2012.12.31 MM 第419号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

花沢山3 [12月] (はなざわやま 449m)

       (焼津アルプス) 静岡県 焼津市・静岡市

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この山の私の印象等は・・・                                     

「 焼津アルプス大崩上からの展望を楽しんだ 花沢山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                 
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【歩いた日】     2012年12月26日(水)

【天候】        快晴

【コース及び時間】

9:40かんぽ下−10:22小浜上展望所10:34−10:50道了権現−11:40花沢山〈449m〉12:24−12:46日本坂峠

−13:05林道−13:12法華寺−13:31花沢の里P


          【 登り 1時間48分  下り 1時間7分  合計 3時間55分 】



*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。
 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。


  
右手に高草山が見えてくる(写真1) 大井川系の扇状地、志太平野が見える(写真2)
駿河湾に浮かぶ船と伊豆半島(写真3) 富士山と静岡市の一部が顔を出す(写真4)
「アオキ」がたくさん生えている(写真5) 富士山と静岡市が一望できる(写真6)
   
焼津港と焼津市街が見えてくる(写真7)  法華寺にはモミジが残っていた (写真8)

 【感想 等】

 5日前、焼津アルプス東尾根を友人と共に歩いた。
このコースは2年前の元日に初日の出を拝むために歩いたコースでもある(メルマガNo.292 花沢山2)。
というより、何年も前から何回も歩いたことのある地元のコースである。
逆コースは4年前の6月に歩いたときの様子を書いた(メルマガNo.223 花沢山1

昨年の台風からは初めてであり、現在はどんな様子かを知りたいと思ったからである。
縦走なので登山口と下山口は違う。
4年前は車道を歩いて戻り、2年前は置いておいた自転車で戻った。
今回は友人と1台ずつ登山口に置くことにした。

花沢の里駐車場に9時半に集まり、かんぽ下登山口に1台の車で向かった。
数台止めることのできる空き地には車はなかった。

9時40分、出発した。
5分ほど登ると左手にサッポロビール静岡工場と周辺が見えてきた。
今日は快晴、空気も澄んでいて展望が良い。

友人Iさんはかつての職場の同僚である。
退職して3年になる。
彼は今年1年間で、焼津アルプスを中心に80日山に登ったという。
1週間に2回弱である。

うらやましい限りである。
退職金や年金が年々減らされお先真っ暗の中、退職者が元気だ。
焼津アルプスだけでなく、多くの山で毎日登山に励んでいる方もいる。

そんな話をしながらゆっくり登っていく。
写真7の尾根がこのコースであるが、道は緩やかな登りである。

登り初めから10分もしないうちに昨夏の台風で倒れた大木があった。
そして駿河湾を背景に松風閣ホテルが見えてきた。
左手には焼津市で一番高い高草山が聳えている(写真1)。

昨年夏の台風では満観峰から日本坂峠など8ヶ月間通行止めになった。
それほど強風が吹いたことがこの尾根を歩いていてもわかる。
自然に生えた比較的根が深い大きな広葉樹がかなりの数倒れているからである。

約40分で「小浜上展望所」に着いた。
左手には東海道新幹線、東海道本線、東名高速道路、国道150号線などの動脈と共に
南アルプスからの水、大井川系の氾濫でできた扇状地、志太平野が見える(写真2)。

また、右手には海が見える(写真3)。
このコース上で駿河湾・伊豆半島の一番の展望場所である。
私はこの海や山のブルーの濃淡が好きだ。

かつて私が設置した「小浜上展望所」の標識を探したが見当たらなかった。
展望と話を楽しみながらしばらく休んでから出発した。

元小浜への分岐を過ぎ、石碑のある昔からの古道を通る。
そして大日堂、道了権現がある。
今は訪れる人も少ないが歴史がある道である。

そこからは少し下るが、富士山と静岡市の海岸が見えてくる(写真4)。
風力発電の風車の向こうには日本平の山並みもある。

下った所にはたくさんの「アオキ」が生えている(写真5)。
家の庭にも生えてくるが、鳥の糞から芽が出てよく見かける植物ではある。

唯一の急登が待っている。
ただ、標高449mの山なので登りはそれほど長くはない。
チョコレート色のコンクリートで作った棒を使い階段状になっている。

静岡から来た熟年6人組に会った。
ゆっくりゆっくり歩き会話を楽しんでいた。
このあと用宗に下るという。

JR用宗駅への分岐を過ぎ、11時半過ぎ花沢山の山頂に着いた。
反射板近くの樹木の間から見える富士山は雲が増え、頭だけしか見えなかった。

山頂のベンチに座り話しながらの昼食である。
樹林に囲まれ木漏れ日のあるのがうれしい。
展望は木の切られた西側一部のみである。
記帳ボックスにあったメモノートが2日前になくなったとのメモがあった。
関係者には貴重な物でも、他の人にはそれほど貴重には思えないものである。
ほんとに残念なことである。

12時過ぎ、熟年6人組も到着しお昼を食べ始めた。
私たちは体も冷えてきたので出発することにした。

富士山にかかる雲は少し下がってきている。
雪がいっぱい積もった南アルプスの南部の山々がきれいに見える。
台風で樹木が倒れたので以前より展望が良くなっている。
富士山と静岡市の市街が眼下に広がってきた(写真6)。

満観峰、丸子富士も見えてきた。
左手も樹林が切れ、簡保下から歩いて来た尾根や焼津港・石津浜などが見えてきた(写真7)。

山頂から20分余、日本坂峠に着いた。
広い範囲にわたって杉の木が倒れ、なんとここからも富士山が見えるようになった。
また、木々の陰にいたお地蔵さんも明るい日なたにでていた。
台風前の峠を知っている方はあまりの変化にびっくりするだろう。

この古道は奈良時代から平安時代中頃まで使われた最古の東海道であるが、
足柄峠、さった峠と共に急な坂道で難所だったそうだ。
昔はどのような風景が広がっていたのか、富士山は見えていたのか・・・・。

その東海古道を下り、法華寺に出る(写真8)。
霜にはあたったがまだ持ちこたえているモミジがあった。
「花沢の里」を見ながら歩き13時半、駐車場に着いた。

正味4時間の山歩きで、休憩を入れて6時間かかる。
いろいろな話ができ、楽しい山歩きであった。
(2年前の正月は正味2時間の山歩きである)

春の山桜の頃、新緑の頃もおすすめのコースであるが、
今回のように冬の空気が澄んだときのこのコースの山歩きもお勧めである。
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