2012.11.27 MM 第414号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

エルデニー・ゾー モンゴル・ハラホリン(カラコルム)世界遺産

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この山の私の印象等は・・・                                     

「 あまりの田舎にびっくりした ハラホリン&エルデニ・ゾー

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年8月21日(火)〜23日(木)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

8月21日(火) ウランバートル・長距離ターミナル11:00-(バス)-18:00ハラホリン(ゲル泊)

8月22日(水) ハラホリン散策、エルデニ・ゾー(ゲル泊)

8月23日(木) ハラホリン10:10-(バス)-17:00ウランバートル・長距離ターミナル


*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

  
ハラホリンのバスターミナル(写真1) 2食付き12US$で宿泊するが・・・(写真2)
道路は水たまりだらけ(写真3) 新しい道路を建設中(写真4)
私のハラホリンの印象(写真5) 中国式木造寺院「ゴルバン・ゾー」(写真6)
   
エルデニ・ゾーの北東にある亀石 (写真7) 夜は馬頭琴他の演奏を聴く(写真8) 

 【感想 等】

 毎夏休みを利用して外国を旅している。
欲ばらず1ヶ国だけである。

今年はモンゴルに行った。
モンゴルと言えば「朝青龍」「白鵬」「日馬富士」・・・大相撲のモンゴル力士だ。
あとは大草原と移動式住宅であるゲル(中国ではパオという)。
私は、その程度の知識しかなかった。

調べてみると、モンゴルには世界遺産が3つある。
1つはロシア国境近くにあり両国にまたがる自然遺産のウブス湖盆地である。
2つ目が昨年登録されたアルタイ山脈の岩壁画群で、
もう1つがハラホリン周辺のオルホン渓谷の文化的景観である。
はじめの2つは遠くて行くのを諦めた。

今回行った、ハラホリン周辺のオルホン渓谷の文化的景観への行き方は3つあり、
ツアーで行くか、飛行機で行くか、バスで行くかである。
エアーチケットは高いのでツアーを探したが、人数が集まらずあきらめバスで行くことにした。

ウランバートルからミニバスは何本か出ているが大型バスは1日1本だ。
前日チケットを買い、11時に乗る。
途中昼食休憩があり、レストランに寄る。
驚いたのはレストランにはトイレはなく、100mほど丘を登った所に小屋がありそこへ多くの女性は向かう。
それは板を渡しただけのニーハオトイレだった。
男性や子どもは野原で用を足す。

7時間かけハラホリンに着いた。
バスターミナルは空き地を利用しているといった感じである(写真1)。

そこには宿の客待ちの車と客引きがいた。
私はガイドブックを見て宿は決めていたが、予約はしてなかった。

トヨタ・パジェロのお兄さんがゲル泊2食付き12US$というので捕まってしまった。
ゲルは新しくなかなか良かった(写真2)。
が、夕食は簡単なラーメン、朝食はパンにコーヒー。
夜は寒くストーブに薪をくべたが薪が終わると寒くなってきた。
天井に隙間が空いていたので奥さんに言って直してもらったが完全には塞がらなかった。
4つベットがあったので他のベットの毛布で寒さをしのいだ。
日本より緯度が高く寒いと言うことを肌で感じた夜であった。

そんなこともあり、ガイドブックに載っていた馬頭琴コンサートがあるゲルに移動することにした。
荷物はそれほど多くないので背負ってハラホリンを散策しながらゲルに行き、
その後世界遺産であるエルデニ・ゾーを見学することにした。

翌22日、まずは翌日のバスチケットを予約してから散策することにする。
宿泊したゲルからバスターミナルまで10分と言うことであったが、道がない。

至る所が水たまりである(写真3)。
バイクも車もそれを避けて通っている。
このゲルに来るときもパジェロで水たまりを避けながら来たことを思いだした。

30分以上かかってやっとバスターミナルに着いた。
無事1日1本のバスの座席が予約できた。

それからも道がわからず何度か道を聞き、目的のゲルに向かった。
もっと家がいっぱいあると思ったが、点在しているだけで標識もあまりない。
新しい道が工事中だったので余計にわからなかった(写真4)。
また2年に1度出る最新のガイドブックではあるが情報が古かったり、
ガイドブックの地図がおおざっぱで散策用にできていなかったりした。

草原にはノコンギクのような白い花、紫色のハマエンドウに似た花、黄色のミヤマキンポウゲに似た花・・・。
寒い地方では夏に一斉に花が咲くのだ、ということを思い出した。
そんな草花を見ながら歩き続け、ようやく目的のゲルに着いた。

そのゲルはエルデニ・ゾーの近くだったので、少し休んでから向かう。
途中、牛の頭骸骨が転がっていた(写真5)。
これが私のハラホリンの印象だ。

エルデニ・ゾーは、ユネスコの世界遺産に登録された「オルホン渓谷の文化的景観」の中で最も規模が大きく有名な建造物である。
かつてカラコルムと呼ばれ、モンゴル帝国の首都として栄えた所である。
1917年には、この境内に62棟の寺院と500の建物があり、1万人を超す僧が住居していたと言われているそうである。
しかし、ほとんどが長い年月の間に消え、もっとも立派な寺院でもこの中国式木造寺院「ゴルバン・ゾー」である(写真6)。
平家物語の一節「沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす」を思い出していた。
それが、写真5のハラホリンの印象になった。

観光客もそれほど多くはなかった。
晴れると日中は暑く、モンゴル人の中にはタンクトップの女性もいる。
もちろん、Tシャツの観光客も。

西門から出て昼食を取り、外壁の北東にある亀石に行った(写真7)。
後に見えるのがエルデニ・ゾーの外壁である。
ここの土産物売り場に太平洋戦争当時の日本刀があった。
製造年も入っている本物で、磨かれていて切れそうであった。

宿に戻り、夕食後は他の宿泊客と共に馬頭琴の演奏を聴いた(写真8)。
琴、横笛、二胡といろいろ演奏してくれた。
彼はCDも発売していて、日本にも招待されたことがあると言っていた。

翌日は宿の車でバスターミナルに送っていただき、長距離バスに乗ってウランバートルに戻った。
(近いうちに、もっと詳しい旅の様子をブログにまとめる予定です)
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