2014.05.08 MM 第475号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年4月12日(火) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 桧峰神社10:58発−(直登)−11:21トビス峠上−11:32/44−12:04大栃山〈1415m〉12:30−12:56トビス峠 −13:03桧峰神社P 【 登り 54分 下山 33分 合計 1時間27分】 *コースタイムは道迷いや写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 ももの里温泉(620円) 笛吹市一宮町金沢387−1 (TEL0553-47-4126) |
林道には鹿除けの柵が・・・(写真1) | 桧峰神社には雪が(写真2) |
分岐から右コースを選んだが・・・(写真3) | 山頂には多くの人がいた(写真4) |
山頂からの富士山(写真5) | 笛吹市ではブドウの花が咲いていた(写真6) |
モモの花は満開だ(写真7) | 「ももの里温泉」で花見風呂を(写真8) |
【感想 等】 4月中旬に山梨百名山に行った。 山梨では2月に大雪が降ったのでまだ低山でも雪が残っている。 まず、達沢山(標高1358m)に登り、その南西にある大栃山(標高1415m)をめざした。 国道20号線十郎から車で入って行くと、すぐに柵があり、「大栃山登山口」と書かれている(写真1)。 (確か、桧峰神社まで車で入ることができるはずだったのに・・・) よく見ると、それは鹿除けの柵で、車は柵を開けて通行するようになっていた。 中に入ってかなり林道を走る。 かなり山深く入ったところに桧峰神社はあった。 時刻は10時半過ぎで、すでに何十台というたくさんの車が止まっていた。 もう駐車場はいっぱいで林道の路肩にも止めてある。 私もその横に車を止めて出発の用意をした。 この桧峰神社は山梨百名山の釈迦ヶ岳の登山口でもある。 (釈迦ヶ岳には一昨年の秋、東側の日向坂峠から登っている。メルマガNo.412) 11時少し前、まずは神社に向かって出発した。 少し行くと山門があり、山門の壁が赤、青、白で塗られている(写真2)。 今まで見たことがない配色である。 驚くと共に、誰がどんな理由からこの色にしたのか疑問が湧いてきた。 そしてここにも雪が残っている。 神社には「山梨の巨木・名木100選」にも選ばれている大スギがある。 それを見てから登っていく。 木々はまだ葉を落としたままで葉のない枝の間から太陽が照らしている。 すぐにY字の分岐にさしかかったが標識は特になかった。 (きっとどちらに行ってもすぐに合流するだろう、と思った) 私は右ルートを選択した。 数分歩くと、踏み跡が薄くなった。 あれほどの車があれば今日だけでも相当の人数が登っているはずである。 戻ろうかとも思ったが、地図からすると直登しても尾根道に出るはずである。 しかも、コースタイムは15分だ。 進んで見ることにした。 ますます踏み跡は薄くなっていった(写真3)。 そしてかなり急勾配になった。 やはり引き返すべきだった。 谷間を歩いているが、左側の尾根を越えれば山道がありそうである。 乾いた土で足を取られながらも、少し登ってみた。 右側の中腹に赤っぽいビニルテープが見える。 そちらに行ってみる。 広い間隔でテープはあるが歩いた形跡はほとんどない。 きっと昔の山道なのだろう。 それなら行けるはずである。 もっと急勾配になったが直登を続けた。 出発から23分。 尾根道に出た。 20mくらい下にトビス峠の標識が見える。 わずかにコースを外れていた。 ガイドブックのコースタイムが15分だったからそれほどのロスではなかった。 そこからの尾根歩きは標高差40mだったので簡単であった。 12時過ぎに大栃山(標高1415m)に着く(写真4)。 山頂には数十人が休んでいた。 車の台数も多かったので予想はしていたが、あまりの人の多さにびっくりである。 山頂からは昨年世界文化遺産になった富士山がきれいだ(写真5)。 ただ写真でもわかるように、展望を遮っていた木々を切ってある。 展望を優先するか、それとも自然の木々を大事にするか・・・。 ピークハンターの多くは山頂からの展望を優先してほしいと思っているだろうが・・・。 『山梨百名山』70以上の山を登ってきた私の印象は、山梨県では展望を優先しているように思う。 山の観光に力を入れている山梨県らしい、と思う。 70山以上の『静岡の百山』では、山によって展望を優先している山とそのままの山があるように思う。 焼津アルプスでは、今まで富士山が見えなかった所で木々が切られ見えるようになった所もある。 また、台風による倒木のため展望が良くなった所もある。 世界遺産の大峰奥駈道の南部で展望が良いのは、鉄塔のある木が切り払われた所であった。 甲府盆地の向こうには八ヶ岳も見える。 もちろん南アルプスの山々も純白の姿を見せている。 雪を被った高山の展望はこの時期の山歩きの楽しみである。 帰路は来た道を戻る。 トビス峠からはまっすぐ下る。 (そのまま尾根道を行けば釈迦ヶ岳に行くことができる) 下りの道は道幅もあり傾斜が緩やかで歩きやすい。 トビス峠から6分でY字分岐だった。 (Y字の左ルートはこんなに歩きやすい道だったのだ) 神社までは山頂から30分余で着いてしまった。 道迷いというか、道なき旧登山道を直登した感じになってしまったが、13時には下山できた。 富士山などの山々も見ることができたし、快適な山歩きであった。 下山後は、楽しみにしていた温泉である。 4月中旬のこの時期は山梨県は大変華やかである。 というのは、農産物のブドウ、モモの花が一斉に咲くからである。 鹿除けの柵を越えるとすぐに満開のサクラがあった。 そのそばのブドウ畑には咲き始めたばかりの白いブドウの花があった(写真6)。 その先にはもも畑もありモモの花が満開である。 ももの里温泉に向かって走っていくと、「見晴らし園」というのがあり、観光バスやマイカーが止まっていたので寄る。 名前の通り、もも畑が見渡せる。 しかも今の時期は、満開のモモの花々が見渡せるのである(写真7)。 来てよかった、とつくづく思った。 その後は「ももの里温泉」でモモの花が満開の桃源郷を見ながらの露天風呂を楽しんだ(写真8)。 山歩きは簡単コースであったが、その後がより楽しかった1日であった。 |