2015.07.24 MM 第529号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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ツヴェルファーホルン(1522m)・プリステイン(1478m)
 オーストリア・ザルツブルク郊外
(世界遺産 ザルツカンマーグート)

この山の私の印象等は・・・                                     

「 一気に雪山に上がって展望を楽しんだ 世界遺産ザルツカンマーグートの山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年3月21日(土)


【天候】        晴れ


【コース及び時間】

ザルツブルク市内8:19-(150番バス)-9:05ザンクト・ギルゲン9:15-(ロープウェイ)-9:35山頂駅-9:46ツェルファ・

フォルン〈1522m〉9:52-10:25プリステイン(1478m)10:38-11:02ツェルファ・フォルン〈1522m〉11:12-

11:15ロープウェイ山頂駅(wifi)11:52-(ロープウェイ)-12:10ザンクト・ギルゲン



        【  山頂駅からツェルファ・フォルン 11分  ツェルファ・フォルンからプリステイン 32分

                                プリステインから山頂駅 27分   徒歩合計 1時間10分  】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。



  
ツヴェルファーホルンへのロープウェイに乗る(写真1) あっという間に雪景色に変わる(写真2)
雪の山々が見渡せる(写真3) ツヴェルファーホルンに向かう(写真4)
向こうに見えるプリステイン(1478m)まで行こう(写真5) アミカヒュッテがある(写真6)
プリステイン(1478m)(写真7)  ロープウェイ駅近くにはwifiスポットが(写真8)

 【感想 等】

ラッキーなことにジャーマンレイルパスで、オーストリアのザルツブルクまで来た。

そして前日はウンタースベルク山Untersbergへ登った。
その夜、「1日山歩きを楽しみたいがどこかないだろうか?」と、宿のスタッフに聞くと、1人山に詳しい人がいた。
宿には詳しい地図はなかったが、彼が略図を書いて教えてくれた。

「ザルツカンマーグートがいい。150番のバスに乗ってザンクト・ギルゲンに行けば、そこにはインフォーメーションセンターがあるから詳しく聞くことができる。すばらしいところだ。」

じゃあ、行ってみるか。
ドイツ旅行のおまけのオーストリアである。
私には、地図もガイドブックもない。

今度は軽アイゼンにスパッツは忘れずにザックに入れて出発である。
バスは8時19分だ。
バス停には少し早めに着きすぎたので、近くのミラブルガーデンを見て時間をつぶす。
定刻通りに来たバスに乗り、景色を見ながら行く。
土曜日というのに、乗客は少ない。
シーズンオフなのだろう、観光客らしき人もあまり乗っていない。

30分ほど走ると山が見えてきた。
そして湖も見えてきた。
道路脇に雪があるところもある。
山の上には雪が付いている所も見えてきた。

「ザンクト・ギルゲンにはインフォーメーションセンターがある」と言っていたが、
手前のバス停の所にインフォーメーションセンターがあるのが見えた。

9時5分、ザンクト・ギルゲンに着くと、目の前がロープウェイ駅であった。
昨日と同じように、ロープウェイを使い山に登り周辺を散策するというにことなってしまう・・・。

ロープウェイ駅でトレッキングマップはあるか、と聞いたがないという。
これも昨日と同じだ。

ロープウェイで上がれば私でも歩くことができるか、と聞くと大丈夫だという。
上り坂のバスで一駅の道路を歩く気も起きず、ロープウェイで行ってそこを歩くことにした。

ロープウェイの代金は往復で22ユーロ。
10分ほどでロープウェイは来た。

乗ったのは私ともう1人だけである。
小さなゴンドラである。

急な傾斜でどんどん高度を上げていく。
眼下に湖が見えてきた。
ブォルフガング湖である。

すぐに町全体や周りの山々が見えてきた(写真1)。
写真集や絵本に登場しそうな素敵な風景である。
湖が広がっているのが見えてきた。
やっと初めての鉄塔である。
そこには0.83kmとある。
間が830mあったのだ。
日本では考えられないくらいロープとロープの間が空いている。

下に雪が見えてきたと思ったら、あっという間に全体が雪に覆われた雪原になった。
そんな中をどんどん高度を上げていく(写真2)。

20分弱で高度1500m近くまで上がってきた。
階段があり、山吹色の標識がある。
地図がゲットできなかったので標識がどこを指していて下りなのか登りなのかわからない。
それが十分使えないのが残念である。

木で囲まれた展望台のような所がある、登ってみよう。

そこからはいろいろな山々が見える(写真3)。
その山のどこなら日帰りで行くことができるのだろうか。
回って戻れるコースはあるのだろうか・・・。

まず、目の前にあるピークに行ってみよう。
手に取ることができそうなくらい近い(写真4)。

2人のスキーヤーが登って行く。
そこには「ツヴェルファーホルン」とある。
標高は1522mだ。
ロープウェイを下りてから10分で着いた。

日本の山の頂に神社があることが多いが、ここには十字がある。
山は神が住む場所であったり、神が天から下りて来る場所であったりする。
それは世界共通なのだろう。

山頂には他に2人が休んでいた。
360度の展望があり、麓のブォルフガング湖や周りの山々がたくさん見渡せる。

少し離れたところに小さなピークが見える(写真5)。
そこなら私でも行くことができそうである。

ツヴェルファーホルンで数分休んでから出発した。
痩せ尾根を下って行く。

8分ほど下るとアミカヒュッテがあった(写真6)。
シーズンオフのためなのだろうか、しまっている。
そこには標高1470mと書かれていた。

高山植物の写真付き看板があった。
夏にはリンドウ、イワギキョウ、トリカブトの仲間などいろいろな花が咲くようである。

若い男性2人がクロカンスキーで走ってきた。
夏なら車も走ることができそうな道である。

向こうに目的のピークが見えてきた。
尾根を雪を踏んで進んで行く。

今回のドイツ旅行で雪の中を歩きたいという願いが叶った。
歩いている人はほとんどいない。
クロスカントリースキーの人もわずかにいる。

また、雪上には歩いた跡もそれほどない。
この雪景色がまるで私だけに用意されたもののような感じである。

今日は3月21日、春分の日である。
尾根の雪も所々と解けているところもある。

「Pillstein 10 min」という標識がある。
多分、それが目的地のピークである。
あと10分で到着である。

10時25分、プリステインPillstein(標高1478m)に着いた(写真7)。
先ほどのツヴェルファーホルン(標高1522m)より44m低いのだ。
ここからの展望もなかなかいい。

ツヴェルファーホルンのように湖はよく見えなく遠くに1つ見えるだけであるが、360度真っ白な山々と黒い木々が点々と見える。

まだまだ山は広がり続いているが地図を持たない私が行けるのはこの辺までであろう。
地図があれば、麓から歩いて登る選択もできただろう。
これも思いつきで現地での行くことを決めた山歩きの限界である。

眺めを楽しんだら戻ろう。

尾根沿いの緩やかな傾斜を登って行けばよい。
痩せ尾根で雪があって危険、と書いてあるのだろうか、木製の臨時標識のような物があった。
これには気づかなかったが、先ほど通った所であり私にとって危険はないので尾根道を進む。

5分ほど登るとツヴェルファーホルンが見えてきた。

11時過ぎ、ツヴェルファーホルンに着いた。
スキーで登ってきた人達が5人休んでいた。

私も少しだけ再度展望を楽しみ、ロープウェイ駅に向かった。
まだ時間的にも早いのでロープウェイ駅付近を散策することにした。

すると、「Seehone 1490m」と書かれた近くに「FREE WLAN HOT SPOT」(無料インターネットスポット)があった(写真8)。
まさか、こんな所にあるとは・・・。
ロープウェイ駅にも他の山頂にもなかったのに。

30分ほどたまっていたメールチェックをじっくりした。
宿ではどんな安宿でもwifiができるが、観光地や山の上でもできると大変ありがたい。

富士山周辺でも静岡山梨県でフリースポットを整備しつつある。
今年の夏から登山口や富士山頂でwifiが繋がるようになったが、なんと外国人だけにパスワードの紙を分けている。

ゆっくり時間をかけ、いらないメールの削除や大事なメールをじっくり読んだりした。
有意義な時間だった。

ロープウェイ駅からザンクト・ギルゲンに戻ったのは12時過ぎであった。

地図のない中、雪山を歩き湖と山のある風景を楽しめた半日であった。

帰宅後、詳しく世界遺産ザルツカンマーグートについて調べると、ザルツカンマーグートの中でももっと北部の場所が世界遺産になっていることがわかった。
私にとっては、風景も素敵であったし十分満足である。

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