2014.06.04 MM 第477号
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年5月18日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 花沢の里P9:08発−9:46石脇からの林道に合流9:54−(山道)−10:36高草山〈503m〉10:52−11:33鞍掛峠 11:46−12:19満観峰〈470m〉13:28−14:13日本坂峠14:22−14:46法華寺15:05−15:20花沢の里P 【 登り(高草山まで) 1時間20分 高草山〜満観峰 1時間14分 下り(満観峰から日本坂峠経由) 1時間24分 合計 3時間58分】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
花沢からの道がここに合流(写真1) | なんと高草山が503mだったとは・・・(写真2) |
刈り取られていないお茶の新芽がきれいだ(写真3) | 今日も大勢が昼食中の満観峰(写真4) |
富士山は少し雲を付けて[満観峰山頂](写真5) | ヤマツツジが鮮やかだ(写真6) |
ホウチャクソウもかなりあった(写真7) | 県内初の重要伝統的建造物群保存地区の花沢の里(写真8) |
【感想 等】 5月中旬、友人7人で焼津アルプスハイライトコースを歩いた。 焼津市はほどんどが平野で北部にわずかに山がある。 その山の連なりを「焼津アルプス」と名付け、ミニアルプス歩きを楽しんでいる。 かつて日本百名山写真展ではJR焼津から全山縦走の清掃ハイクの参加者を募集したこともある。 今回は駐車場のある「花沢の里」からスタートし、 市内や焼津港の展望がすばらしい高草山と富士山や静岡市の展望がいい満観峰を回るコースである。 9時に花沢の里駐車場で待ち合わせをして出発。 4人はかつて同じ職場で働いたことがある人達で、その友人というメンバーである。 待つ間からいろいろな楽しい話ができて良かった。 今日も、駐車場にはたくさんの車が止まっている。 最近、この北側の観光トイレの前に新しい駐車場もできた。 観光トイレ前から石脇方向に緩やかな坂を登っていく。 高草山を少し上がったところの花沢集落と石脇集落とを結ぶ昔からの道である。 花沢城趾を過ぎたところから山道に入る。 里山の多くには山道は至る所にある。 それらのほとんどが山頂につながっていたりする。 私と何回か一緒に歩いた事のあるIさんが先頭である。 彼はこの近くの職場に勤めたことがあるので私より地理に詳しい。 (私なら遠回りにはなるが、石脇登山口に行くのだが、ショートカットである) 3分ほど登ると、舗装された農道に出た。 この農道を左にゆるやかに登っていく。 お茶の新芽が緑鮮やかだ。 そしてお茶の若葉のにおい。 静岡の春の里山歩きの楽しみである。 焼津港と駿河湾が見えてきた。 海近くで育った私は海を見るとホットする。 気持ちが和んでくる。 出発してから40分ほどで、石脇登山道からの道に合流した(写真1)。 あとは標識が付いているのでだれでも迷わず山頂に着くことができる。 暑くなってきたので木陰で少し休む。 ここからは標識に沿って山道に入っていく。 黄色のジシバリがたくさん咲いている。 ピンクのカタバミもたくさん咲いている。 10時過ぎ、手作りのベンチのある展望所に着いた。 志太平野が手に取るように見える。 東名高速道路、東海道新幹線が平野を横切っている。 1つ目の急登を登ると坂本集落からの道に合流する。 山頂のTV塔がかなり近くなる。 2つ目の急登を登る。 ここが一番の難所である。 ゆっくりゆっくり登っていく。 ピンク色のツツジが疲れを癒してくれる。 登り切ると満観峰への分岐がある。 そこから富士山が見える。 今日は、5月にしてはよく見える日ではあるが、少し雲がかかっているのが惜しい。 10時半過ぎ、高草山山頂に着いた。 高草権現に楽しく登らせて頂いていることを感謝しベンチで休む。 これまで気づかなかった山頂の標識があった。 それには「高草山502.9米」とある(写真2)。 Iさんが言うには「三角点がある西側は501mだが、こちらの方が高い」と。 高草山は501mとずっと前から覚えていたが、違っていたとは驚きである。 雑談をしていたら11時近くなった。 のんびりしていると昼食を満観峰で食べることができなくなる。 根がはりそうな腰を上げ出発する。 樹林帯を鞍掛峠に下る。 高草山でも多くのハイカーにあったが、ここでもすれ違う。 多くのマムシグサが首をもたげていた。 11時半過ぎに着く。 ここでも少し休み、満観峰で昼食と言うことで出発した。 なかなかいい調子で歩く。 昨年まではお茶つみをしていたが今年から放置してある茶畑もある(写真3)。 新緑がきれいだ。 ずっと放置し背丈を超えジャングルのようになった茶畑、 茶の木を蔓草が覆い姿が変わってしまったものもある。 年々耕作している畑が減ってきている。 12時19分、満観峰に着いた。 やや時間が遅いせいか、山頂で休んでいる人は20人くらいだった(写真4)。 山にしては遅い昼食である。 さすがお腹がすいていた。 そして話は尽きない。 あっという間に1時間が過ぎてしまった。 少し雲がかかった富士山が見える(写真5)。 春霞になりやすい5月としてはまあまあの富士山だろう。 そして、山頂が雲で覆われた南アルプスを見て出発する。 初心者もいるので鞍掛峠に戻り花沢の里に向かう方法もあったが、大丈夫そうだったので日本坂峠に向かう。 マムシグサがにょきっと伸びている。 それも一ヶ所から3つも黒い頭を見せて・・・。 立ち止まってみんなで見てしまった。 ヤマツツジもオレンジがかった赤色で咲いている(写真6)。 ミツバツツジのように目の覚めるようなショッキングピンクではなく風景に溶け込んだやや地味なこの色も好きだ。 そしてホウチャクソウもある(写真7)。 よく見ないと見落としてしまいそうなこの花もいい。 春はいろいろな花が咲いていて目を楽しませてくれる。 14時過ぎ、急勾配の階段を2つ降り日本坂峠に着いた。 ここまで来ればあとは難なく戻れる。 ここ日本坂峠はヤマトタケルも歩いたと言われている静岡と焼津を結ぶ奈良時代の官道である。 20分余で法華寺に着き、「花沢の里」花沢集落に出た(写真8)。 ここは前日の新聞で静岡県で初めて「重要伝統的建造物群保存地域」に指定された。 全国では108ヶ所もあるのに静岡では初めてだとは知らなかった。 ここを通り日本坂峠を越える道を「やきつ辺の道」と呼ばれ親しまれてきたので 奈良時代から続く伝統的な何かがあるのかと思ったが、江戸時代から残る石垣の屋敷だそうだ。 この長屋門造りの家並みが珍しいのだそうだ。 前日指定されたためか、市の歴史民俗資料館の職員2名が来て パンフレットを長机の上に並べたり落ち葉を掃いたりしていた。 15時半近く、花沢の里駐車場に戻った。 次回の山歩きを約束して解散である。 かかった時間は6時間20分、実質4時間の山歩きであった。 友人達と話をしながらのんびり歩くのもいいものである。 |