2013.06.17 MM 第440号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2013年5月26日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 6:03毛無山臨時駐車場−6:19毛無山登山口−6:26地蔵峠分岐−6:46不動の滝見晴台6:51−7:24五合目 7:29−8:06八合目8:11−8:20富士山展望台−8:27アルプス展望台−8:36毛無山〈1964m〉8:51−8:58 分岐−9:30下部分岐−9:36地蔵峠9:41−10:18/10:23−10:52合流−11:01毛無山登山口11:05− 11:20毛無山臨時駐車場 【 登り 2時間18分 下り(地蔵峠経由) 2時間25分 合計 4時間43分 】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 温泉等の料金もよく変わりますので、あくまでもその時の料金です。 |
毛無山登山口(写真1) | ○合目という表示がある(写真2) |
アルプス展望台(写真3) | 毛無山〈1964m〉山頂(写真4) |
山頂からは富士山が正面に見える(写真5) | アカヤシオも咲いている(写真6) |
滝が連続してある(写真7) | 金鉱山跡があちこちにある(写真8) |
【感想 等】 春は霞んで静岡からもあまり富士山が見えない。 見たくなったら富士山の近くに行くに限る。 富士山を見上げるも良し、ある程度の高さから横に見るのも良し。 行くのは2000m近い「毛無山」に決めた。 この山はかつて山梨県身延町側から登り、身延温泉に浸かった。 今回は東側の富士宮からの登山である。 6時過ぎ、毛無山臨時駐車場を出発した。 (登山口には有料の駐車場があるが、富士宮市で作ったここに置けば無料である) 麓山ノ家の近くにある公衆トイレに寄り、登山口まで10数分であった(写真1)。 林道の鎖を越え、「麓宮」の神社を右手に見て歩いて行く。 すぐに山道に入り、堰堤を越えていくと地蔵峠の分岐に着く。 この山の良さの1つは周遊コースを取ることができることである。 まずは分岐を右に進み、毛無山に直登し、帰りは地蔵峠経由で下山する。 登り始めて30分、「毛無山一合目」に着いた。 毛無山は○合目の表示があるので、登りのだいたいの目安ができいい。 標高860mの麓集落から山頂までは標高差1000mである。 それを10等分して標高約100mごとに○合目と表示されているという。 少し登ると朱の混じった赤色のヤマツツジが咲いていた。 それほど大きくない木々の自然林の中を登っていく。 すぐに「不動の滝見晴台」に着いたがガスがかかり音が聞こえるだけであった。 もしかすると周りの木々が大きくなり、滝はあまり見えないのかもしれない、と思った。 結構急な登りだったが順調に歩き、7時半頃五合目、8時頃八合目に着いた(写真2)。 木々も小さいものが多く、枝の間から富士山が見えてくる。 そこから少し行くとロープがあり登ると「富士山展望台」があった。 ようやく木々に邪魔されないで富士山が見えた。 今日の富士山は噴火をしてるかのように山頂付近に雲がかかっている。 今、富士山噴火や地震が騒がれているので、それとダブってしまう。 九合目を過ぎると地蔵峠分岐があり、「アルプス展望台」があった。 岩の上に登ると南北のアルプスがうまく見える(写真3)。 冬なら空気も澄んでいてもっときれいだろうが、南アルプスは富士川をはさんで反対側なので大きく見える。 なだらかな稜線を10分で毛無山山頂(標高1964m)である(写真4)。 先客が3名休んでいた。 かつて登ったときには富士山を背景にいくつものパラグライダーが飛び交っていたが、今日は時間が早いせいかそれが見えない。 雲海に浮かぶ噴火雲の富士山が静かにたたずんでいる(写真5)。 富士山を見ながら少し休んだら出発である。 アルプス展望台を過ぎ、登ってきた稜線から地蔵峠方向に向かう。 稜線歩きは楽しい。 期待していなかったアカヤシオが色を添えてくれる(写真6)。 身延町下部への分岐を過ぎればあと少しで地蔵峠である。 地蔵峠には新旧の地蔵が置かれていた。 さあ、下りである。 登山口に「荒天時には出水増水するため通行できなくなります。天候確認を充分おこなってから入山してください」と日本語と英語で書かれた看板があった。 きっと沢を何回か横切ったり崩れやすい所があるのだろう。 急な坂を下りていく。 道の両側にはスミレが咲いていたりシダの若い芽が伸び始めていたりする。 下り始めて15分ほどで沢の源頭に出た。 暑かったり水が不足したりしていれば水分を補給するところである。 急な斜面と浮き石の多さで少し強い雨が降れば崩れ落ちてしまいそうな所である。 少し降りると「金鉱山を焼いた窯」という看板が立っていた。 そうだった。 ここは地形図にも「甲斐金山遺跡中山金山」と出ている場所であった。 所々に金山関係の遺跡が残っている。 金は永遠の輝きがあり、現在でも価値が上がっている。 (私は全く持っていないのが残念であるが・・・) そんなことを考えていたらロープである。 ロープを持って崩れ落ちた所をトラバースする。 3回ほどそんな場面があった。 沢も2〜3度渡った。 水量は少ないので石伝いに歩くことができた。 そして名前もない滝がいくつか見えた。 1つには「比丘尼の滝」という看板があった(写真7)。 少し降りるともう朝登った道と合流である。 入口近くにある「麓金山金鉱石破砕機」を見て、11時に登山口に着いた(写真8)。 そこにちょうど軽トラックが止まり年配の人がいたので話すと、有料駐車場の管理人であった。 彼と毛無山の良さや花々のことを少し話し駐車場に戻る。 富士山やアルプスの展望、そして花々、地蔵峠からの変化に富んだ道などを楽しむことができた。 |