降ってきたのでまた雨合羽を着る。 草が黄葉し始めている中をどんどん歩いていく。 雪渓が残っている。 稜線に出ると西からの小雨交じりの風が強く寒い。 14時半、左下の方に「雪倉ノ池」が見えてきた(写真3)。 天気が良ければ、すばらしい散歩道であろう。 風はもっと強くなり、やや向かい風だ。 手が雨と風で冷たくなる。 手袋をはめてもどうせ濡れればもっと冷たくなるので、我慢するしかない。 15時過ぎ、雪倉岳(標高2611m)に着いた(写真4)。 風雨の中をさっとカメラだけ出して写真を撮る。 休んでいたら体が冷えてしまうのですぐに出発する。 汗や雨で全身びしょ濡れである。 ゴアテックスが寿命なのか、メンテナンスが悪いのか、それともズボンからたれてきたのか靴の中も濡れている。 手はかじかんできたので、時々服の中に手を入れ温める。 進行方向の鉢ヶ岳、白馬岳が近くに見える(写真5)。 下っていくと、5羽のライチョウの親子が山道にいた。 久しぶりに見るライチョウ。 脅かすのはかわいそうだが、近づいていくと親2羽、子3羽で2組に分かれ逃げていく。 眼下に茶色の屋根の雪倉岳避難小屋が見えてきた(写真6)。 15時半過ぎ、避難小屋に着いた。 屋根に風が当たりゴーゴーと音をたてている。 休憩を入れての3時間半、雨交じりの強風の中の山歩きだった。 久しぶりにしんどい山歩きであった。 小屋に入るとすぐ、着ているものを全部脱ぎロープに干す。 乾いた衣服を着る。 暖かいことのすばらしさを改めて感じる。 今夜は私1人の長い夜が待っている。 明日はもっと強い風雨になるのか、それとも・・・・。 (次号、「白馬岳」に続く) |