2015.02.23 MM 第513号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

電子書籍  完成!今だけの特別料金です。 DLmarketで購入できます

 

     

TOPに戻る     

高岳(たかだけ 184m) 
鹿児島県奄美市笠利町 奄美大島 一等三角点

この山の私の印象等は・・・                                     

「 ほぼ同じ高さの丘にありGPSがなければわからないだろう 高岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
              メールアドレスを登録していただきますと、この文章が「無料メールマガジン」として毎週あなたの所に届きます。                                         


【歩いた日】     2014年12月26日(金)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

電波塔ゲート8:42発−8:46電波塔−(別ピーク)-9:15電波塔−9:30高岳〈184m〉9:33−9:40電波塔−

9:44ゲート


      【  登り & 下り  合計 59分 】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。


  
電波塔ゲート(写真1) 電波塔脇の黄色テープ(写真2)
あったと思ったら・・・(写真3) 旗はあったが・・・・(写真4)
海がきれいだ(写真5) 今度こそ・・・・(写真6)
   
 防空壕がそのまま現存している(写真7) あった!一等三角点(写真8) 

 【感想 等】

 昨年末に奄美大島に行った。
20年来の友人T氏に会いに、また4つの一等三角点の山に登りに行ったのである。

T氏とまず松長山(メルマガNo.510)にと湯湾岳(メルマガNo.511)に登った。
松長山は小さな標識があり比較的簡単に三角点に立てた。湯湾岳は途中まで遊歩道がありまあまあ踏み跡を普通に登れた。
そして3つ目の戸倉山は、道なき道をよじ登り傷だらになってやっとピークに立てた。

3つとも違ったアプローチであった。

最後の1つはどうなのだろうか。
最終日であり、14時フライトなので13時には空港に着かなくてはならない。

この「高岳」は空港に行く方向にある。
国道58号線を東に走り、県道602号を進み赤木名港から東に入って行く。

朝7時過ぎに名瀬を出発し登山口付近に着いたのは8時半過ぎであった。
私はカーナビもGPSももっていない。
スマホの現在地も全く当てにならない。

標高はわずか184m、地形図を見ると山頂は道路からそれほど遠くはない。
4つの電波塔があり、その先にある。

しかし地形図を見てもどこから登って行くのかさっぱりわからない。
webでゲートから入ったような記事を見たので、そこに車を止める(写真1)。

地元の人が通ったので聞くと「高岳」を知らない。
近くで道らしい道も見つからなかった。

このゲートは有刺鉄線が付いていて立入できないようになっている。
入口近くにピンクのビニルテープが付いているが付き方からいって伐採用の感じである。

この先にピークがあるのはわかっている。
迷ったが、ゲートを乗り越え入ることにした。

中は舗装道路が緩やかな登りで上の方に続いている。
2分ほど登るとY字に分岐し、右方向の方がやや高いところに向かっていた。
そこには建物があり上は電波塔になっている。
もちろん無人である。

その脇に黄色のビニルテープの目印があった(写真2)。
もしかすると回り込んで山頂に通じる目印かもしれない。
見渡してもどこもほぼ同じ高さで山頂はわからない。
こんな山ではGPSがないとわからないのかもしれない。

しっかり草を刈ってあるので行ってみることにした。
これまでの3山とは違い登山道のような整備の仕方だ。

黄色のテープはずっとあるようだ。
3分ほど歩くとありました(写真3)。
そこには「地籍図根三角点」と書いてある。
三角点には違いはないが、残念ながら私が探している一等三角点ではなかった。

その先にも黄色のテープは続いている。
行けば最高点である「高岳」はありそうな気がする。
高岳だから高い山を想像するが周りには見えないし、地形図を見てもそんな高い山はない。

小さな上り下りはあるが、どこがピークであるか全くわからない。
黄色のテープが2方向に分かれている。

まず、右に行ってみる。
東方向に海が見えてきた。
その先は高そうな所はない、どうも方向が違う。

戻って左方向の高そうな所に行ってみる。
少し高そうな所に旗があるのが見える。

行ってみるとそこにも「地籍図根三角点」があるのみであった(写真4)。
周辺ではここが一番のピークだ。

がっくりしたが、西側の海がきれいだ(写真5)。

地図を見るとどうも歩いて来た方角が違う。
ここに何かを作るための測量のために山を切り開き、山道を作って黄色のテープを付けた感じである。

電波塔方向に少し高い小さなピークが見える。
きっとそこが「高岳」だろう。

戻ることにしよう。

電波塔に向かって歩いていると3人の工事か測量の人がやってきた。
こんな所で人に会うとは思っていなかったので私も驚いたが、向こうもびっくりしていた。

ほんとにラッキーだ。
彼らは三角点の場所を知っていたのだ。
やはり戻って、手前のガードレールのところから黄色のテープの所を入って行くという。

電波塔まで戻って探すと、Yの字の左に少し行った所に隠れたように黄色のテープがあった(写真6)。
下にはツワブキが咲いていて余計にわかりづらかった。

ガードレールのところから下りていくと、U字に掘られた山道に合流した。
ピークは右の方に見えたのでそちらに向かう。
黄色のテープはずっと先まで付けられている。

少し行くと防空壕のような掘った跡がきれいに残っている(写真7)。
この灌木の中のU字の山道は雨や水の力でできたものではない感じである。

もしかすると戦争当時、この防空壕と共に掘られたものかもしれない。
道には蜘蛛の巣がいっぱいである。
ハブは昨日より出にくい感じであるが、棒を持ち蜘蛛の巣を払いながら進んで行った。

道なりに右方向に曲がりゆるやかに登って行くと、ありました。
高岳(標高184m)の一等三角点である(写真8)。

迷わなければ山頂まで15分である。
ほぼどこも同じ高さである。
そのため展望は全くと言っていいほどない。

小さな松の木の向こうに小高い山が見えその先に東シナ海が見えるくらいである。
少し休み、元来た道を戻る。

帰りは電波塔まで7分であった。
ゲートには9時半過ぎに着いた。

奄美大島の一等三角点4つに登ったが、四者四様でおもしろかった。
また、友人T氏や奄美の親切で優しい人々、
おいしい奄美の料理やきれいな海にも出合えてすばらしい4日間であった。

特価 電子書籍 【 [実登] 日本百名山 他の山々 450山 】 CD-Rもあります
ご活用ください。

inserted by FC2 system