2012.01.09 MM第375号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

竜ヶ岳2[元日](りゅうがたけ 1485m) 山梨県河口湖町 山梨百名山


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この山の私の印象等は・・・                                 

「 天候が心配であったがすばらしいダイヤモンド富士が見れた 元旦の竜ヶ岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年1月1日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

本栖湖キャンプ場4:47発−5:27ベンチ5:33−5:56見晴台−6:26分岐−6:35竜ヶ岳〈1485m〉7:50−8:01分岐−

8:23見晴台−8:36ベンチ−8:52登山口−9:00本栖湖キャンプ場


      【 登り 1時間42分  下り 1時間10分   計 2時間52分 】


*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
初日の出登山の人が多いのにびっくりだ(写真1) 竜ヶ岳山頂は大勢の人が(写真2)
諦めかけたその時、ガスが切れ富士山が(写真3) 雨ヶ岳も見えてくる(写真4)
南アルプスの山々も見える(写真5) 辰年元日のダイヤモンド富士だ。(写真6)
本栖湖が眼下に見える(写真7) 見晴台の石仏と竜ヶ岳山頂方向(写真8)

 【感想 等】

 2011年は東日本大震災や台風15号の浜松上陸等いろいろ悲しい自然災害があった。
また、経済も政治も教育も不安だらけである。日本の国の債務残高は1000兆円に迫ろうとしている。
国民1人あたりに換算すると約800万円である。お先真っ暗である。

そんな中だからこそ、2012年たつ年はたつが天に昇るようにすばらしい年になるようにと強く願う。
で、竜の山からのダイヤモンド富士の初日の出を拝もうと「竜ヶ岳」出かけた。

 この竜ヶ岳はかつて6月に登ったことがある(メルマガNo.106 竜ヶ岳1)。
その時は木イチゴがいっぱい実っていた。


 1月1日の元旦、山梨県富士五湖の1つ「本栖湖キャンプ場」の駐車場からのスタートである。
ここから少し歩くと竜ヶ岳の登山口である。

 4時過ぎには大型バスが何台か到着した。
車も続々やってくる。
役場の職員だろうか、赤色の懐中電灯を照らし駐車場の奥へと車を誘導している。

天気予報では「曇り」でご来光は見ることができないかも・・・ということだったので、
登る人はそんなにないかも、と思っていたが多くてびっくりである。

 そして、車から降りた登山者達が続々と登山口に向かい歩いていく。
ヘッドライトの列が繋がっているのが見える。

あまり早く行っても山頂でご来光を待たなくてはならない。

5時少し前、私も出発した。
滅多にヘッドライトを付けて歩くことをしないが、初日の出登山だけは仕方がない。

ここ3年間は
2009年高草山[No.245](静岡県焼津・藤枝市)、
2010年花沢山近くの稜線[No.292](静岡県焼津市)、
2011年満観峰[No.334](静岡県焼津・静岡市)と家の近くの山の上から初日の出を拝んできた。


歩き始めること数分、キャンプ場のトイレの前では50人ほどの団体が登山の説明を聞いている。
団体の場合、一番遅い人のペースになる。
しかも旅行社の募集ツアーではリーダーは1人1人の体力等を把握していない。
彼らより先に登り始めることができて良かった。

と思うのも束の間、すぐに登山口に着き、山道に入る。
そこにはヘッドライトの列ができていて、彼らを抜かすことはできない。
考えを切り替え、ゆっくりでいい、汗をかかないように登ることにする。

登山口から30分あまりかかり、「ベンチ」に着いた。
周辺で休んでいる団体もあったので、私はその少し先で休憩する。
目出し帽や冬季用の厚い毛糸の手袋を出す。

山道は、少し下ってからまた登る。
ゆるやかに登っていくだけなのでそれほど大変ではない。
団体の後について登っているのでペースがゆっくりだ(写真1)。

6時少し前、「見晴台」に着く。
ここには東屋と石仏がある。
シルエットの富士山が見えてきた。
多くの人達が休んでいる。

これならダイヤモンド富士が期待できるかもしれない、とウキウキしてくる。
私は休まずに登っていく。

足元には雪が少しあり、凍結しているところもある。
アイゼンはなくても大丈夫である。

そこから30分で湖岸に下る分岐だ。
6時半近くなりかなり明るくなった。
ライトなしでも歩くことができる。
ただ、ガスが出てきている。

山頂から下ってくる人もいる。
どうしてだろうか。
このガスでは山頂からのご来光をあきらめたのだろうか・・・。

分岐から10分弱、6時35分に竜ヶ岳(標高1485m)に着いた。
前回より30分ほど多く時間がかかったが、ゆっくりだったので汗をかかなくて良かった。

山頂付近は少しガスっている。
周りの木々は霧氷に覆われている。
そして、風がある。
その風によって体感気温は氷点下10度くらいだろうか、いやもっとあるだろう。

その寒さを和らげるため、テントを張っている人達もいる。
お湯を沸かしラーメンを食べたりやコーヒーを飲んだりしている人達もいる。
着込んでいる人達、走り回っている若い人達もいる。

それにしても人の多さにびっくりした(写真2)。
山頂は広いからまだまだ収容できるが・・・。
まだ初日の出までは1時間近くの時間がある。

私も寒さ対策を考えなくてはならない。
ザックの中にはオーバーズボンや上着もある。
でも、出すのが面倒だ。
不思議と、どうしても出して着なくてはならないほど寒さを感じていない。
で、風上のクマササの所に丸くなり風を避けることにした。

その内に50人ほどの団体が登ってきた。
到着するなり団体のガイドは「日の出まで40分ある。それまでここで待っていたらみんな死んでしまう。15分後に出発するので、アイゼンを付けてここに集合すること」という。

確かにご来光が見える可能性は低いし寒い。
また、下山中でもご来光を見ることができるコースでもある。
自由が利かない団体はだから嫌だな、といろいろ考えていると・・・

ガスが切れ富士山が見えてきた(写真3)。
そのガイドは「予定変更。ご来光を見て下ります」と、大きな声で言っているのが聞こえた。

私はあわてて富士山の写真を撮る準備をする。
ガスはどんどん切れ、雨ヶ岳も顔を出した(写真4)。
山頂にいるほとんどの人が富士山から登る初日の出を見に来ている。
みんな見え始めた富士山に釘付けである。

後ろを振り返ると南アルプスの山々が白く輝いてきている(写真5)。
かつて畑薙ダムから北沢峠まで縦走した3000m級の13座はほぼ見ることができる。
前回登山はガスで展望がなかったが、ここ竜ヶ岳は富士山だけでなく南アルプス展望の山でもあるのだ。

富士山と竜ヶ岳の間を、ガスが次々に通り過ぎる。
その変化する雲と富士山を夢中でシャッターを押す。
よりよい写真を撮るために三脚を設置する。
クマササが邪魔をし思ったような構図が取れない。

荷物を持ち三脚が設置できる場所に移動する。
7時40分、富士山頂から太陽が顔を出す。
「2012年が日本中・世界中の皆さんにとって、私にとってすばらしい1年でありますように・・・」と願う。

さあ、撮るぞ!
富士山のうしろには薄い雲があり太陽はまん丸ではないが欲ばらない。
望遠レンズに交換しアップで写す(写真6)。

ダイヤモンド富士は何回か見ているが、辰年の元日に竜ヶ岳山頂から見る初日の出は格別である。
重い腰を上げて元日に出てきて良かった。
隣で撮影していた河口湖町のおじさんは11年連続でここに来ているという。
すごい。

ガスは去り、初日の出が見渡す限り降り注いでいる。
木々は霧氷で銀色に輝いている。
時間もあるので雨ヶ岳に向かう予定であったが、ダイヤモンド富士を見ることができ十分満足だ。
同じコースを下りながら景色を眺めることにする。

少し下ると本栖湖が見えてきた(写真7)。
湖水はコバルトブルーできれいだ。

軽アイゼンを持ってきていたが、付けないで下ってみることにした。
驚くのはズック靴やジーンズという普段着で登ってきている人もいることだ。
荷物を全く持たない人もいる。
トラやクマの着ぐるみに包まれている人もいる。

湖岸道路への分岐を過ぎると眼下に見晴台が見えてきた。
進行方向に富士山が見え、刻々と変化していく。

8時半近く、見晴台に着く。
余韻を楽しむかのように休んでいる人達がいる。
振り返ると石仏の祠の上に竜ヶ岳山頂が見える(写真8)。

人は多いものの、順調に下り9時に駐車場に着く。
帰りは「富士山本宮浅間大社」に初詣をする。
やはりここも混んでいて、近くの中学校のグランドが臨時駐車場であった。

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