2014.10.20 MM 第496号
和賀岳(わがだけ 1440m)
秋田県仙北市・岩手県西和賀町 日本二百名山
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年7月31日(木) 【天候】 小雨後、曇り時々霧 【コース及び時間】 高下登山口P4:57発−5:04登山口−5:28/33−5:34赤沢分岐−5:57高下分岐6:02−6:27徒渉点6:33 −7:02/7:07−7:36/7:41−7:59こけ平8:04−8:26和賀岳〈1440m〉8:32−8:50こけ平8:53−9:25 /9:30−9:48徒渉点9:55−10:25/10:30−10:37高下分岐−10:53赤沢分岐10:58−11:16登山口 −11:24高下登山口P 【 登り 4時間0分 下り 3時間17分 計 7時間17分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
高下の和賀岳登山口(写真1) | ブナ林の中を歩いて行く(写真2) |
靴を脱いでの徒渉(写真3) | 和賀岳山頂(写真4) |
お花畑が広がっていた(写真5) | こけ平(写真6) |
【感想 等】 7月下旬からの東北遠征に出かけた。 今回は和賀岳(標高1440m)である。 日帰りの登り口は2つ。 山の南西の真木林道を行った所にある薬師岳登山口から登るコースと南東の高下コースから登るコースである。 どちらも7時間から8時間はかかる。今回の遠征で一番か二番のロングコースである。 次の山のことを考え、後者の「高下コース」を選んだ。 ただ、高下コースは徒渉がある。 夜、夕食後、寝て少し経ったとき少し吐きそうになった。 そして胃がロックし、消化運動の働きを止めた。 うとうとしながら朝を迎えた。 4時に下痢でトイレに起きる。 今まで40年間山を歩いていて、下痢をしたことはなかった。 初めての体験である。 どうしよう。 食欲がなく、朝食も食べることができない。 病院に行くか。 薬局で薬を買ってくるか。 それとも、様子を見ながら予定通り山を歩くか・・・。 下痢があり、胃が動きを止め食事もできないが、他は正常である。 微熱もなければ体も動く。 行ける所まで行くことにした。 5時少し前、登山口を出発する。 今日はあいにくの小雨である。 ゲートから7分行った所に登山口はあった(写真1)。 熊注意の看板がある。 高下川沿いに登っていく。川沿いから離れると急登だ。 30分歩いたので休憩する。 調子はそれほど悪くはない。 すぐに赤沢分岐だ。 それからはブナ林の尾根を登っていく(写真2)。 20分ほどで高下分岐に着いた。 ここを右に行くと高下岳に行くことができる。 そこからは200mほど標高を下げ、和賀川の徒渉点に着く(写真3)。 もう少し水量が少なければ靴のまま飛び石で渡ることができるがこれでは無理である。 というより、夜中から降っていた雨が多ければ徒渉できないのである。 渡れたことに感謝しなくてはならない。 渡った後、足を乾かしながら少し休憩する。 大雨で渡ることができないリスクを考えると、もう1つの登山口を選んだ方が良かったかも、と少し後悔した。 ブナ林の中を登っていく。 急登なので体調も考え30分歩いたら少し休憩をはさみながら歩く。 2回休憩を取ったら8時にこけ平に着いた。 ブナ林を抜け、展望が開けてきた。 ただ、和賀岳は山頂をガスが覆っている。 白色のエゾノヨロイグサと黄色のマルハツワブキが咲いている。 ここからはなだらかな稜線歩きである。 快適に歩くこと20分余、和賀岳(標高1440m)に着いた(写真4)。 残念ながらガスがかかり展望はない。 晴れていれば、鳥海山、岩手山など360度の展望があるはずであるが・・・。 ここにもエゾノヨロイグサとマルハツワブキが一面に咲いている(写真5)。 他にはハクサンフウロウ、ツリガネニンジン、ギボウシなどが少しだけ咲いている。 時期が良ければもっとすばらしいお花畑だろう。 8時半過ぎ、天気も良くないので下山することにする。 大雨が降ることはまずないだろうが、もし途中の川が増水したら徒渉は不可能になる。 それに下痢も心配である。今のところ大丈夫であるが、食欲もない。 8時50分、こけ平に着いた(写真6)。 写真のように石がごろごろしているところも多いが、お花も咲いている。 ガスが晴れていれば、きっともっとたくさんの花々が見えたであろう。 行きに通った道なので安心して歩くことができる。 ブナ林の中をどんどん下っていく。 こけ平から30分ほど下った所で若いの男性に会う。 自然保護観察員だという彼と5分ほど立ち話をする。 少し前に熊が出て、登山者が引き返したと言うことも話していた。 今のところ、熊に遭わなくてほんとによかった。 (まだ2時間ほどかかるので心配ではあるが・・・) 少し晴れ間は見えてきたが、濡れた石が滑る。 9時48分、徒渉点に着いた。 朝より5cmほど水かさが増えていた。 滑って少しよろけたが大丈夫だった。 高下分岐まで登り、あとは下りである。 11時半前、駐車場に着いた。 体調が不安ではあったが、朝から全く穀類なしでお腹がすかず歩き通すことができた。 小雨が降り、山頂付近ではガスがかかり途中1回の徒渉もあった。 無事下山できてよかった。 平日の今一歩の天候のためか、途中で出会ったのは自然保護観察員だけであった。 |