2015.01.11 MM 第507号
満観峰[元日](まんかんほう 470m)
[静岡県焼津市・静岡市] 焼津アルプス
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2015年01月01日(木) 【天候】 快晴 【コース及び時間】 5:25花沢の里P−6:01鞍掛峠−6:29満観峰〈470m〉7:07−7:32分水神社−7:39日本坂峠−7:50林道横断 −7:55法華寺7:58−8:06花沢の里 【 登り 1時間4分 下り 56分 合計 2時間 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
5時半、花沢の里は寝静まっていた(写真1) | 6時26分、焼津港の東の空が色づいてきた(写真2) |
二、三百人がご来光を待つ(写真3) | 今日の冨士山(写真4) |
伊豆半島の上に初日の出が上がる(写真5) | 日本坂峠の穴地蔵(写真6) |
まだモミジが残っている(写真7) | 花沢の里の長屋門作りの家(写真8) |
【感想 等】 今年の初日の出は満観峰(標高470m)にした。 家から簡単に行くことができる3ヶ所の山をローテンションで初日の出を拝む場所と決めているからである。 ただ、全国的に曇りか雪という天気予報であった。 それで、確かめるため5時に起き、外に出て空を見る。 満天の星である。 しかし、焼津アルプス主峰の高草山には登る人のライトがあまり見えない。 苦労して登っても御来光が見えないのではつまらないので早々やめたのかも・・・。 寒いという予報だったのでヒートテックのシャツを着て、オーバーズボンにジャケットを羽織っての出発である。 すぐに着いた花沢の里駐車場はかなり埋まっていた。 3年前より20分余早く着いた。 汗が冷えると寒いので汗をかかないようにゆっくり歩くことができる。 5時25分、駐車場を出発した。 私と同じ時間に出発する人も何人かあった。 花沢の里は街灯だけが輝き、静かに眠っていた(写真1)。 風もなく静かで思った以上に暖かい。 集落のはずれでジャケットを脱いだ。 ここから緩やかな登りである。 ヘッドライトよりやや強力なLEDの懐中電灯を点灯し歩く。 南西方向に焼津市の灯りが見えてきた。 たいした登りではないが熱くなり、汗が少し出てきた。 30分余で鞍掛峠に着いた。 ここでオーバーズボンも脱いだ。 今回は、なるべく他の人の歩く流れに任せ、汗をかかないように歩いて来ている。 明けの明星だろうか。 1等星のようなとても明るい星が木々の間から見えている。 汗をかいた体がひんやりとした風で気持ちがいい。 まさか元日からこんな汗をかく体験ができるとは思わなかった。 凍えながら登るのだろうと想像していたが・・・。 鞍掛峠から数分たつと空が群青色に変わってきた。 ライトを消しても大丈夫なくらいに。 6時20分、樹林から出た。 東の空は濃い橙色に輝いてきた。 焼津の市街地や焼津港も見えてきた(写真2)。 6時29分、満観峰(標高470m)の山頂に着いた。 途中でも多くの登山者にあったが、山頂の人の多さにびっくりした。 200人から300人はいるだろう。 山頂は広いのでいろいろな所に腰を下ろし富士山を見たり東の空を見たりしている(写真3)。 北西にある南アルプスの山々は雲からかろうじて顔を出している。 6時53分、駿河湾の向こうになる伊豆半島の山々の上から初日の出が顔を出した。 それと同時に少しではあるが富士山周辺の空や雲が赤く染まってきた(写真4)。 あっという間に太陽が全部顔を出した(写真5)。 誰から「ばんざ〜い!」と叫び、多くの人が唱和した。 太陽が全部顔を出すと多くの人が我先にと帰り出す。 暖かかったせいか、海から蒸気が上がってきている。 7時7分、私も帰路に着く。 私は太陽(花沢山)に向かって富士山や静岡市の風景を見ながら日本坂峠を経由して花沢の里に戻ることにする。 あんなに大勢いたのにこのコースを取る人は6人だけであった。 東の海面にはかなり多くの霧がただよっている。 富士山も上部が雲で隠れてきた。 25分で、分水神社(みくまりじんじゃ)に着いた。 神社と言っても「分水神社」とかかれた石があるだけである。 水の守り神だという。 この尾根から流れたりしみ込んだりした水が田畑や人々にとって貴重な水だったのだろう。 日本坂峠はあと少しである。 台風で倒れた木々の跡が残る山道を下ると日本坂峠が見えてきた。 峠からは富士山もよく見える。 ここは十字路になっていて、左に曲がれば静岡市の小坂に下る。 直進は花沢山(450m)である。 現在は一部崩落のためかんぽの宿までのコースは通行禁止になっている。 私は右折し、出発点である花沢の里に向かう。 ここにある日本武尊が隠れたという穴地蔵を見るとほっと安心する(写真6)。 この日本坂峠の由来は日本武尊が東征のおり通った道から来ていると言われている。また、日本武尊が賊に襲われたときに、隠れたと伝えられているのがこの穴地蔵である。 私がほっとするのは、麓の法華寺まではもうすぐだからだ。 疲れていないのでそのまま下ることにする。 途中、農面道路を横切り8時少し前に法華寺に着いた。 法華寺では檀家が集まり何かをやっていた。 山門のモミジやイチョウはすっかり葉を落としている。 そのまま花沢の里の舗装道を下っていく。 沢沿いのモミジでまだ紅葉してある葉もあった(写真7)。 正月に紅葉を見れるなんて少しもうけた気がする。 昨年、県内初の重要伝統的建造物群保存地区に指定された花沢の里は黒を中心とした落ち着いた色合いで私は好きである。 その長屋門作りの家の門にも正月飾りが付けられている(写真8)。 8時過ぎ、花沢の里駐車場に着いた。 もう車の数は半分に減っていた。 元日から焼津アルプスの山の上で初日の出や富士山を見ることができてよかった。 今年もすばらしい1年になりそうな予感がする。 |