2015.06.14 MM 第524号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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笊ヶ岳(ざるがたけ 2629m) 静岡県静岡市・山梨県早川町
静岡の百山 山梨百名山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 南アルプスの主峰達の大展望を楽しんだ 笊ヶ岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年5月30日(土)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

老平登山口4:31発-4:53登山口-5:34/5:39-5:48広河原(渡涉)5:55-6:26/6:31-6:35山の神-7:02林業

ワイヤー等散乱7:05-7:42/7:47-8:20/8:25-9:00/9:06-9:32/9:37-10:21布引山〈2584m〉


布引山〈2584m〉10:34-11:10/15-11:42笊ヶ岳〈2629m〉11:54-12:32[2500mP]12:37-12:57布引山

〈2584m〉12:59-13:04布引山ガレ13:09-13:40/45-14:02桧横手-14:18/23-14:55/07-15:13山の神

-15:40広河原(渡涉)15:51-16:28廃屋16:33-16:38林道-17:01老平登山口P


            【  
登り1(老平~布引山) 5時間9分  登り2(布引山~笊ヶ岳) 1時間3分  

                        下り(笊ヶ岳~老平) 4時間17分   合計 10時間29分  】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。

【温泉】       VILLA雨畑「すず里の湯」  550円

  
布引山先から南アルプスの山々を展望(写真1) 前方に笊ヶ岳が見えてくる(写真2)
布引山と笊ヶ岳の鞍部2410m地点(写真3) 笊ヶ岳(標高2629m)山頂(写真4)
山頂からは多くの3000m級の山々が(写真5) 布引山にガスがかかってきた(写真6)
ミヤマダイコンが一株咲いていた(写真7)  行きに見落としていた桧横手山頂(写真8)

 【感想 等】

昨日6月8日、東海地方も梅雨入りした。
5月下旬に布引山、笊ヶ岳に登っておいてよかった。

昨年は6月4日に東海地方が梅雨入りした。
だからそれまでにどうしても登りたいと思っていた。

前号(No.523布引山)の続きである。


布引山まで登れば後はそれほど大変ではない稜線歩きである。

布引山は森林限界に近い2584mある。
20分ほど歩くと雪を被った白い南アルプスの山々が見えてきた(写真1)。

植生もシャクナゲが多くなる。
もう少し経つと花の時期であろう。

前方には笊ヶ岳が顔を出した(写真2)。
目的地まではそれほど遠くはない。

細い木々が茂る灌木の中を歩いて行く。
標高2500mという黄色の看板があった。

右側の日影には残雪がある。
木々の隙間から雪を被った南アルプスの山々が見える。

11時過ぎ、布引山と笊ヶ岳の中間、標高2410mの地点に着いた(写真3)。
どちらも標高は2600m前後であるので約200m下って登る感じである。

自然林の中を快適に歩く。

朝3時半に出発したという単独行の30歳代の男性とすれ違う。

11時半、前方に笊の山頂が見えてきた。
森林限界を越えたかな、というところに笊ヶ岳山頂はあった(写真4)。

写真のように山頂はハイマツなどが囲んでいる。
三角点はハイマツの下に隠れるようにあった。

場所を選べば、南アルプス3000m級の山々の大パレードである。

これほど近くに初夏に雪を被った南アルプスの山々がたくさん見えるところはないだろう。
広角レンズを使っても全部を画面に入れることはできない(写真5)。


7時間あまりかけて来た甲斐があった。

左から光岳、茶臼岳、聖岳、赤石岳、荒川三山、塩見岳、北岳・・・。
かつて3000m級全山を縦走したことを思い出す。
光岳の下には畑薙湖が見える。そこが縦走の出発点であった。


もっと展望を楽しんでいようと思ったが、コバエが顔にたかってうるさい。
絶えず手を動かしていないと目の周りなどに止まってくる。

山々にガスが上がってきた。
北方向の塩見岳にもガスがかかってきた。
そして南の布引山にもガスが上がってきた(写真6)。

戻ることにしよう。

展望や木々を楽しみながら歩く。
13時、布引山に着く。

その先のガレ下でテントを担いだ3人グループに会う。
装備が重そうであった。

南アルプスの主峰達はやや霞んで見える。

少し下がったところでミヤマダイコンだろうか(写真7)。
一株だけ咲いていた。

14時、桧横手の山頂に着いた(写真8)。
標識の間に小さく「桧横手山頂」と書いてあるだけだ。
上りでこの標識は見たが、間の字までは読まなかった。

快調に下って行く。
林業の残骸が散乱したところに着いた。
木に巻かれたワイヤーが食い込みかわいそうな木もある。
なんとかしてあげることはできないのだろうか。

13時15分、山の神に着いた。
落ち葉を踏みながら下って行く。

15時40分、広河原に着く。
やはり靴を脱がないと渡ることはできない。
徒渉し、足を乾かしながら少し休む。

ここまで来れば、あとはなだらかな下りである。
無名の滝を見、よく揺れる吊り橋を渡り16時半、廃屋に着く。

廃屋から5分で林道である。
林道をクールダウンを意識しながら歩き、老平登山口に着いたのは17時であった。

それから途中2組4人のテント泊の登山者にあった。
これら7人の熊対策はどうなっているのだろうか。
鈴を付けている人は誰もいなかった。
テントに熊がやってくることはないのだろうか。

時間的には12時間半かかった。
疲れもそれほどなく、大パノラマを楽しめた山歩きであった。

下山後は登山口近くにあるVILLA雨畑「すず里の湯」でリフレッシュした。
温泉は奥まったところにあり、1人独占状態であった。

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