2015.02.16 MM 第512号
戸倉山 (とぐらやま 411m)
鹿児島県宇検村・瀬戸内町 奄美大島 一等三角点
この山の私の印象等は・・・
「 トゲのある灌木が多い、ほとんどが道なき道を歩いた 戸倉山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2014年12月25日(木) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 県道13:20発−14:44戸倉山〈411m〉14:49−15:37県道 【 登り 1時間22分 下り 48分 合計 2時間10分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
舗装道はずれに車を置き出発(写真1) | 登り口がない(写真2) |
ヤギがこちらを見ている(写真3) | 灌木に混ざり太い木も(写真4) |
やっとテープに出会う(写真5) | 草の中に一等三角点はあった(写真6) |
【感想 等】 昨年末に奄美大島に行った。 20年来の友人T氏に会いに、また4つの一等三角点の山に登りに行ったのである。 T氏とまず松長山(メルマガNo.510)にと湯湾岳(メルマガNo.511)に登った。 松長山は小さな標識があり比較的簡単に三角点に立てた。湯湾岳は途中まで遊歩道があった。 ということで、この2山は、まずまずそれほど苦労せずに歩くことができた。 今回は第3弾の戸倉山である。 湯湾岳への登頂途中で雨が降り出したので急いで下山し、北側の海岸線を通り東シナ海を見ながら名瀬に戻った。 16時には宿に帰り少し休んでから奄美の料理をいただきながらおいしい地酒をいただいた。 T氏とは別れ、今日は奄美大島の西端、曽津高崎近くにある戸倉山(標高411m)である。 軽のポンコツレンタカーでは少し遠い。 天気も回復したし、せっかく行くので途中の高知山展望所、油井岳展望所に寄りながら向かう。 ツバキの花が咲いていたり展望もよかったが、誰にも会わなかった。 昨日に続いて今日も食堂やレストラン、コンビニを見つけることができないまま、登山口近くまで来てしまった。 西古見の小さな商店でパンを買って昼食にする。 その先の「旧陸軍の観測所跡」に寄って壕の跡を見学する。 目の前には広大な南シナ海が広がっていて、場所的には重要な位置である。 与路島や請島等も見える。 県道627号線は山の中に入っていく。 分岐を左に曲がり、舗装道の終点に車を止める(写真1)。 地形図を見ると、この舗装道の南側の山を100mほど登った所に戸倉山の山頂はあるはずである。 ネットで見た情報によると300mくらい行ったところにピンクのテープがありそこが登山口だと出ていた。 それを探して500mほど行ったがそれらしき物はない。 戻りながら探すがやはりない。 車を止めた近くも探したが山に登れそうな斜面がないのである。 せめて工事をした時、工事担当者が登った跡くらいあってもいいのだがそれも見つけられなかった。 この金網を登るわけにもいかない(写真2)。 仕方ないので登れそうな斜面を見つけたらそこを直登することに決めた。 最初の部分は金網で登れず、次はコンクリートで固めてある。 その先は急な斜面に木が茂っている。 400mくらい行ったところに木が倒れかけているところを見つけた。 そこなら何とかは入れそうなので砂利道に枯れ木を置き印を付けてから登り始める。 登り口を決めるまでに30分余を要した。 上を見ると白いヤギがこちらを見ている(写真3)。 登り始めるとすぐに上の方に駆け上がって行った。 ラッキーなことに登った場所の右側は岩場になっている。 これなら戻って来た時にわかりやすい。 歩いた跡を付けるようにピンクのビニルテープを用意してあったのだが忘れてきてしまった。 仕方がないので、小枝を折り目印を付けながら登って行く。 3つ目の戸倉山はどうもヤブこぎになりそうな予感が一杯である。 ハブにも注意しながら急坂を木につかまり登って行く。 尾根近くに出ると少し高そうな右方向に移動した。 登り口を400m東に移動したので、その分西に400m行けば山頂があるはずである。 トゲのある草や木が多い。 それがズボンの上から、また裾をめくらせて刺さってくる。 気をつけながら登っては行くが避けきることはできない。 灌木が多い中、太い木もある(写真4)。 なかなかあじのある木である。 そこから数分歩いたところにピンクのテープがある(写真5)。 やっと歩いた跡に出合えた。 そこからは踏み跡らしきものが続いている。 踏み跡をたどること20分、やっと三角点にたどり着くことができた(写真6)。 ここが戸倉山(標高411m)の山頂、一等三角点である。 樹木に囲まれて展望は全くない。 今にもハブが出そうである。 少し休んだら来た道を戻ることにする。 結構大木がある。 踏み跡を歩いていると、どうも行きとは違ったコースを歩いているようである。 登る時に付けた目印が見つからなくなった。 地形的にはそれほど難しくはない。 北側に下れば林道があるはずである。 400mほど行った所で下り始める。 またまたトゲの灌木の中である。 林道まで10mくらいの高さまで下りたが、戻り方が足りなかったようで崖が急すぎて下りることができない。 そこにはたくさんのピンクのテープが付いている。 工事用のテープだろう、登山道を印すものではなさそうである。 20mほど移動すると登る時に道路に置いた枯れ木が見えてきた。 「よかった」やっと戻れる。 木につかまって一気に下りる。 ほとんどが道なき道を歩いた戸倉山であったが、自然の深さを感じた山歩きであった。 足は膝から下が傷だらけで、入浴では傷口がしみた。 |