2014.11.24 MM 第501号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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大滝根山(おおたきねやま 1193m)

福島県田村市・川内村 日本三百名山 

この山の私の印象等は・・・                                     

「 急な変更ができないため、あと20mの所にある山頂に立てなかった 大滝根山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2014年8月3日(日)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

元あぶくまホテル上(大越登山口)P6:10発−(子育地蔵経由)−6:54峯霊神社・大滝山〈1193m〉7:01−(ブナ平経由)−

7::44仙台平登山口7:47−(林道歩き)−8:10元あぶくまホテル上



         【 登り 44分  下り 1時間6分   計 1時間50分 】


*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。


  
仙台平からの展望(写真1) 大越登山口から歩く(写真2)
クマササや灌木の中を歩く(写真3) 山頂の峯霊神社(写真4)
自衛隊レーダー基地の中に三角点は(写真5) 帰りは別ルートを(写真6)
たくさんの風力発電が(写真7) 仙台平登山口に下る(写真8)

 【感想 等】

7月下旬から東北遠征に出かけた。

今回はラスト、福島県にある大滝根山(1193m)である。
早朝のすがすがしい空気を吸いながら高速を飛ばし磐越自動車道、小野ICをめざす。

前日雨が降ったので山々が霞んでいる。

今日はいよいよ最終日。
大根山に登ったら静岡に戻るのだ。

GPSもなく、福島県の詳しい地図を持ってくるのを忘れてしまった。
スマートフォンの地図アプリで確認しながらのドライブである。

最後で道を一本間違え、仙台平か「大多鬼丸首塚」という標識の立つ丘の上に出た。
道は間違えたが、この日一番の展望であった(写真1)。
前日の雨が水蒸気になって昇っていく。

すぐに引き返し、大越登山口に着いたのは6時であった。
途中の道もそうであったが、道路にたくさんの枯れ枝が散乱している。
これは手入れが行き届かないためではなく、前日の雨のせいであった。

下のあぶくまホテルは営業をやめてからしばらく経つ感じである。
その上の道路は枯れ枝が散乱していて道路脇の貯水槽までようやく車で行くことができた。
その脇に車を止めた。


周辺の木々を伐採中のようだ(写真2)。
そのため、工事用の車が止まり、木々が林道を塞いでいた。
もちろん、6時過ぎというこの時間には工事人はいない。

少し行くと道は2つに分かれる。まっすぐが霧島権現経由山頂で、右が日山権現経由山頂と書いてある。
私は直進を選んだ。

少し歩くと、草が生い茂り踏み跡が薄くなる。


実はこの大滝根山は福島県田村市・川内村にある。
あの東日本大震災で水素爆発をし、放射能漏れを起こした福島原子力発電所のある近くである。
しかも、それは目と鼻の先にある。
私は大滝根山は被爆地帯で登山ができないと思ったが、電話して聞くとできることがわかりこうして登っている。

踏み跡が少ないのは夏になり草が生えたせいであろうが、登山者が減っているのも関係しているかもしれない。

やがて小さな沢を渡り、御沢子育地蔵尊に着いた。
この沢が大滝根川の源流の一部なのだろう。
そこにはお地蔵さんが建てられた理由も書いてあった。

道は相変わらず、草が深い。
クマササの中にブナなどの灌木が茂っている(写真3)。

少し歩くともう自衛隊レーダー基地のフェンスが見えてきた。
山頂である。

藤色のギボウシが咲いている。

左に行くと「峯霊神社」があった(写真4)。
看板には奈良時代に坂上田村麻呂により建てられたといい、かつては女人禁制だったという。

こんなに簡単に登山ができるのも登山道が整備されたからである。
ここは阿武隈山地の最高峰なのである。
その最高地点である一等三角点は残念ながらフェンスの中である(写真5)。

最高地点だから自衛隊のレーダー基地があるのだろう。
国を守る自衛隊の基地である。
勝手に入られたら国防上困る。
だから柵内に入るのには許可が必要である。

私は7月23日、基地見学申請書を送り山頂見学の許可をもらっていた。
しかし、以前に書いたように石巻から大船渡までの道路が東日本大震災により思った以上に時間がかかり
この大滝根山の登山が1日遅くなってしまった。

その遅れを取り返そうと登る順を変えたり多少は無理をしてきた。
しかし、どうしても1日延びることがわかり、基地に駐屯している方に連絡を取ったが
変更はできないということであった。

書類を作り再提出をする時間は私にはなかった。
その書類は担当者が受け付け、起案を回し7人から確認印をもらうものであった。

標高は2〜3mほどしか違わないだろう。
ここに立てれば十分である。


帰りは南側のコース、仙台平方向に下り、途中の日山権現分岐かブナ平から大越登山口のコースに戻ろう。
灌木の茂る山道を下っていく(写真6)。

大越登山口からよりはるかに歩きやすい。
こちらの方が良く整備されている。

少し下ると南側の展望が開け、山々とたくさんの風力発電のプロペラが見えてきた(写真7)。
日本でこれほどたくさんの風力発電が並んでいるのを見たのは初めてである。
小高い山々が連なっている。

入新田への分岐を過ぎ下っていく。

梯子や鎖が下山を楽しませてくれる。
ただ、日山権現分岐を見落としてしまった。

7時22分、ブナ平5合目に着いた。
快適にどんどん下れる。

若いブナの木々がたくさん茂っている。
歩くのに夢中になったのか、大越登山口へのコースを見つけることができなかった。
踏み跡を行けば行くことができるかもしれないが、仙台平に下っても林道を戻れば車に着くことができる。
別に心配はいらない。

それほど気にせず、下っていく。
やがて山道は植林による杉林の中に入る。
そして7時44分に仙台平登山口に着いた。

林道では地域の方が手に手に草刈り機を持ち、大勢で道路脇の雑草を刈っていた。
苦手な舗装道歩きを紛らわせてくれる。

8時10分、あぶくまホテル上に止めた車に戻ることができた。

申請書の訂正ができず一等三角点には立てなかったが、阿武隈山地の最高峰に登ることができてよかった。

そのまま静岡に向かったが、首都高も混まず16時前には自宅に着くことができた。
下痢も治り、9日間無事日程を終了することができよかった。

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