2015.01.25 MM 第509号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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高草山[関方コース](たかくさやま503m)

[静岡県焼津市・藤枝市] 静岡の百山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 地元の人達に感謝の関方からの 高草山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年01月16日(金)


【天候】        快晴


【コース及び時間】

関方バス停13:28発−13:29分岐−(狼煙台コース)−13:38山道へ入る−13:55狼煙台・方ノ上城址・石合山

〈標高230m〉14:00−14:04幻の池−14:13分岐(右折)−14:23〜28道探し−14:31西の谷登山道−14:51

高草山〈501m〉14:57−14:59三角点15:01−(山の手コース)−15:09富士見峠−15:13一本杉−15:22

潮見平−15:38農道−16:01関方バス停


      【  登り 1時間13分   下り 1時間2分     合計  2時間15分 】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。


  
関方バス停前の手作り案内板(写真1) ロウバイがきれいだ(写真2)
農道から山道に入る(写真3) 狼煙台(石合山)(写真4)
狼煙台からの展望(写真5) 高草山山頂の無線中継所(写真6)
富士見峠からの満観峰と冨士(写真7) 地元の人達が整備した石碑(写真8)

 【感想 等】

 雪の多い冬は低山を歩き体力作りをするのがいいかもしれない。
しかも富士山が見える山ならもっといい。

いつもは他のコースを歩いているが、たまには違ったコースも楽しい。
多くの場合、里山はたくさんのコースがあり楽しみ方はいろいろ工夫できる。

今回は関方からの高草山である。
静鉄ジャストラインの岡部営業所行きで関方バス停で下車できる。
7時から21時までJR焼津駅から1時間に1,2本のバスがある。

バス停の山側に手作りの立派な山の案内板が立っている(写真1)。

案内に沿って路地を山の方に入る。
ツバキやロウバイが咲いている(写真2)。

数十m進むと左右両方向を示した「方ノ上城址・狼煙台」という案内板がある。
左コースは農道を山の上の方まで歩き、狼煙台に行くには戻る形になるので、狼煙台に寄ってから高草山に登るには右コースがよい。

舗装された農道を少しずつ高度を上げていく。
だんだん市内が見えてくる。

バス停から10分ほど歩くと狼煙台への山道に入る標識がある(写真3)。
これらの案内板などは、この麓の「山の手未来の会」という有志達が整備し標識を付けてくれてある。
ありがたいことである。

放置された茶畑や杉林の中を歩いて行く。

やがて小さな「古墳」に着く。
この一帯は1500年ほど前に造られた古墳が多数残っている。

ここまで来れば狼煙台はすぐそばである。
 少し登ると、樹木が伐採された開けた場所が見えてくる。

1mほどの石がごろごろ転がっているところが昔の「狼煙台跡」である。

その先の山の上に「狼煙台」がある。
ここが「方ノ上城址」であり、標高230mの「石合山」の山頂である(写真4)。

手作りのベンチも作られ、市内の展望も良い(写真5)。

展望を楽しんだあと、北方向に進んでいくと、方ノ上城の「堀割」「曲輪跡」「土塁」等がある。

それを越えて少し下ると「幻の池」を過ぎ、農道に出る。

農道を約10分進むと2つに分かれていた。
ここには標識はない。
というより、バス停の所の地図には狼煙台から高草山に登る道がかかれていたが、農道に出てからは全く標識がない。
里山なのでどこを登っても山頂に行くことができる。
(最近は耕作放置が増え草ぼうぼうで歩けなくなっていることも多いが・・・)

私は明るく高草山方向に続いている右に行くことにした。
市内の展望やお茶畑の現状などを見て歩いて行くと、やがて山頂の中継塔が見えてきた。
また駿河湾や焼津港も見えてきた。

中部電力の見回りNo.32のプレートがある山道があった。
少し整備されている感じなので登ってみることにした。
茶の木に雑草が覆い被さり巻き付いている。
4分ほど登ると鉄塔があったがその続きの山道は草が被いかぶさり歩ける状態ではなかった。
登ってきた農道まで仕方なく引き返すことにした。

そこから農道を少し歩くと、「西の谷コース」に出た。
「坂本コース」と「関方コース」の間の道に来てしまったようである。
(あとで歩いてみたが、先ほどの分岐を左に行くと「潮見平」に通じ、「狼煙台コース」はそちらであった)

「西の谷コース」は歩いたことがあり知っている。
私にとって、ここはルートを探さなくても登ることができるコースである。

使われなくなったモノラックのレールの横を登っていく。
真新しいイノシシの足跡もある。

上の農道を横切り上がっていく。
丸太の階段を上る。

14時40分、展望所に着いた。
3の字を描く東名高速道路や市街の街並みがよく見える。

杉林の中を登っていくと高草山の双耳峰の間に出る。
左に行くと「ソロモン群島戦没者無名戦士之碑」があり、隣に三角点がある。
右に行くと、コンクリートの道を登った所に無線中継塔があり、503mの山頂がある(写真6)。

まず、右(東)方向に行き、高草権現に参拝し、富士山を見ることにしよう。
今日は風が弱く暖かな日であるが、富士山は思った以上にきれいに見えた。

左(西)方向にある三角点は相変わらず、訪れる人は少ないように佇んでいた。
先日、焼津市の観光課に「高草山の山頂に502.9mという標識が立っているが知っているか」ということを電話で聞いてみた。
知らない、と言う。
もう立ってから2年ほど経つような気がするが、彼らは誰も高草山には登らないのだろうか。
それとも高草山の標高には興味がないのだろうか。

私が「501mと503mのどちらが正しいのですか」と聞くと、電話で応答した方は「501mが正式見解だ」と大声で言うばかりである。
「調べてみます」とか言うこともできると思うのであるが・・・。

私も標高が2m違っても大して気にならない。
ただ、市民の多くが「焼津市の最高峰は高草山で、その高さは501mである」と小学校で学習し、記憶している。
それが違っているか否か、ということは大きな事である。

必ずしも三角点のある位置がその山の最高地点であるとは限らない。
地形図を見るとわかるが双耳峰のどちらも500mを越えている。
そして三角点のある西側の方が500mの範囲が狭い。
両方が平行に見える麓から見ると高草権現のある東峰が高いように見える。
誰かが高度計か何かで測り502.9mの標識を立てたのだろうが、その経緯を知りたいところである。

さあ、もうすぐ3時だ。
そろそろ下山しよう。

双耳峰の西に進む。
まず、「ソロモン群島戦没者 無名戦士之墓」が観音像と共にある。
その奥の二等三角点に寄り、比較的新しい白いSBSの中継塔を越え杉林の中に入って行く。
ここからは緩やかな下りの快適な尾根歩きである。
岡部地区も見える。
また、焼津市街がもっとよく見えるようになる。

数分で、「富士見峠」である。
名前の通り、富士山が見えるのだが、さっきまで見えていた富士山が上部が隠れてしまった。
手前には満観峰を従えて見える(写真7)。

稜線から左に曲がり、茶畑の中を下っていく。
傾斜はややゆるやかで雑木もないので展望が開け気持ちよく歩くことができる。
やがて「一本杉」で農道を横切り放置された茶畑の中を下っていく。
岡部地区の人達であろう、寄付による石材で標識を作ってくれてある。
ここは「振り返り坂」というそうである。

15時22分、潮見平に着いた。
ここは「しらみ平」「白帆見平」とも言い、パンフレットや標識によって違った表記になっている。
海からやや遠いこの地区の人達が登ってくるとここから海が見えるので付いた呼び方だそうだ。
少し農道を東側に行くと焼津港や駿河湾が見える。

本来の「狼煙台コース」は私が右に曲がった農道を左に進みこの潮見平に来るのである。

潮見平から農道を横切り山道を10数分下ると、また農道に出る。
標識に沿ってあとは農道を下っていく。

20分余で関方バス停に着く。
何回も登っている焼津アルプスの主峰、高草山であるが、初めての道はおもしろみがあっていい。
標識を付けてくれた地元に人達に感謝、感謝である。
 

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ご活用ください。

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