2013.05.31 MM 第438号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2013年3月31日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 原立石バス停7:26−7:43神峯山寺7:49−8:02川久保分岐−8:30本山寺8:43−8:50自然歩道に合流−9:21 ポンポン山〈679m〉9:28−9:40鉄塔(分岐)−9:50釈迦岳−10:21善峰寺−10:25善峰寺バス停 【 登り 1時間36分 下り 57分 合計 2時間33分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
樒(シキミ)という木の束を吊した門が(写真1) | 説明がなければ左に進んでしまう・・・(写真2) |
本山寺に立ち寄る(写真3) | 山の周りは木が切られ展望あり(写真4) |
こんな所でも熊が出るんだ(写真5) | 善峰寺も立派な寺だ(写真6) |
【感想 等】 京都に足を伸ばしたついでにどこかに寄りたいと「関西百名山」の本をめくっていたらこの山を見つけた。 京都府と大阪府の府境にあるが、場所もなかなか便がいい所にある。 そして、「ポンポン山」、タヌキの山でもないのにおもしろい名前が付いた、と登ることにした。 せっかく公共機関できているので、登山口と下山口が違う方がいい。 いろいろ調べた結果、大阪側の高槻市から登り京都側に下ることにした。 京都駅近くに泊まったので、7時前の電車に乗り、7時12分の市営バスに乗ることができた。 バスは7時半前に原立石のバス停に着いた。 バス停には木樽を2つ並べたような形の待合所があった。 今は朝早いので誰もいないが、きっと日中や良いシーズンにはここで待つ人が大勢いるだろうな、と思った。 バス停の近くには「ポンポン山 8.3km」という表示や案内板があった。 ここは「原の山岳寺院を訪ねて」のハイキングコースになっていることを初めて知った。 周りを見回すと、畑や田んぼののどかな風景が広がっている。 歩き始めて3分で、石の鳥居があった。その横には牛地蔵がある。 かつては商いの荷物を牛に載せて大阪に運んだそうであるが、ここは難所だったので亡くなった牛もいただろう。 その先の道路には枯れ枝が吊してある門があった(写真1)。 説明板によると「勧請掛」といって縄に樒(しきみ)という木を吊し、聖地との境を意味しているとのことである。 また、大阪商人たちはこの樒の長さで米価や株価を占ったそうである。 出発から20分弱で神峯山寺に着いた。 光仁天皇勅願所ということで立派な山門がある。 紅葉の時期はいいだろうと周りの木を見て思った。 アスファルト道を歩いて行くのであるが、ここが「東海自然歩道」である。 おもしろかったのは次の看板である(写真2)。 普通、東海自然歩道は左の未舗装道路である。 間違う人がいるのだろう、わざわざ舗装道の方が正しいと書いてある。 8時半、本山寺に着いた。 やはり「勧請掛」が付いている。 中に入り、まっすぐな急な階段を上がっていく(写真3)。 この本山寺は8世紀に建てられその後も大事にされてきた寺であることがわかる。 また自然歩道に戻らなくてはならないか、と思ったらそこから自然歩道に抜ける道があった。 杉林の中を進んで行くと7分で自然歩道に合流することができた。 そこから数分でポンポン山であった(写真4)。 標高は679mであるが、ここだけ木が切られ展望がある。 山名は強く地面を踏むと「ポンポン」という音がすることから名付けられたというので、 私も試してみたが残念ながらそのような音はしなかった。 ここまで来るとハイカーに出会う。 そして「熊出没注意」の立て札もある(写真5)。 こんな所でも熊が出るとは驚きである。 やがて大きな鉄塔があり、そこが分岐でもある。 釈迦岳方向に進む。 10分ほどで釈迦岳に着いたが、展望もなくすぐに出発した。 そして10時過ぎに善峰寺に着いた。 ここも大きな立派な寺である。 今日立ち寄った3つの寺は今まで名前も聞いたことはなかったが、どれも立派な寺である。 京都、大阪の歴史を感じることができた。 寺の下を見るとバスが待っている。 何となく走り出しそうなので駆け下りるとすれすれセーフで乗ることができた。 1時間に2本くらいのバスなので30分は待つことを覚悟していたが、ラッキーであった。 歴史を感じた2時間の山歩きであった。 |