2014.09.15 MM 第491号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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五葉山(ごようざん 1341m) 岩手県

大船渡市・釜石市・住田町  日本三百名山 花の百名山


この山の私の印象等は・・・                                     

「 標高差も少なく快適に歩け、おもしろい山だった 五葉山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2014年7月28日(月)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

赤坂峠10:11−10:43石畳10:48−11:22しゃくなげ荘−11:33五葉山〈1341m〉(日ノ出岩石)〈1351m〉

11:59−12:35五合目12:40−13:08赤坂峠P


   【 行き 1時間15分  帰り 1時間4分   計 2時間19分 】


*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。


  
県道脇に登山口はある(写真1) なだらかな道が続く(写真2)
きれいなしゃくなげ荘には水場もある(写真3) 山頂付近はなだらかな稜線が続く(写真4)
五葉山山頂〈標高1341m〉(写真5) 山頂より日ノ出岩石の方が10m高い(写真6)

 【感想 等】

7月下旬からの東北遠征第3弾は五葉山である。

前日は石巻の知人宅にお世話になり、、東日本被災地である石巻や女川を案内していただいた。
そして、女川産のホヤなどの海の幸をつまみにいろいろなお話を聞き泊めていただいた。

石巻から五葉山のある大船渡市まで約150km。
高速を使う方法もあったが、東日本大震災の被災地を見ながら走りたいと思い、国道45号線を通った。
そこには随所に「ここから過去の津波浸水区域」という表示が付けられていた。
もちろん、線路や道路が崩れたままの場所もあった。
また、ダンプカーがひっきりなしに通り、高台を造成していた。
まだまだ復興が進んでいない現状を延々と見ることができた。

片側通行の所もあり、また通行止めの箇所もあり無料の「三陸自動車道」も通ったが登山口に着くまでには4時間近くかかった。

大船渡市の先にある県道193号線を西進したところにある赤坂峠を10時過ぎ出発した。
やや劣化した看板ではあったが、この五葉山が地域で大事にされていることがわかった。
また、登山口には何台も止めることができる大きな駐車場もある。
そして、鳥居もあり地域の人達の信仰の山であることもわかった(写真1)。

赤坂峠登山口の標高は712mである。
五葉山の標高は1341mであるから、標高差は600m余しかない。
みるからに簡単そうである。

写真のようにスタート近くからゆるやかな空が開けた灌木の中を歩いて行く(写真2)。
「花の百名山」にも選ばれた山である。
花も期待できるかもしれない。

早速、藤色のマツムシソウが咲いていた。
ここも船形山と同様にやや草が山道に張り出してきている。

10時24分、「2合目」という表示の所に着いた。
○合目の表示があると、山頂までの目安ができていい。

出発から20分ほどで1本の木が生えた展望台のような所に着いた。
なかなか感じの良い所である。
眼下には南西方向に鷹生ダムが見える。
山頂方向の稜線も見える。

少し歩くと「賽の河原」に着いた。
時々、同名の場所がある。

回りは木々が茂ったり草が生えてたりしているているのにそこだけ石がごろごろしていると言った風景である。
同じようにして山はできたと思うが、そこだけ岩石の成分が違ったり、固さが違ったりするのであろうか。
変化に富んでいておもしろいと思う。

「畳石」に着いた。
広場の感じである。
かつて何か儀式を行ったのかもしれない。
そんなことを考えながら少し休む。

その先には、また木製の鳥居がある。
もっと神聖な場所に入っていくのだ。

灌木の樹林帯をゆるやかに登っていく。
10時50分、石畳から2分で「5合目」に着いた。

その15分後には7合目である。
なだらかなので早い。
そこにはまた鳥居があり祠があった。

木漏れ日の漏れる灌木の中を歩くのは気持ちがよい。

11時半前、9合目に着いた。
9合目は樹木が切れ景色がわかる。

その先には新しい「しゃくなげ荘」があった。
小屋のすぐ近くには大量の水が出ている水場もあった。
置いてある柄杓で水を飲んでみたら冷たくておいしかった。
また、少し離れた所にトイレもある。

これは最高の山小屋だ。
いつか泊まってみたいと思った。

さあ、あと1合で山頂だ。
木々が少なく多くが草原である。
山頂かな。
石垣と鳥居が見える。

右には木の間から祠の屋根も見えた。
登っていくとそれは「日枝神社」だった。

立派な石垣で囲まれた中に祠があった。
この敷地の中でどんな儀式が行われるのだろうか。

なだらかな稜線が続いている(写真4)。
左に見える小さなピークは1322mの黒岩だろう。

右に行くと五葉山の山頂だ。
40,50cmの石が埋まっている道を歩いて行く。

日枝神社の石垣はこの石を積んで作ったのだろうか。
それとも別な場所から運んできたのだろうか、ふと疑問に思った。

そんなことを思ったり、稜線からの眺めを楽しんでいたら数分で五葉山(標高1341m)山頂だった(写真5)。
石でできた立派な標識があるのでびっくりした。
また、一等三角点もある。
これも日枝神社と共にこの山がみんなに大事にされている証だろう。

やっと山頂に着いたと一服したが、よく見ると進行方向先にもう少し高い所がある。
地図で確かめると「日ノ出岩石」で標高は10m高い1351mだ。

日ノ出岩石に行ってみることにした。
岩近くは松の木が生えている。
なかなか太いものもある。

その岩の下には祠がある(写真6)。
やはりここも日の出を拝んだり儀式に使ったのだろうか。
岩の上からは五葉山山頂より展望がいい。
霞んでいるのが残念である。

岩の上で昼食を取り下山を開始した。
賽ノ河原、畳石、日枝神社、日ノ出岩石など、なかなか変化に富んだおもしろい山である。

それらを味わいながら下る。
下りにスカートをはいた70歳代の不思議な格好の男性にあっただけの静かな山歩きであった。

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