2014.11.04 MM 第498号
神室山(かむろさん 1365m)
秋田県湯沢市・山形県金山町 日本二百名山
*下に私の感想等の文があります。
メールアドレスを登録していただきますと、この文章が「無料メールマガジン」として毎週あなたの所に届きます。
【歩いた日】 2014年8月1日(金) 【天候】 晴れのち小雨 【コース及び時間】 役所口P6:07発−(パノラマコース)−6:37いっぷく平6:42−7:14/19−7:33第1ピーク−7:45第2ピーク−7:50 /55−8:25第3ピーク8:30−8:44前御室山〈1342m〉−9:20有屋口分岐9:23−9:34西ノ又分岐−9:47神室山 〈1365m〉9:57−10:10西ノ又分岐−(西ノ又コース)−10:28御田ノ神10:33−11:02八丁胸破坂11:08−11:36 /41−11:45/50雨合羽−11:57吊り橋−12:06/11−12:15吊り橋−12:17林道−12:30/35−12:36役所口P 【 登り 3時間17分 下り 2時間8分 計 5時間25分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 秋の宮温泉 太郎兵衛(湯沢市秋ノ宮字湯ノ岱64) 300円 |
役所口からパノラマコースに入る(写真1) | 山頂方向はかなりガスってきた(写真2) |
神室山[標高1365m]山頂(写真3) | エゾノヨロイグサ(写真4) |
ウツボグサもあった(写真5) | イワカガミが咲いていた(写真6) |
徒渉の代わりに吊り橋があるとうれしい(写真7) | 保養センター「太郎兵衛」(写真8) |
【感想 等】 7月下旬からの東北遠征に出かけた。 今回は神室山(標高1365m)である。 主な登山口は2つ、西側の有屋からと北側の役所口である。 後者の役所口はパノラマコースと西ノ又コースがあり周遊ができるので私はこちらを選んだ。 コースタイムは7時間余。 体調は下痢のままで、まだ回復していない。 朝5時にまたしても下痢。 そしてお腹は全くすかない。 しかし、昨朝から全く食べないのでは力も出ないと思い、朝食は無理をして雑炊を胃に入れる。 未舗装道を進み6時頃、登山口に着く。 道路脇に10台ほど車を置くことができるスペースがある。 山歩きの支度をし、すぐに出発する。 登山口にはカラーの地図付き説明板があり、パノラマコース3時間、西ノ又コース4時間とある(写真1)。 良く整備された秋田杉の中を登っていく。 すぐにブナ林に変わる。 30分ほど歩くと「いっぷく平」に着いた。 手作りの木製表示板が割れていてようやく読める。 太いブナが現れ、やがて両側クマササになる。 登山道に大きな木が生えていないのでクマササが大きくなり道を被い歩きにくい。 クマササが濡れていなくてよかった。 パノラマコースと言われるだけあって周りの山々が見えてきた。 上部がガスで見えないが一番高い山は前日に登った栗駒山だろう。 神室山の稜線も見えてきた。 7時半過ぎ、「第1ピーク」に着いた。 朝下痢だった以外は体調に問題はなく、順調に歩いている。 傾斜は少し緩くなった所もあったが、約10分で「第2ピーク」に着いた。 やがて「第3ピーク」が見えてきた。 その登りが「ざんげ坂」と名の付いた急坂である。 朝といえ、さすが汗が出てきた。 山頂方向はかなりガスってきた(写真2)。 8時半頃、第3ピークに着いた。 ガスが下りてきている。 展望のきかない尾根をどんどん歩いて行く。 8時44分、前御室山(標高1342m)に着いた。 うすいガスに被われている。 標識にあと2時間と書かれている。 山頂との標高差は20m余であるが、アップダウンがあり2時間もかかるのだろう。 ハクサンフウロウやトウゲブキが咲いている。 前御室山から5分で水晶森分岐に着いた。 相変わらずガスの中である。 この辺はアザミや白いナデシコに似たセンジュガンピが咲いている。 9時40分、西ノ又分岐点に着いた。 帰路はここから北東に下っていくのである。 西ノ又分岐点から10分余で神室山(標高1365m)に着いた(写真3)。 写真のようにガスの中に二等三角点と石碑と賽銭箱がある。 展望が良いのだろうが、ガスって見えないのが残念である。 10時少し前、帰ることにする。 「西ノ又分岐点」に戻り、右手の西ノ又コースに進んで行く。 ガスで霞んだ中にトウゲブキやエゾノヨロイグサ、ツリガネニンジンがたくさん咲いている。 また、湿った足元に真っ青いウツボグサも咲いている(写真4)。 その先には白色のタチギボウシが咲いていた。 家で調べると「シロバナタチギボウシ」と名前が付いていることがわかった。 私はてっきり、満開を過ぎ色が落ちてきたのかな、と思っていた。 ニッコウキスゲも少しだがある。 また淡いピンクのイワカガミも咲いていた(写真5)。 10時半、御田ノ神に着いた。 ここはマミヤ平と呼ばれている。 ここで少し休憩することにした。 付近にはアキノキリンソウが咲いている。 そこからは急な下り「胸突き八丁坂」である。 登りは大変だろうが、下りは快適である。 両側のブナ林を見ながらどんどん下っていく。 11時18分、不動明王に着いた。 標識が朽ちて転がっているのが残念である。 そこからすぐの所に徒渉点があった。 ペンキの赤マークの所を難なく渡る。 11時半過ぎ、雨が降ってきた。 雨合羽を着てどんどん下る。 「第2徒渉点」と書かれた吊り橋を渡る(写真7)。 吊り橋を作ってくれたり丸太橋を作ってくれてあるとほんとうれしい。 なぜ、靴を脱いで渡る所とこのように整備してくれてある所があるのか時々疑問に思ったりする。 10分余歩くとまた吊り橋があった。 そしてすぐに林道に出た。 あとは平坦な林道を車のある役所口まで戻ればいい。 気まぐれな空は晴れ間をのぞかす。 どうも完全に雨は止んだようである。 雨が降っていた時間は1時間弱であった。 12時半過ぎ、役所口に着いた。 天気は朝晴れたが、山頂付近はガスがかかり、途中で雨に降られた1日であった。 雨に濡れたたくさんの花々に出合えた1日である。 登山口に「神室山登山 宿泊施設・温泉情報」という小さな看板が立てられていた。 そこに紹介されていた秋の宮温泉郷「太郎兵衛」が300円とある。 近くだし、汗を流すにはそこで十分なので行くことにした。 奥まった所にあり少々道を迷ったが、着いた所は民家風の家であった(写真8)。 もちろんこんな時間、午後1時に宿泊客はいないし、入浴客だっていない。 おじいさんが子守をしながら留守番をしている。 私は1人でのんびり入浴させていただく。 下痢2日目。 今日も朝おかゆを食べてから昼ご飯は食べることができなかった。 スポーツ飲料1.5Lで行動中は過ごした。 入浴後の便は、真っ黒の水性便。 こんな便も初めてである。 少しお腹がすいてきたので夕食はおかゆを食べる。 体力はあり、下痢以外の症状がないのでありがたい。 |