2012.05.28 MM第393号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2012年4月29日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 接岨峡温泉6:12発−6:35林道登山口−7:05/10−7:13一つ目の鉄塔−7:30二つ目の鉄塔−8:08/15−8:53七ツ峰 〈1533m〉9:05−9:33益田山〈1320m〉−10:11/16−10:38天狗石山〈1366m〉−(智者山に続く) 【 登り(七ツ峰まで) 2時間29分 縦走(七ツ峰〜天狗石山) 1時間28分 天狗石山までの合計 3時間57分 】 天狗石山〈1366m〉10:53−11:16智者山〈1291m〉11:21−11:41天狗石分岐−11:47天狗石−11:48天狗石山11:53 −11:58湖上駅への分岐−12:35ダム展望所12:40−13:12奥大井湖上駅13:15−13:26レインボーブリッジ展望所13:37 −14:00接岨峡温泉 【 天狗石山〜智者山(往復) 43分 天狗石山〜奥大井湖上駅 1時間14分 奥大井湖上駅〜接岨峡温泉 34分 後半の合計 2時間31分 】 1日の合計 6時間28分 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 【温泉】 接岨峡温泉会館(川根本町接岨) 300円 |
智者山も静かだった(写真1) | 智者山からの展望(写真2) |
これが「天狗石」だった(写真3) | 不思議な風景に出合う(写真4) |
ダム展望所から接岨湖と長島ダムを(写真5) | ミツバツツジがきれいだ(写真6) |
レインボーブリッジ展望所からミニ電車を(写真7) | 登山口にある接岨峡温泉に浸かる(写真8) |
【感想 等】 接岨峡温泉から登って七ツ峰(標高1533m)、天狗石山(標高1366m)までを前号で書いた(メルマガNo.392)。 今回はその続きである。 天狗石山のベンチで昼食を取り、智者山に向かった。 智者山をピストンし、奥大井湖上駅に下る計画である。 天狗石山から尾根を歩き70mほど下れば着く。 少し行くと「天狗石」に行く分岐があり、崩野に行く分岐があった。 落ち葉の多い灌木の中を進んでいく。 やがて、林道への分岐を分け、智者山(標高1291m)に着いた(写真1)。 わずか23分で、あっと言う間の気がした。 天狗石山同様にこちらも樹林に囲まれた山頂である。 1ヶ所だけ樹林の上から山々が見える(写真2)。 南側だったと思うがこれらの山の名前はわからない。残念である。 さあ、これで本日の目的の山は登り終えた。 あとは戻ってから下るだけである。 山頂から下り、林道分岐に差しかかると初めて登山者に出合った。 智者山神社から林道経由できたという老夫婦である。 この智者山に登るのに最も楽なコースである。 (智者山神社からは急登コースもあるが、簡単コースを選んだと、おっしゃっていた。) しばらく行くと、天狗石経由天狗石山の標識があった。 時間のあるし天狗石を経由して戻ることにした。 分岐から6分で「天狗石」に着いた(写真3)。 奇石か巨大石かと想像していたが、写真のようにただ少し大きめの石がころがっているだけであった。 説明の看板には「大昔、天狗が集まって下の集落に一夜で石橋をつくろうとした。天狗石山はかつて天狗石橋山と呼ばれていた。」と、そんなことが書かれていた。 少々がっかりの石ではあったが、山名の由来がわかりよかった。 「天狗石山」とは、なかなかよい名前である。 この天狗石から1分で天狗石山であった。 山頂からは5分ほど七ツ峰方向に戻り、奥大井湖上駅に下る。 少し下ると湿った感じの落ち葉や枯れ木の倒れている場所に出た(写真4)。 杉林の中であるが広葉樹の大きめの葉がたくさん落ちている。 なんか異様な感じがして足を速めた。 そこから数分行くと、青いトタンの箱のようなものがあった。 こんな山の中に何だろう、と中を覗くとお地蔵さんが入っていた。 お地蔵さんが風雨にさらされないようにと囲いを作ってあったのだ。 あまりにも貧弱な箱状の囲いではあったが、そのおかげでお地蔵さんはあまり傷んでいなかった。 そうだった。 この道は山の集落を結ぶ大事な交易路だったのである。 間伐がしっかり行われた杉林は見ていて気持ちがいい。 手入れが行き届かないためモヤシのような杉林が強風に倒れている所を多く見かけるこの頃である。 尾根から30分余、「ダム展望所」に着いた。 本日一番の眺めだ(写真5)。 下はガレているのでこのようにすっきりした展望があるのだ。 樹林の中ばかりで展望のないコースであるが、コースから少し左に外れたところにこんなに素敵な場所があるとは・・・。 長島ダムと接岨湖を南方向から一望できる。 湖面のコバルトブルーがとてもきれいだ。 展望を楽しみながら休んだら、また下る。 杉の伐採地に出ると明るくなり、ミツバツツジも咲いている(写真6)。 大好きな花なので、疲れも吹っ飛ぶ。 下に湖面が見えてきた。 林道と交差すると、そこではおじいさんがシイタケを干していた。 今年は天候不順で不作だという。また、例年ならシイタケは終わっているのにまだ干している、とも言っていた。 レインボーブリッジも見えてきた。 林道から10分で「レイクコテージ奥大井」だった。 立派な新しい無人休息所で、観光客が10人ほど休んでいた。 その10mほど下には「奥大井湖上駅」があり、ほとんどの人はミニ電車で千頭や金谷からやってきた。 この駅は直接車で来ることは出来ない。 名前の通り、湖上にあるので電車で来るのが一般的である。 他に来る方法が2つあり、私のように山を縦走して来るか、近くに車を止めレインボーブリッジを歩いてくるかである。 多目的ダムを造ったおまけにおもしろい駅を作ったものである。 当初の予定は、ここから電車に乗って接岨峡温泉に行く事にしていた。 疲れは少しあるが、電車の時刻まで30分以上あるなら歩こう、と山を下りながら決めた。 電車の来る時刻まで45分ある。歩こう! 電車で1駅、わずか30分余である。 レインボーブリッジを渡り、階段を上っていくと「レインボーブリッジ展望所」という標識があった。 せっかくなので行ってみると、数人がカメラを構えて待っている。 若いカップルはなんと香港人であった。 電車がもうすぐ来るので待っている、というので私も待つことにした。 待つこと数分、ミニ電車が来て奥大井湖上駅に止まった(写真7)。 ほんとにラッキーであった。 歩いたおかげで、偶然にこのような素敵な風景に出合えた。 そこから歩いて20分余、ちょうど14時に接岨峡温泉に到着した(写真8)。 この温泉には何度か入ったことがある。 交通の便が良くないためか料金は300円で、大変リーズナブルである。 泉質は重炭酸ナトリウム泉で「若返りの湯」と言われていて、気持ちがいい。 GWということで少し混んでいたが、毎週来ているという常連客からは平日はがらがらだよ、という話。 何もない温泉だが、それがいい。 時間もあるのでゆっくり湯船に浸かった。 |