2012.12.03 MM 第415号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

マンジュシュリヒード  モンゴル・ウランバートル郊外 

                       ボグド山国立公園

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この山の私の印象等は・・・                                     

寒さに震えながら山を歩き、1dayツアーをした マンジュシュリヒード

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年8月19日(日)

【天候】        雨

【コース及び時間】

10:00ウランバートル発−(チャーター車)−ゾーンモド−12:15マンジュシュリヒード13:30−15:00草原のゲル

(昼食、乗馬)17:00−18:15ウランバートル着

*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。

  
中腹にあるゾーンモド博物館(写真1) 木々の間の木道を上っていく(写真2)
上の方には廃墟がある(写真3) オオヒエンソウだろうか(写真4)
19世紀前半には350人ほどの僧侶が仕えていたという(写真5) 石造の遺物が至る所にある(写真6)
   
出発しようとすると後輪がパンクしている (写真7) 乗馬は順に10分くらい歩いて終わりであった(写真8) 

モンゴルの2ヶ所目の紹介は「マンジュシュリヒード」である。
前日、宿のツアーデスクに聞くと「ゾーンモド1dayツアー」があるという。

韓国人が2人行くので3人で車をチャーターすることになる、という。
また、内容は、ボグド山国立公園にあるマンジュシュリヒードを見学して、ゲルで昼食を取り乗馬を体験できるという。

山を歩けて、ゲルで食事をいただき、乗馬を体験できるとはいい。
モンゴルで1度は馬に乗りたいと考えていたので私にとってうれしいツアーであった。


朝、10時に出発ということだったが、朝からかなりの雨である。
しかも冷たい雨だ。
今回荷物を減らすため、ダウンジャケットも雨合羽も日本に置いてきていた。
困ったなぁ、嫌だなぁと思っていると10時少し前、ドライバーが迎えに来る。

長袖を2枚重ね着して車に乗ったが、少し寒い。
車には若い韓国人のカップル、ヒーとフォンが乗っていた。
彼らはウランバートルに戻ってきたら帰国すると言うことで、また宿にスーツケースを取りに帰る。
ドライバーは韓国語とモンゴル語を話す人であった。
ドライバーが言うことをヒーという女性が英語に直して私の伝えてくれる。

荷物を取りに行ったり道を間違えたりで出発に手間取る。
また、舗装が剥がれた悪路を南へ43km、ゾーンモドの街に着いたのは11時半過ぎであった。
私は雨傘だけだし、韓国人の2人は雨合羽も傘も持っていなかったので街の商店で黄色のビニル合羽を買った。

値段は2つで1000Tg(約70円)。
安いがあまりに薄くてびっくり、だから2枚を重ねて着るのだという。
これじゃあ、乗馬ではすぐに破けそうである。

そこからマンジュシュリヒードまでは比較的近かった。
といっても、着いたのは12時過ぎである。
お昼は何時からなのか・・・、とお腹もすいてきたが仕方ない。

雨の中を私は傘をさし、彼らは2枚重ねのビニル合羽を着て出発である。
雨は冷たく、気温は10度以下の感じだ。

ドライバーは車で待ち、3人で山の方へ歩いて行く。
彼らは写真を撮っているのでかなりゆっくりで、私は1人中腹にある博物館に着いた(写真1)。
中の物を撮影するには別途費用が必要だと言うが、たいして撮りたい物はない。

中にはオオカミやトナカイ、鳥などの剥製があった、案の定たいしたことはなく5分で見てしまった。
しかし、彼らが来ないので入口で待つ。
剥製の前で2人の写真を撮ってあげる。
充電を怠ったのか彼らのニコンのデジタル一眼レフはすぐにバッテリー切れである。
私のカメラで撮り、送ってあげることにする。

その後、上に歩いて行く。
日本の高山と同じような植物が咲いている。
リンドウ、ツリガネニンジン、ミヤコワスレ、ハハコグサ、ハクサンフウロウ・・・。

この辺だけ、木道を上っていく(写真2)。
周りには松が茂っている。

もう少し登るとかつての修道院、ドンコル・マンジュシュリー寺があった。
客もなく閉まっていたが、後から開けてくれた。
中には仏像や儀式で使う道具があった。
その中には人間の頭蓋骨を使った容器のような道具や足の骨を使った棒状の物もあった。
境内は草がぼうぼうで余り手入れがされていない感じであった。

山の上の方には土壁が残った廃墟があり、遺跡が点在している感じであった(写真3)。
登ってみると屋根の中にある石壁には仏像が描かれていた。


周りの草原にはナデシコやオオヒエンソウ、濃いピンクのアザミ、青紫のルリタマアザミなどが咲いていた(写真4)。
かつてはどのように栄えていたのだろうか。
19世紀前半には350人ほどの僧侶が仕えていたというが今では考えられない(写真5)。

2人が上がってくるのを待ってから下る。
赤い中国式の東屋で写真を撮ろうと思って入ると、モンゴル語でたくさんの落書きがあった。
全く、どこの国でも同じであきれる。

下っていくと、ゾーンモド博物館下にあるゲルから煙が出ている。
日曜日のためか、雨の中を家族連れが上がってくるのが見える。
ゲルや持参のテントの中でバーベキューをやるようである。

石造の遺物が至る所にある。
石碑や顔型などいろいろな物があるが、埴輪のような石仏が目を引いた(写真6)。

1時間余、雨の中を歩いたので靴も湿ってきた。
手もかじかんできている。

車に戻り、出発しようとすると後輪がパンクしている。
スペアータイヤに代えるのかと思ったら、タイヤを外してパンク修理をしている(写真7)。
そしてバイクの空気入れでタイヤに空気を入れ出発である。
全く頼もしい。
きっとパンク修理に慣れているのだろう。

昼食も取らずに、もう13時半である。
近くのゲルで昼食だと思ったら、出発してもなかなか着かない。
道を聞きながら1時間半も悪路を走り、丘の上のゲルに着いた。
なんと15時である。

お腹がすいたのでまずはパンに手作りチーズとヨーグルトを乗せ食べる。
飲み物はバター茶である。
ストーブにあたり、お腹も満たされやっと温まる。

ここの家族がバオズ(包子)を作り、ストーブで温めてくれる。
これはおいしかった。

その後は、乗馬。
4頭で1時間くらい周りを走ると思ったら、全く違った。
順に10分くらい歩いて終わりである(写真8)。
乗馬の時の寒さを心配していたが、親父が自分のデール(外套)を貸してくれたので暖かく乗馬できた。

それからウランバートルに戻り、18時過ぎに着いた。

雨の中であったが、マンジュシュリヒードに行け、観光ではないゲルでの昼食、乗馬ができまずまずの1日であった。
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