2015.09.09 MM 第535号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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二王子岳(にのうじだけ 1420m) 新潟県新発田市・胎内市
日本二百名山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 山好きのボランティアに支えられ楽しい山歩きができる 二王子岳 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年7月29日(水)


【天候】        曇り


【コース及び時間】

二王子神社駐車場5:18発-大杉・妹背滝-5:43二王子神社-6:00一合目6:05-6:36避難小屋6:41-7:14五合目

7:19-7:55/8:00-8:34二王子岳〈1420m〉8:49-9:40五合目9:45-10:16神子石10:21-10:48二王子神社P


     【 登り(含 妹背滝 散策) 2時間56分  下り 1時間49分     合計 4時間45分  】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。



  
右方向にある登山者駐車場に止めたい(写真1) 二王子神社は風格がある(写真2)
妹背滝に散策(写真3) 「五合目」 表示はありがたい(写真4)
おいしい水+コップはgood! (写真5) 山頂の避難小屋(写真6)
二王子岳[標高1420m](写真7)  段差がちょうど歩き易い高さだ(写真8)

 【感想 等】


国道290号線を北の方角から新潟県道路マップを頼りに登山口に向かった。
二王子神社は国道から細い道をかなり入った所にあるので迷い迷いし、やっと着くことができた。
(帰りに道路標識が付いている別な道があることがわかったが、後の祭りであった)

神社そばに登山者用の大きな駐車場を作ってくれてありうれしい(写真1)。

5時過ぎ、出発した。
駐車場には、他には2台が止まっていた。
二王子神社に歩いて行くと、ビニル袋に入った手作りの案内板があった。
「妹背の滝」「参道のご案内」がある。
二王子神社は白木の大きな神社だ(写真2)。
その大きさに圧倒された。

神社の説明板には「農業の守護神が祭られている」とある。
また、あの羽黒山と共に修験道の霊山としてかつては名高かったという。

だからこんなにも立派な建物なのだろう。

神社の前は刈り込まれた草原になっている。
ここには炊飯所も付いていてキャンプをすることができる。

ぼうっとしていたのか、登山口を見つけることができなかった。
というより、下に向かう石段の所に「登山道」と書かれた標識に沿って石段を下っていった。

石段は苔が生え湿っていてつるつる滑る。
これほど滑る石段は経験がない。
そのためか、左側隅には手すりのように黄色のロープが張られていた。
そのロープにつかまり下って行く。

参道には太い杉の木が並んでいる。
古くから厚い信仰がありそれが続いてきたことがわかる。
3分ほど歩いて行くと、赤い橋(御浄橋)がありその下が妹背滝あった(写真3)。

その先は二又に別れていた。
この先が山頂に通じていると思ってしまい、どちらが山頂への道か迷う。

右方向に山があるのでそちらに進む。
しかし、2分進むと踏み跡が薄くなり間違っていることがわかり引き返す。

そしてもう一つの道を進んでいく。
こちらも3分ほどで二王子神社に来る時に通った林道に出た。

そこで初めて気づく。
妹背滝や両側に太い杉がある参道は麓から上がってくる道であることを・・・。


5時半過ぎ、二王子神社に戻りよく見ると炊飯所の先に登山口があった。
(信じ込みが道迷いの元であることを痛感した)

そこには登山ポストもあり、登山届けを出し歩き始める。

杉林の中を登っていく。
15分ほど登ると「一合目」という標示の所に着いた。
半袖の腕にも玉の汗が出てきた。

曇りの杉林の中で今日は暑さはそれほどでもないかと思ったが
今日も湿度が高く蒸し暑い。

その先は自然林になっている。

神子石を通り過ぎ少し行くと二合目であった。
そして6時半過ぎ、避難小屋に着いた。

避難小屋は山頂にもあり、
神社から1時間もかからずにもう1つの避難小屋があるとは少し驚いた。

ブナなどの木々の中を進んで行くと青いガクアジサイが咲いていた。
7時過ぎには五合目に着いた(写真4)。

五合目には三等三角点がある。
標示はなかったがガイドブックの地図を見ると「上高山」と書かれている。

近くにはタマガワホトトギスが咲いていた。
そして、ゴゼンタチバナもある。

なだらかな道を歩いていたら六合目に着いた。
ガスが出てきた。

露に濡れて白いギボウシが咲いている。

しばらく行くとロープがある。
よく滑る岩なので付けてあるのだろう。
それを登ったところが七合目だった。

雪渓も少し残っている。
左斜面が広い草原になっているがここにはピークを過ぎたコバイケイソウとミヤマアキノキリンソウがあるだけだ。
右手には湧き水がパイプから出ていた(写真5)。
おいしい水である。
十分なスポーツ飲料と水を持ってきているが山の水を飲みたくなる。

アザミが咲いている。
その先の左手には石の祠がある(三王子神社)。

低い草や灌木の中を登って行く。
山道に突き出すようにニッコウキスゲが一輪咲いている。

山道脇には池がある。
そしてドーム型のアンテナのある気象観測小屋があった。

8時半、二王子神社奥宮跡を過ぎると赤いドーム型の二王子岳避難小屋が見えてきた。
色は違うが、さっき見た観測小屋と同じ形だ(写真6)。

先に山頂に向かう。
この避難小屋の裏が二王子岳(標高1420m)の山頂である(写真7)。
写真のように鳥居型の所に「青春の鐘」が取り付けられている。

今回はガスで展望はなかったが、日本海や飯豊連峰などが見渡せることを方位盤が教えてくれる。

方位盤を見ていると走って登ってきた若者があった。
聞くと、1時間10分で登ってきたという。
今はやりのトレランである。
私にはできない登り方であり速さである。

ガスで見る物もないし休むところもないので、避難小屋に行く。
そこには1人の老人のザックと荷物があった。

彼は今朝4時半に登ってきて、登山道の修理をすると言う。
よく見ると山道修理用の土嚢袋を持参していた。
その後、山頂付近の傷んだ山道を直していた。

ほんとに山が好きだし、地元を愛していることがわかった。
歩いて来た道を振り返ってみると、この二王子岳の登山道は段差が少なく歩きやすかった。
彼らが補修してくれているからである。

さあ、下山しよう。
登りは2時間半かかったので2時間くらいで降りれそうである。
景色を見ながら下る。

下りも段差が歩幅に合っていて下りやすい(写真8)。
また、土砂が流れないように土嚢や丸太が付けられている。
この土嚢も防災用のものとは違い細長い山道修復用のものである。
山頂であった彼は土砂を入れセッセと土嚢を作り歩きやすい山道を作っていた。

そんな道を感心しながら快適に下って行った。
そして10時半過ぎに駐車場に着いた。

二王子神社まで降りると神社には3台の車が置いてあった。
(3分ほどの所に駐車場があるのにである)


地元の人々の手で整備され、とても歩きやすい二王子岳であった。


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