2014.02.28 MM 第469号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 


虚空蔵山2(当目山) (こくぞうさん、とうめやま 126m) 焼津市

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この山の私の印象等は・・・                                     

「 年に一度のお祭りが日曜に重なり賑わった 虚空蔵山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2014年2月23日(日)


【天候】        晴れ

【コース及び時間】

JR焼津駅発14:45−14:50瀬戸川−15:05弘徳院15:10−15:11当目山登山口−15:20当目山〈126m〉

15:25−15:33当目山登山口−15:52JR焼津駅


         【 登り 35分  下り 27分    合計 1時間2分  】




*コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。



  
だるま市で賑わっていた(写真1) すぐ近くに虚空蔵山が見えてきた(写真2)
賑わっている弘徳院(写真3) 中腹の仁王門は崩れかけて(写真4)
迂回路も混雑(写真5) 雲がなければ富士山が・・・(写真6)
 
鐘突も順番待ち(写真7)  津波対策で海抜20m余まで整備(写真8)

 【感想 等】

毎年2月23日は、焼津市の弘徳院で虚空蔵尊の大祭がある。
今年はちょうど日曜日と重なった。

そのためか、JRも今日に合わせて「ふれあいウォーキング」を開催している。
その看板があるのとザックを背負った人たちがいるのからわかる。


この弘徳院で行われる虚空蔵尊の大祭は、「京都嵐山」「伊勢朝熊」と並ぶ日本三大虚空蔵尊のひとつだとと言われている。
その「ダルマ市」では、家内安全等を願いダルマを買う人で賑わう。

私も14時50分、焼津駅北口を出発する。
南口から焼津港方向に進み、県道414号に出て歩いて行く方法もある。

私は北口からJR線路沿いの道を静岡駅方向(東向き)に進む。
5分ほどで瀬戸川に着く。

旧サッポロビールの貨物用引き込み線を歩行者用にした改修した橋を渡り右折する。
踏切を渡り、瀬戸川沿いに海の方に向かうと県道414号にぶつかる。

その当目大橋の角には河合製菓があり、名物の「だるま最中」を外でも売っていた。
かつてはこの辺りから瀬戸川沿いの両側に露天がいっぱいだったが、今は全く店がない。

まっすぐ海の方に歩いて行ってもなかなか露天は見えない。
5分ほど歩くとようやく1軒、ぽつんとだるま屋がある。

その先から車は進入禁止になっていた。
かなり山に近づいたらようやく露店が並んでいた。
やはりほかのお祭りと違いだるま屋が多いが、以前よりかなり少ない。

この赤いだるまを見ると私は気持ちが落ち着く(写真1)。
しかし信仰の厚い人はそれが一番の目当てなのでだるま屋は繁盛している。

今はどこのお祭りに行っても多くが食べ物系である。
列ができている店もある。
虚空蔵山が近くに見えてきた(写真2)。
この辺からは両側に店があり、道幅は狭くなり歩きづらい。

出発から20分、弘徳院に着いた(写真3)。
さすが正月より混んでいる。
拝んでいる人、1年間使っただるまを持ってきて納める人などで賑わっている。

隣の那閉神社からは尺八の音が聞こえてくる。
見ると1人男性が入口の階段付近で吹いている。

弘徳院の門をくぐり私も拝み、参道を少し戻ったところにある登山口から登り始める。
入口では赤いエプロンを付けた六地蔵が山には入る人を見守ってくれている。

この虚空蔵山は、大祭の今日が一年で一番混む日である。
下りて来る人、これから登る人、どちらも多い。

ここに津波が来たら逃げる場所はこの虚空蔵山である。
段差が大きかったり崩れかけていれば逃げることができない。

それで、市は山道の段差を少なくしコンクリートで固めた。
その道を登っていく。

人が多いと追い抜くのが難しい。
かといって子どもや老人の速さに合わせるのはつらい。

そんなことを考えていたら舗装の終点に来ていた。
ここからが昔からの自然石を中心とした階段である。

急に段差が大きくなり、所々崩れかけている。
杉などの木々の中を黙々と登っていく。
疲れて休憩している人、かなり登るペースが落ちている人もいる。

登山口から6分、山門に着いた(写真4)。
前から少し痛んでいたが、かなりひどい痛み具合で立入禁止になっている。
山門の左側には迂回路まで作られている(写真5)。
しかも登山者が多く混み合っている。

この山にはこれまで100回以上登っているがここまで混んだことはない。
ここからがかなりの急坂であるが、距離はわずかである。
一気に登ればもう山頂だ。

いつもなら香集寺のある山頂からは大崩海岸と富士山が見える。
この日は雲が多く、残念ながら富士山は見えなかった(写真6)。

山頂には他に、「船舶無線電信発祥地」記念塔がある。
看板によると、1903年に海軍が無線電信試験所をここに設け、
日本で初めて三浦半島と交信実験をした、とある。

その後、鐘を突き、下山を始める(写真7)。
誰でも自由に突けるのはありがたい。
このように列ができるのは除夜の鐘の時と今日くらいである。

帰りは少しすいてきていた。
すいすい下っていく。
津波避難のために海抜20m過ぎまで舗装してあるところも人がいなかった(写真8)。
山頂から登山口まで8分であった。

来るときとは道を変え、1本北側の県道414号に平行する道を帰る。
こちらも同じくらいの数の店が出ていた。
赤ではないだるまも売っていた。

見たことはあるが、ピンクから緑、黒、金、顔まで違うものもある。

川に突き当たったが、小さな橋を渡り小道を進んで瀬戸川に出た。
そこからは来た道を戻り、県道414号を渡り、瀬戸川沿いに歩きJR踏切を越えてから線路沿いに歩きJR焼津に着いた。

1時間余のお祭りに触れる山歩きができた。



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