2013.03.10 MM 第428号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2013年1月6日(日) 【天候】 うす曇り 【コース及び時間】 奈良駅−石破町バス停8:43−8:53新薬師寺8:57−9:08白豪寺9:12−(東海自然歩道)−9:38寝仏9:43− 9:54首切地蔵9:58−10:08芳山交番-10:22大原橋−10:36春日山原始林(彷徨う)11:04−11:17若草山 〈342m〉11:26−12:00春日大社12:20−春日大社バス停から奈良駅へ 【 登り(石破町〜若草山) 1時間49分 下り(若草山〜春日神社) 34分 合計 2時間23分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
9時過ぎ、白毫寺に着く(写真1) | 石畳もまた情緒があっていい(写真2) |
夕日観音近くの水が凍っている(写真3) | 朝日が昇ると真っ先に照らされる「朝日観音」(写真4) |
ここから迷路に・・・(写真5) | 若草山山頂(標高342m)(写真6) |
やはり登山道は閉鎖中である、なんで?(写真8) | 春日大社に寄ってお参り(写真8) |
【感想 等】 生駒山の次は、奈良市の市街地にある若草山に行きたいと思った。 大阪に宿を取ったので奈良に向かった。 奈良駅のコインロッカーに必要ない荷物を預ける。 (JR駅舎は大変モダンで良かったが、コインロッカーの場所がわからず探してしまった。笑) 市内循環のバスに乗る。 (明日からは仕事なので少しでも楽をしたく、ショートカット) 始めは、駅から歩いて若草山を往復して終わりにしようと思ったが、12月中旬から3月中旬まで閉鎖である。 今の時期登るには春日山方面から歩いて入るしかないことがWEB検索で事前に入手していた。 それで、東に歩き春日山原始林を回り、裏から若草山に入ることにした。 8時半過ぎ、石破町バス停で降り、東に向かって歩く。 古都としてよく整備された標識を見ながら新薬師寺をめざす。 9時少し前、新薬師寺に着く。 中には入らず、少し休んでから「歴史の道(山辺の道)」を通って『白毫寺』に向かう。 途中、お地蔵さんなどがまとめられて置かれたりしている。 その顔が擦れて凹凸がわからないようなお地蔵さんにも新しい花が手向けられている。 歴史と伝統を感じる。 9時過ぎ、白毫寺に着く(写真1)。 静かにたたずんでいる。 東海自然歩道の案内板がある。 入口が少しわからなかったが、なんとか東海自然歩道に入ることができた。 しかし舗装道である。 やっと山道に入れたのは9時半頃であった。 雑木林の沢沿いの道を歩いて行く。 やはり木々に囲まれた自然の道がいい。 落ち葉もたくさんあり、踏みしめながら歩いて行く。 そんなに寒くはないが、少しひんやりする。 やがて石畳の道に変わる。 石畳もまた情緒があっていい。 少し登りになり、沢の水が小滝のように流れている(写真2)。 夏なら涼しさを感じるところである。 9時半過ぎ、「寝仏」に着いた。 そこから3分で「夕日観音」であった。 水が凍っている(写真3)。 氷はいろいろな表情を見せ楽しい。 今が冬であることを思い出させてくれる。 そこから5分で「朝日観音」であった(写真4)。 朝日が昇ると真っ先に照らされる、という説明が付いている。 10時少し前、「首切地蔵」に着いた。 この辺には杉の巨木がたくさん茂っている。 人間が手を付けてない原始林だという。 確かに見応えがある。 高校生数人が指導者と共に東屋で休んでいる。 私も隅の方で少し休む。 ここからは東海自然歩道から広い「春日山遊歩道」を歩く。 首切地蔵休息舎から10分弱で芳山交番であった。 中にお巡りさんがいたので現在地の確認と若草山までの時間を教えていただいた。 私の地域では警察官の人員削減からか近くの交番が廃止統合された。 こんな山の中に交番があるとは驚きであった。 また、この先の鎌研交番にも駐在がいた。 住人、ハイカーや観光客の安全を守るためかもしれないが、他では見かけない事である。 まあ、寂しいこんな所に交番があるのは、一人歩きの女性や外国人には安心できることである。 ここから若草山まで3.5kmの標識がある。 春日奥山道路を歩いて行く。 ツバキの花が咲いている。 「天然紀念物春日山原始林」の表示があり、大きな木や雑木がある。 10時22分、大原橋に着いた。 右に曲がれば鶯の滝に行く。 もうそれほど遠くはない。 休息舎では休まずに若草山に向かう。 「花山・地蔵の背」を過ぎた先に山道のようなものが見えた(写真5)。 (魔がさしたのかもしれない・・・・) 春日山原始林の中に入って行ってしまった。 落ち葉を踏みしめ緩やかに登っていくとだんだん道は不鮮明になった。 まだ登っていくと岡のようなピークに着いた。 伐採跡もあるので、人は入ってはいるが標識も何もない。 来た道を戻るのもつまらないので、ピークからショートカットをするように春日奥山道路の道を探した。 とげのある木はないので下りることはできたが、下は谷状になっていてそれ以上進めなかった。 歩いていると鹿に出会ったが、私の姿を見つけると急いで逃げていった(1つ目の鹿)。 約30分彷徨ったが、ルートは見つけることができなかった。 元来た道さえわからなくなり、ようやく戻ることができた。 11時過ぎ、十八丁休息舎を過ぎ、若草山山頂の駐車場に着いた。 ここにも鹿がいて、逃げるでもなく近寄るでもなく、私の様子をじっと見ていた(2つ目の鹿)。 駐車場から数分で若草山の山頂(標高342m)であった(写真6)。 この三角点は鶯塚古墳の上にある。 ここにも鹿がいるが逃げるでもなく近寄るでもなく時々草を食べ、たたずんでいる。 わずか1組いる観光客がなにやら鹿にあげているのも見える。 木々がなく、市内が一望できる。 シーズンオフで静かなのがいい。 枯れススキが山を覆っているが、1月下旬に山焼きを行う。 今年はもう行われたであろう。 現在は閉園中であるが、もしかして通れるのかも・・・、と思ったが表示もあり本当であった(写真7)。 あと10日ほどで開園になる(できれば、通年オープンにしていただくと世界中の観光客が喜ぶと思う)。 帰路は鎌研交番まで戻り、春日山遊歩道を通り春日神社に下る。 車道ほどの整備された道を下っていく。 ときどき、散歩の人とすれ違う。 12時近く、鎖のかかったゲートに着いた。 ここまでは車で来ることができるので、路肩に数台が止めてあった。 世界遺産、春日大社はもうすぐである。 神社らしい建物が見えたのでそちらに歩いて行くと、境内に入ることができた。 あの朱色の建物があり、参拝客で賑わっている(写真8)。 春日大社は若草山の麓にでんとして構えている。 奈良には見所はたくさんあるが、私としては東大寺と共に春日大社が一番である。 私も大きな特設の賽銭箱に投げ銭をして1年の幸をお願いした。 この周辺、奈良公園の鹿は人の所へ餌をねだって寄ってくる(3つ目の鹿)。 それぞれ、住んでいる所によって鹿の食に対する学習が違うのだろう。 私の家の甘夏もいつしかカラスがつついて食べるようになった。 人間でもむくのに苦労する固い皮をくちばしでつついて食べかける。 柿は大群でやってきて3日ほどで2本の木を食べ尽くす。 よりよく生きるための学習なのだろう。 そんなことを考えていたら市内循環のバスが来た。 12時半過ぎにJR奈良駅に戻ることができた。 若草山に登ろうと計画した山行きだったが、春日山原始林と春日大社も良かった。 3種類の鹿を見ることができたのも収穫であった。 |