2015.10.25 MM 第540号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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横尾山(よこおやま 1818m) 山梨県北杜市・長野県川上市 
              山梨百名山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 天気が心配され露払いもさせられたが、それが逆に良かった 横尾山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年10月17日(土)


【天候】       曇り時々霧


【コース及び時間】

6:10信州峠発ー6:43カヤトの原6:48ー7:09横尾山〈1818m〉7:15-7:38カヤトの原ー8:03信州峠P


     【登り 54分  下り 48分  合計 1時間42分】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。




  
県境の信州峠から登る(写真1) 尾根を歩いて行く(写真2)
カヤトの原(写真3) 横尾山[]山頂(写真4)
それが急に晴れてくる(写真5) 雲海が尾根を越えてくる(写真6)
カヤトが朝露に濡れて光る(写真7)  落ち葉のジュータンもきれいだ(写真8)

 【感想 等】

山梨百名山もそろそろ完登が近い。

前日、一覧表で再チェックをしたらあと4山だと思っていたのに記録が不十分な山も見つかった。
できればただ登るだけでなく、みなさんに記録を公表できたらいいなと思っている。


今回は、その未踏の奥秩父の山に出かけることにした。

その中で難易度5の鶏冠山は小雨の天気予報である本日は避け、翌日に変更した。


6時過ぎ、長野県・山梨県境にある信州峠を出発した。
10台ほど置くことができる駐車場には私の他には車はなかった。

この信州峠は甲州から信州に越える国境(今の県境)にある大事な峠である。
登り口には「甲信林道開通記念碑」という大きな石柱が立っている。

ここの標高1470mあり、横尾山山頂への標高差はわずか350mほどである。


登山口は、峠のピークから西にコンクリートの階段を入って行く(写真1)。
天気は曇りで少しガスが出ている。

山道の足下はクマササ、周りは葉を落としつつある広葉樹である。
ガスで視界100mほどの緩やかな尾根を気持ちよく歩いて行く。

黄色の葉がまだ落ちないで残っている。
それらを見ながら進んで行く(写真2)。

少し傾斜が急になり岩が見えてきたと思ったら、カヤトの原に着いた(写真3)。
ここまで30分余である。

進行方向に山頂がぼんやり見えてくる。
太陽もうっすら見えてきた。

朝露で濡れたカヤトが伸び、登山道に覆い被さっている。
登山ズボンはすぐにびしょ濡れになった。

登山道脇には夏の名残の薄青紫のマツムシソウが咲いている。
ピンクのかわいいナデシコも一輪残っている。

うれしいことに、ガスが少しずつ晴れてきている。
赤系の紅葉も目に付くようになった。

覆い被さる草は続き、ついに靴下まで湿ってきた。
スパッツを付けてこなかったことを後悔した。


道にある石を見ると薄茶色のヤスデのような虫が数匹這い上がってきている。
生まれたばかりなのか、何らかの理由で出てきたのか分からないがあまり見ない光景である。
他の石にもやはりそれが付いていた。

やや急になった岩の尾根を登って行く。

ガスが消え少しずつ展望がきくようになり、周りの稜線が見え始めた。
まだ紅葉はピークかもしれない、と思いつつ歩いていると山頂だった。

横尾山(標高1818m)に着いたのは7時過ぎであった(写真4)。
休憩を入れても1時間かからなかった。

山頂からは展望があるようだが、今はガスがかかり他の山々は見えない。
ガイドブックによると八ヶ岳、御岳、金峰山、瑞牆山などが見えるという。

天気は良くなりつつあるが、残念である。


山頂を後にし少し歩くと、急にガスが切れてきた(写真5)。
青空も見えてきている。

垂れ込めていた雲海も太陽光を受け、輝き出した。

天気が悪いからと言って諦めなければ、今回のように急にすばらしい風景が広がることもある。
カヤトの原のススキも光り出した。

カヤトの原近くまで来ると、稜線の雲が流れてきた(写真6)。
赤や黄色に色づいた木々には光が差している。
最近見る風景では、最高のものである。

足元に目をやると黄色の葉が露に濡れ輝いている。

7時半過ぎ、カヤトの原に着いた。
朝露の付いたカヤトもやはり、きらきら輝いてきれいだ(写真7)。
登りではズボンや靴下まで濡らして困らした朝露がこんなにも美しくなるとは・・・。

行きに通ったカヤトの原とは全く違った場所に見える。
かなりガスが晴れたが、瑞牆山や金峰山の山頂付近にはガスがかかっている。

一輪残ったトリカブトの青紫の花がある。
その周りには落ちたばかりの黄葉が埋め尽くしている(写真8)。

楽しかった朝の山歩きも8時過ぎには信州峠に着き終わってしまった。
往復2時間かからなかったが、心配だった天気も回復しすばらしい山歩きになった。


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