2011.12.01 MM第371号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

寝姿山(ねすがたやま 200m)・

高根山(たかねさん 343m) 静岡県下田市 伊豆



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この山の私の印象等は・・・                                 

「 下田公園の整備状態とは大違いで、探しに探した寝姿山&高根山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2011年10月30日(日)

【天候】        薄曇り

【コース及び時間】

1.寝姿山

 寝姿山自然林公園ロープウェイゲート付近7:20−7:28愛染堂・展望台−7:35ロープウェイゲート−7:41寝姿山〈200m〉

7:43−(道迷い)−林道−7:51寝姿山自然林公園ロープウェイゲート付近

      【 計 29分 】

2.高根山

旧下田街道8:32−8:55蓮台寺駅分岐−9:05高根山急登下−9:18高根山〈343m〉9:29−9:37高根山急登下−9:42

蓮台寺駅分岐−10:04旧下田街道

      【 計 1時間21分 】

*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

【温泉】   網代温泉「平鶴」 (1050円)


  
下田ロープウェイ方向にまず行ってみた(写真1) 海の展望がきれいだ(写真2)
寝姿山は忘れられたようにあった(写真3) 最後の賭けで寝姿山への道を探す(写真4)
あった、「進入禁止」の中に・・・(写真5) 遊歩道はかなり荒れていた(写真6)
急な高根山への登りではリンドウが迎えてくれた(写真7) 高根山山頂の地蔵(写真8)

 【感想 等】

 早めに着いた下田では、海方向に下田公園の山が見えたので、行ってみた(メルマガNo.370)。
その後、展望台からも見えた道の駅「開国下田みなと」に寄って寝姿山について情報を得たことを前回書いた。

 「寝姿山」にはロープウェイでは行くことができるが、歩いていく道はない、とのことであった。
車で行くには国道136号線から新下田橋東側の道を上って行けば標識が出ているとのことであった。

 この「旧下田街道」は車1台くらいが通れる舗装道である。
そこを車で上っていくと、寝姿山方向に入っていく道があった。

 かなり上り、ほぼ平になって左に弧を描いた辺りに鎖を張った道があった(写真1)。
その近くに車を止め、山頂を探すことにした。
私は「改訂版静岡県の山(山と渓谷社)」を持ってきただけである。
その18番に『寝姿山・高根山』が載っている。

 地形図を用意しなかったのはまずかった、と後悔した。
「寝姿山」の山頂がわからないのである。
鎖の近くには看板があり、お知らせが書かれていた。
「これより先は、下田ロープウェイの施設内となり入園料600円が必要となります。但しロープウェイ利用の方は無料といたします。」

 あの大室山(メルマガNo.338)のようにロープウェイで行かないと山頂に立てないのだろうか、
そう思いつつ時計を見るとまだ時刻は午前7時20分。
誰もいないので鎖の横を通り入っていく(せっかく山頂に立つために来たのだ。600円で行けるなら高くない)。
道路を200mくらい下るとゲートがありそこから先が観光客が来る寝姿山の敷地だろう。

 ゲートの右に獣道のような踏み跡を見つけたので樹林の中に入っていった。
何となく、その先に寝姿山の山頂があるような気がしたからである。
しかし高さはそれほど高くならず、左に回り込んだらいつの間にか敷地内の「愛染堂」と書かれた朱色の八角形の建物の所に出てしまった。
その先には展望台があり、下田の海が見える(写真2)。
この展望が見えればロープウェイで上がってくる価値があるかもしれない。

辺りを探したが、「寝姿山」の山頂方向を示す表示はない。
道路から坂を下り下がったし、多分逆方向だ。
まずは、元の場所に戻ることにした。

少し坂を登り始めると、軽トラックが来た。

運転していたおじさんに聞くとやはり道路の反対側だったようである。
車に戻り、反対側のいくつもある山道の1つを、なるべく高い方向へ登って行く。
なだからな山頂でピークを探すのは大変である。

 黄色のツワブキの群生や樹林を見ながらゆるやかに上っていくと、少し広いところの倒れかかった木の下に看板が見えた。
行ってみると「寝姿山山頂 標高200.07m」とあった(写真3)。
探しながらもわずか6分の場所にそれはあった。

忘れ去られたように、またこのピークは何の意味もないんだ、といった感じで静かに佇んでいた。
もちろん、踏み跡もあまりない。
「静岡県の山」(前述)では、この山頂から高根山に登山道が続いている。

山頂は展望は全くない。
周りに道は何本かあるが何の表示もない。
本の中の表示は「公園整備で遊歩道が交差しているのでわかりづらいが、山頂から北方に向かって、林道を2回横切っていくと旧下田街道だ」とある。

 今回は車で上がってきたので一端、車に戻り高根山へ通じる道を探すことにする。
が、似たような風景で自分が歩いてきた道がわからなくなってしまった。
歩いて来た景色を思い出しゆるやかに下っていく。
なんとなく合っていそうな気がした。

 しばらく歩くと車道に出た。
来るとき走った感じの道である。
もしそうなら左に進めば車はあるはずである。
あった、行きの道より50mほど下ったところにある車道に出たようである。
前日の「猿山」に続いてこのわずか100mの寝姿山で道に迷うとは思ってもみなかった。
わずか30分の山歩きであったが、はらはらドキドキであった。


 次は「高根山」である。今度は道に迷わないように歩きたい、と思い出発した。
「寝姿山自然公園」の林道を下り、旧下田街道に出た。
そして探しながら北東方向にゆっくり走った。
が、標識はおろか山道が見つけられなかった。
白浜集落近くまで行ったので引き返し、今度は寝姿山から下ってくる道と高根山に上っていく道の両方を探しながら走った。

 わからない。
細い道が2、3本あるがそれなのだろうか。
道路には1人だけ、リハリビで散歩していた。
彼に尋ねたが、引っ越してきて2年で、分からないと言う。

もう一度、次の集落までゆっくり走りながら探したが見つからなかった。
前述の山ガイドを読むと、「20mほど進むと指導標があり、車道を北進すると、大きな広場に出る。広場から高圧線の下をくぐって山道に入る。」とある。
もう一度、「指導標」「広場」「高圧線」を探しながらゆっくり走る。
が、「指導標」「広場」もない。「高圧線」も見えない。
ほぼ諦めかけた。

「寝姿山自然公園」の林道を越え坂を登っていくと空に高圧線が見える。
この辺かな、と探すが山道らしきものはない。

高圧線の下に行くには「立入禁止」を入るしかないのか・・・(写真4)。
「寝姿山」に引き続き、またまた立入禁止だ。
失礼して、ちょっと100mほど見に行くと、ありました、ありました。
立入禁止の中に「寝姿山」の標識が・・・(写真5)。

ザックを取りに戻り、すぐに出発した。
遊歩道は2mほどあり平坦で歩きやすい。
ただ、歩いていくと先日の台風だけとは考えられないくらいの枯れ枝が落ちている場所もあった。
中にはかなりの年数を感じるものもある。
あまり整備されていないのだろう。
さび付いたオリエンテーリングのポストもある。
寝姿山公園にしろ、かつては立派な山を楽しむ場所だったのだろう。

 出発から30分で蓮台寺駅分岐に着いた(写真6)。
写真のように道を全く塞いでいる。
この木はまだ青々としているので先日の台風で倒れたのかもしれない。

 そこから10分で高根山の根元に着いた。
今までの平坦な道と違い、かなりの急登である。
濃いピンクのアザミに励まされながら登る。
真ん中には太いロープが付けられていて、利用できるようになっている。

2分も登れば海が見えてくる。
下田の白浜方向の海である。
展望のきかない樹林帯を歩いていたので海の近くであることを忘れていた。
アザミに変わってリンドウが出迎えてくれる(写真7)。

リンドウは私が好きな花の1つである。
夏の高山だけでなく秋の低山にもあり、優しそうな色と形がうれしい。

もう山頂はすぐだ。
電波中継塔があるのですぐわかる。
9時過ぎ、高根山(標高343m)に着いた(写真8)。
写真のようにお地蔵さんが置かれている。

少し下がったところに「向陽院」という鐘をぶら下げた小さな建物があり、その中にはたくさんのお地蔵さんがある。
外壁に貼られた説明によると、高根地蔵尊は暴風雨の中、山頂からの光で立ち往生した船を助けたという言い伝えがある。それで、船頭さんの守り神として全国に多くの信者がいるそうである。それらの信者が、海上の安全と大量祈願に訪れ、地蔵を奉納したという。

海などの展望や付近を散策を楽しみ、9時半頃下山を開始した。
来たときと同じコースを歩き10時過ぎに車に戻った。


下山後は温泉だ。
今回は網代温泉「平鶴」のほぼ無料という割引券を持参していた。
それで、帰路に寄る。

網代温泉は初めて寄ったが、熱海と伊東の間にある。
「平鶴」は、その中でも大きな温泉宿であった。

前日の湯ヶ野温泉同様、日中なので貸し切り状態であった。
特に、露天風呂は人気のない海岸に面していてなかなかのロケーションであった。

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