2012.02.20 MM第381号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

                                

坊ヶ峰(ぼうがみね 446m)静岡県浜松市・愛知県豊橋市

石巻山(いしまきやま358m)愛知県豊橋市 [下]

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この山の私の印象等は・・・                                 

「 自然歩道、ヤブ漕ぎ、岩登りといろいろ経験できた 坊ヶ峰・石巻山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年1月30日(月)

【天候】        快晴

【コース及び時間】

[前半]
石巻山駐車場9:38発−(林道)−10:12豊橋自然歩道10:17−10:26稜線−10:29大知波峠−10:50富士見岩10:55
11:18本坂峠−11:29坊ヶ峰〈446m〉11:42−11:49本坂峠−[後半に続く]
    【 登り(石巻山P〜坊ヶ峰) 1時間41分  下り(坊ヶ峰〜本坂峠) 7分  合計 1時間48分 】


[後半]
11:49本坂峠−(旧姫街道)−12:42嵩山町市場−(山越え)−13:10南山のため池−13:26道がない(直登)−14:02石巻山

東側の岩峰14:09−14:25石巻山山頂〈358m〉14:28−14:36石巻神社奥の院−14:39石巻神社−14:41駐車場


  【 登り(本坂峠〜石巻山) 2時間6分  下り(石巻山〜石巻山P) 13分   合計 2時間19分  】

*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
旧姫街道は石畳の道になった(写真1) 石灰岩採石場の向こうに石巻山が見えてきた(写真2)
やっと半分、池に出た(写真3) 秋の台風15号の爪跡だろうか(写真4)
岩や雑木の中を直登すると・・・(写真5) 着いた石巻山北峰?(写真6)
山道からはステンレスの階段を登ると山頂(写真7) 石巻神社は静かに佇んでいた(写真8)

 【感想 等】

 石巻山駐車場を9時過ぎに出発し、湖西連峰を歩き坊ヶ峰に登り本坂峠に戻った所までは前回書いた(メルマガNo.380)。

 ここからは十分な資料がなく、頼りは地形図と道路マップである。
標識に従い、「旧姫街道」を豊橋方面に向かう。

5分ほど歩くと、「旧本坂トンネル」への分岐がある。
車で旧本坂トンネルまで来れば坊ヶ峰は簡単に往復できる。

そのまま旧姫街道を進む。
山道脇には国土交通省の「水準点」があった。久しぶりに水準点を見るがこんな所にあるんだ、と驚く。

その内に旧姫街道は石畳の道になった(写真1)。
情緒があってなかなかいい。
かつて歩いた熊野古道伊勢路の「ツヅラト峠(メルマガNo.309)」思い出した。

茶屋跡や嵩山一里塚などもあり歴史があることがわかる。
最近は「旧姫街道」のPRに力を入れているのか赤色の幟がいくつも立っている。
シーズンになれば多くの観光客が歩くのかもしれない。

約1時間かかり国道362号線「嵩山」に出た。
国道をしばらく行った「市場」のバス停近くで左折し、石巻山方向に向かう。
石灰石採掘所の先に石巻山がのぞいている(写真2)。
長楽公民館近くの車道を左折し歩いた方がはるかに早いだろうことはわかる。
来るときに車で通ったので道もわかる。
しかしそれでは面白くない。

地形図に東光寺近くの池に向かって点線、山道がある。
それを通れば山を越えて石巻山に近づけるはずである。
民家を抜け田んぼの中の道を歩いていくと小川に橋が架かり林道がある。
「ラッキー!」山道を車が通れるように林道にしたのかな、と喜んでいると2分ほどで巾50cmほどの山道に変わった。
山道でもあればましだ、と進んでいくと道は踏み跡程度になった。

進んでいくと、イノシシか熊を捕るための檻が仕掛けてあった。
食べ物につられて檻にはいるように黄色っぽい餌をまいてあった。
今日はクマ除け鈴はぶら下げていない。
出そうか迷ったが、よしにした。

それを過ぎると道は消えてしまった。
杉の木の間から見える地形と日差しが頼りである。
まっすぐに下りていくと水面が見えてきた。
中間地点の池だ。
池の北側に出たので西に回り込んだ。
池に沿った道路がある(写真3)。
行程の半分くらいは歩くことができた。

地形図に沿って池に付けられた道路を100mほど南下した。
その先にも道があり、「林道犬の津線(終点)」と書かれている。
表示の通りやはり山道に代わり、道には太さ20cmくらいの長い杉の木が横たわっていた。

10分ほどゆるやかに登っていくと、杉の木の倒木帯に出た(写真4)。
秋の台風15号の爪跡だろうか、木々がかなり倒れている。
そして踏み跡はあまりない。

倒木をまたぎ登っていく。
やまてまた道がなくなった。
谷状の窪地を登っていく。
地形図ではそろそろ右(南方向)への道がある頃であるが、道は見つからない。

稜線手前で右に回り込む。
もし道がわからなくてもずっと歩けば、石巻山への道路に出るはずである。
そんなエスケープルートを考えていたら、目の前に岩と雑木が現れた(写真5)。

よし、この上に山頂がありそうだ、直登だ。
岩につかまり木々を越え登っていく。
10分ほど登ると、5mほどの高さの岩にぶつかる。
登った形跡があるので手や足をかける場所を探して登る。

登った先は岩の上で360度の展望だ(写真6)。
先ほど立ち寄った池や豊橋市内が見渡せる。
午前中に登った坊ヶ峰など湖西連峰の山々も見える。
標識はないが、これ以上高いところがないので、ここが石巻山の山頂だろう。

岩場の南下の方から人の声が聞こえる。
その内に南の方の岩場に人影が現れた。
どうも正式な山頂は南側だ。少しだけ向こうの方が高い。

岩の上を歩いて南側に向かった。
10mほどは何とか進めたが、1.5mほどの隙間に阻まれそれ以上進めない。
仕方なく北側の登った所から岩場を下り西に回り込んだ。

しばらく行くと、登山道に合流することができた。
標識もありそれに従って歩いて行くと、岩場に鉄製の鎖の手すりや階段があり簡単に山頂に立つことができた(写真7)。
ここにも山頂の標識はなかった(どういうわけか、山頂の標識があったのは、石巻山の駐車場だ)。

展望を楽しみ、下山を開始した。
下っていくとすぐに「ダイダラボッチの足跡」があり、「石巻の蛇穴」がある。
この石巻山が、前から地域の人達に大事にされていることがわかる。
そして「石巻神社奥の院」があり、「石巻山城址」がある。

地形図によると、この辺りは「石灰岩地植物群落」がある。
その案内板もあり、石灰岩は大昔、サンゴなどの石灰分が元になってできた岩石で、その性質を好むヤブサンザシやトキワトラノウなどの植物群が見られるという。
今は冬なので花もなく、それらの植物は気づかなかった。

山頂から10分ほどで石巻神社に着いた(写真8)。
着色もなくそのままの木の色を生かした落ち着いた感じで、静かに佇んでいた。
無事歩けたことのお礼を言い、車に向かった。


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