2012.04.16 MM第388号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

由布岳(ゆふだけ1583m)大分県由布市・別府市 日本二百名山

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この山の私の印象等は・・・                                     

「 さすが観光地の山、外国人を含めこの時刻でも登っている人がいる 由布岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年3月19日(月)

【天候】        曇りのち霧

【コース及び時間】

由布岳正面登山口14:10発−14:39合野越14:44−15:13/18−15:45マタエ−16:01由布岳[西峰]〈1583m〉16:10

−16:19マタエ−16:57合野越17:02−17:23由布岳正面登山口


         【 登り 1時間41分  下り 1時間7分   合計 2時間48分  】


*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

【温泉】        湯布院温泉 「下ん湯」 (200円)


  
由布岳正面登山口から見える飯盛ガ城(写真1) 野焼きの荒涼たる風景の中を進んでいく(写真2)
かつての噴火口があり、1周お鉢巡りができる(写真3) 西峰には鎖を登っていく(写真4)
至る所、霧氷がつき寒い(写真5) 由布岳(西峰)1583mはガスの中に(写真6)
湯布院温泉「下ん湯」は茅葺きだ(写真7) 下ん湯横の金隣湖(写真8)

 【感想 等】

 14時、鶴見岳西登山口に下りた事までを前号で書いた(メルマガNo.387)。
この鶴見岳西登山口は「由布岳東登山口」でもある。

「由布岳西登山口」は湯布院の町からそのまま登れるコースであり、宿泊者にとって登りやすいだろう。「由布岳正面登山口」は多分メインのコースで、車で来る人達が大勢登るのだろう。
鶴見岳西登山口に来るとき、由布岳正面登山口を通ってきたが10台ほどの車が置いてあった。

それに比べ、「由布岳東登山口」は、誰もいないし車も1台もない。
由布岳正面登山口はすぐ近くであるし、人が多そうでより整備されていると思われるので、そちらから登ることにした。

由布岳正面登山口までは車で数分で着いた(写真1)。
写真のように立派な「由布岳登山口」のプレートがある。
車は3台ほど止まっていた。
由布岳左の「飯盛ガ城(標高1067m)」ははっきり見えているが、由布岳は山頂付近がガスっている。

14時過ぎ、野焼きでカヤトを燃した跡の荒涼たる風景の中を進んでいく。
入口には「登山届け」を出すように立看板が付いている。
観光客が多いから、ここでは出さないで登る人が多いのだろう。

見渡す限り、焼け野原に見える(写真2)。
野焼きはいろいろな所で行われるが、天候の影響か地形の影響か異様な感じがした。
この由布岳は豊後富士と呼ばれているが確かに富士山型である。

10分ほど歩くと「日向岳自然観察路」への分岐に着く。
そこにはトイレやベンチがあり、西洋人の母子が休んでいた。
ここからは灌木の中を歩いていく。

登山口から30分で「合野越」だ。
湯布院の町から登る「西登山口」からの道に合流する。
若いカップルがベンチで休んでいた。

この先からジグザグ道が始まるので私も少し休憩した。
溶岩の石がごろごろころがっている道をゆるやかに登っていく。

途中、西洋人の2人組に会う。
それ以外の人には会わなかった。

あいにくの天候で展望がない。
枯れ草や灌木等を見ながら登っていく。
合野越から1時間で「マタエ」に着いた(写真3)。
ここは西峰(標高1583m)と東峰(標高1550m)に分かれている股柄(またえ)だ。
標識にはどちらへも15分と書かれている。
(写真のように「標高1584m」というのはこのマタエではないだろう。西峰か、東峰か、両方か・・・、それとも標高が変わったのか??? 私にはわからない。ネットで調べてもよくわからなかった。『日本二百名山登山ガイド(山と渓谷社)』の由布岳p139の断面図では東峰が1550mになっている。地形図で調べるとこれがあっているように思う。)

また、この向こうには噴火口があり、ぐるっと1周、お鉢巡りができる。
しかし、寒い。
冬用の手袋をはめていても指先が冷たく、温めながら登ってきた。
その痛いような冷たさはなくなっていない。

まずは標高の高い西峰に登ろう。
早速、岩場である。
しかも、すぐにくさりがある(写真4)。

くさり自体は大したことがないが、冷たい手がくさりでもっと冷える。
寒いわけである。
周りの木々には全部霧氷が付いている(写真5)。

マタエの標識に書いてあった通りの時間で由布岳西峰(標高1583m)に着いた(写真6)。
真ん中にでんと、一等三角点がある。

ガスで覆われ残念ながら展望はない。
うっすら見えるところは木々に霧氷が付いている。

指先はもっと冷たくなり、全く感覚がない。
脇の下に入れたりして温める。
指先を見ると、腫れて膨らみ黄色みを帯びている。
日本アルプスの冬山でも経験したことのない手の変化である。

凍傷になる手前だろうか。
お鉢巡りや東峰行きも考えてはいたが、無理は禁物である。

すぐにマタエに戻り、下山を開始した。
来た道を戻るのは道を知っているので大変ではない。

すいすい下り、合野越には17時に着き、由布岳正面登山口には17時半前には着いた。
冷え切った手を温めるには温泉が一番である。

すぐに湯布院温泉に向かう。
温泉地に共同浴場があればそこに入ることにしている。
リーズナブルであるし、地元の人との交流もできる。

由布岳正面登山口駐車場から数分で金隣湖脇にある「下ん湯」に着いた。
外見は風流な茅葺きである(写真7)。
外にある料金箱に200円入れて入る。

地元の人が1人入っていた。
その方は70歳くらいの男性だ。
内湯と繋がるように露天風呂があり、金隣湖が少し見える。
なかなかいい。

その方と話す。

彼はここ湯布院に来て50年だという。
ここへ来るまでのこと、家族のことなど身の上話をたくさん聞いた。
また、この共同浴場は混浴であること、周りに5つの共同浴場がありその内の1つを観光客に開放しているという。

由布岳で冷え切った手や体はすっかり温まった。
天気は今一歩であったが、終わりよければすべて良し、温泉で幸せな気分になった。

長居をしたのでそろそろ出発しようと服を着ていると、30代のカップルが入っていた。
女性は混浴になれている感じで、大きな白いバスタオルを巻き男性と湯船に入っていった。

彼にお礼とお別れの言葉を言い、外に出た。
隣にある金隣湖は山の麓で静かに佇んでいた(写真8)。

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