2015.02.08 MM 第511号
湯湾岳(ゆわんだけ 694m)
鹿児島県大和村・宇検村 奄美大島 一等三角点
この山の私の印象等は・・・
「 棒を持ち、ハブに気をつけて登った 湯湾岳 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年12月24日(水) 【天候】 曇りのち雨 【コース及び時間】 湯湾岳公園登山口12:16−13:06湯湾岳〈694m〉13:07−13:43湯湾岳公園登山口 【 登り 50分 下り 36分 合計 1時間26分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
湯湾岳公園の駐車場(写真1) | 北側からの登山道に合流(写真2) |
興湾大親を祭った墓(写真3) | マングース捕獲用のわな(写真4) |
湯湾岳三角点(写真5) | 小雨の中を急ぐ(写真6) |
【感想 等】 昨年末に奄美大島に行った。 20年来の友人T氏に会いに、また4つの一等三角点の山に登りに行ったのである。 T氏とまず松長山(メルマガNo.510)に登った。 今回は第2弾の湯湾岳である。 松長山は、山道入口に国土地理院が作った感じの標柱があり簡単に登ることができ、 さい先良いスタートが切れた。 4つとも同じならあとは何をしてすごそうか、とるんるん気分になった。 湯湾岳に向かう途中にある「住用町マングローブ館」に寄る。 ここでカヌーでマングローブを見る予定も入れてあったが、天候は下り坂。 ちょっと寄って道路からマングローブを見るだけで先を急いだ。 名瀬を出ると食堂どころか、コンビニやスーパーマーケットもほとんどない。 宇検村でようやく商店を見つけパンや飲み物を買う。 それを持って湯湾岳公園登山口に向かった。 出費を抑えたので中古の軽自動車のレンタカーである。 車検証を見たらなんと14年落ち。 エンジンはうんうん唸り、登山口までの坂を登るのが大変であった。 12時少し前に湯湾岳公園に着いた。 今日はクリスマスイブの平日。 しかも天気は下り坂で今にも雨が降りそうである。 だから駐車場には他に車がなかった(写真1)。 立派なトイレもありよく整備されている。 トイレに入ると「ハブに注意」の張り紙があった。 ベンチでパンを食べ出発したのは12時過ぎ。 T氏は雨具もザックもを持っていなかった。 持ち物はタオル1本である。 電話で言ったように「奄美には山はない」と考えてか、山の装備はしてきていないようである。 私は裏革の登山靴にザックの中には非常用のヘッドライトからすべて揃っている。 赤い鳥居をくぐって山道に入っていく。 両側に草が生え、山道はそれほど広くない。 奄美にはハブが今でも良く出没するという。 T氏は杖くらいの枯れ木を拾い、ハブを確認しながら先を歩いて行く。 (地元の人でもこれくらい用心をするのだ、私も気をつけないと・・・) 30分ほど歩くとやはり雨が降ってきた。 一眼レフをしまいコンパクトカメラを出す。 少し早歩きで歩く。 登山口から45分、大和村登山口からの道に合流した(写真2)。 そちらからの方が整備されているのがわかる。 近くには木製の立派なベンチもある。 また、地図を見ると近いことがわかる。 T氏もそちらからいつも登る、と言っていた。 すぐに興湾大親を祭った墓に着いた(写真3)。 この湯湾岳は奄美の霊山で、奄美の島立ての神を祭ってあるという。 しかし、その案内板もなければ湯湾岳という標識もない。 1つ目に登った「松長山」とは大違いである。 墓の右側に踏み跡があるので入って行く。 木が生い茂り展望は全くない。 少し行くとマングース捕獲用の仕掛けがある(写真4)。 今でもマングースは捕まるのだろうか・・・ 墓から5分、木々に囲まれた中に山頂があった(写真4)。 ここが奄美大島の最高峰(標高694m)である。 ここに来る人は年間何人いるのだろうか。 きっと私のような物好きと関係者だけだろう。 雨も止まずに降り続いている。 T氏に合わせ私も雨具は付けず、帽子だけで歩いている。 すぐに引き返そう。 来た道をずんずん急ぐ。 この雨も亜熱帯の奄美らしくていい(写真5)。 13時半過ぎ、公園駐車場に着いた。 雨が降り出した、誰にも会わずの湯湾岳であった。 駐車場反対側には展望台がある。 歩いて5分くらいだろう。 せっかくここまで来たので行ってみることにした。 コンクリートでできた3階建てくらいの大きさの展望台がある。 そこからは大島海峡や加計呂麻島が見える。 天気が良ければ徳之島まで見えるという。 奄美十景の1つだという。 湯湾岳で一番の展望であった。 ハブやアマミノクロウサギ、ルリカケスにも会うことはなかったが、奄美大島の最高峰に友人と登ることができてよかった。 |