2014.10.06 MM 第494号
森吉山(もりよしざん 1454m)
秋田県北秋田市 日本二百名山
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年7月30日(水) 【天候】 薄曇り 【コース及び時間】 阿仁ブナ帯キャンプ場5:00発−5:40ゴンドラ山頂駅5:48−5:51樹氷平−6:01石森6:10−6:18 森吉山避難小屋−6:34稚児平−6:40森吉山〈1454m〉6:47−7:04森吉山避難小屋−7:13石森7:18 −7:28ゴンドラ山頂駅−7:58ブナ帯キャンプ場P 【 登り 1時間23分 下り 1時間06分 計 2時間29分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
キャンプ場には駐車場からトイレ方向を(写真1) | ブナ林の中を登っていく(写真2) |
途中からゲレンデを登る(写真3) | ゴンドラ山頂駅(写真4) |
山頂方向が見えてきた(写真5) | 森吉山避難小屋(写真6) |
森吉山山頂には頭の取れた石仏が(写真7) | 帰路は花々を楽しみながら下る(写真8) |
【感想 等】 7月下旬からの東北遠征に出かけた。 今回は森吉山(標高1454m)である。 この山は特に登山コースが多い。 四方八方から登ることができる。 ざっと地図を見ただけでも8コースある。 どのコースにしようか最後まで迷ったが、前後の山の交通の便や登りやすさから阿仁スキー場脇からの「ブナ帯コース」を選択した。 朝5時にキャンプ場を出発した。 そこには駐車場・トイレもあり整備されていた(写真1、右奥がトイレ)。 しかし、平日のためか私1人であった。 トイレ脇のブナ林の中に山道がある。 両側の草が刈られ歩きやすくなっている。 左にはスキー場のゲレンデがあるが、ブナ林の中からは見えないようになっている。 ブナ林の中は木々の香りが充満していて気持ちがいい(写真2)。 山道はだんだん急になってきた。 晴れていれば、樹林の中の涼しい山道を登り続けるのだが曇りである。 また、樹林の中は風景があまり変わらないので、花や景色を楽しもうとゲレンデを登ることにした。 手のひらがいくつも入るフキの葉があった。 かつては急な雨では傘の代わりにしたとも聞く。 静岡では見かけない大きさである。 キャンプ場から30分余歩くとゴンドラ駅山頂まであと少しになった。 登ってきた方向を振り返るとゲレンデの中の道や遠くの山々が見えてきた(写真3)。 ゲレンデには思ったほど花はなかった。 5時40分、ゴンドラ駅山頂に着いた。 このゴンドラは今年(2014年)の場合、6月7日から11月3日まで運行している。 運行時刻は9時から16時である。 これを使えば体力のない方も簡単に山に接することができる。 展望を楽しみ少し休んだら山頂に向かって出発である。 少し登って振り返ると山頂駅が下に見える(写真4)。 展望がありそうなので樹氷平を経由して石森に向かうことにした。 山頂駅から3分で「樹氷平」に着いた。 冬にはここから樹氷が見えるのだろうか。 そこは草原状になっていて「樹氷」の様子はちょっと想像できなかった。 そこから先には高山植物が咲いていた。 クルマユリ、ニッコウキスゲ、ソバナなどなど。 6時、石森に着いた。 そこは左に行けば一ノ腰、右が吉森山という分岐点である。 ここにもニッコウキスゲを始め、キボウシ、アキノキリンソウ、エゾノヨロイグサなどが咲いている。 その先にはもっとたくさんんのニッコウキスゲが咲いていた(写真5)。 山頂方向が見えてきた。 石森から8分で森吉山避難小屋に着いた(写真6)。 その手前には熊除けの鐘と共に「熊に注意」というパウチされた広告が木に括り付けられていた。 登山口には書いてなかったが、やはり熊は多いのだろう。 この山の下にはマタギの里がある。 森吉山避難小屋の中を覗いたが、外観だけでなく中もなかなか素敵な小屋だった。 石油ストーブもあり、燃料さえ持参すれば暖を取ることもできる。 さあ、あと少しだ。 すぐに稚児平に着いた。 この辺りは展望も開けている。 花もハクサンフウロウなど咲いている。 6時40分、森吉山(標高1454m)に着いた(写真7)。 360の展望があるが、遠くの山々は少し霞んでいる。 秋田駒から鳥海山、白神山地等が見えるというがどれがどれなのかわからなかった。 登山者の無事を祈るように、頭の取れたお地蔵さんが並んでいる。 山頂には私1人。 展望や花々を独占。 天気も薄曇りで暑くない。 ここ森吉山の山頂で最高に気分の良い朝を迎えている。 帰りは花々を見ながら下ることにした。 特にニッコウキスゲはちょうどピークだ。 避難小屋から石森に向かう所にたくさん咲いている(写真8)。 その近くには池塘もあってなかなかいい風景である。 7時半頃、山頂駅に着いた。 ここからは行きとは変え、樹林帯の中を下ることにする。 樹林帯の中の道は石段あり、段差ありでなかなか変化に富んでいた。 (登りにゲレンデを選んだのはよかったかもしれない) 太陽も顔を出し、ブナの木々が日差しを遮ってくれる。 8時少し前、ブナ帯キャンプ場に下ることができた。 乳頭山に続いて花々を楽しむことができた森吉山であった。 |