2015.12.14 MM 第546号
会津朝日岳 (あいづあさひだけ1624m) 福島県只見町
日本二百名山
この山の私の印象等は・・・
「 長い露払い道の後には楽しい山歩きが待っていた 会津朝日岳 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2015年8月1日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 5:20赤倉沢登山口P-6:04/6:09-6:41/6:48-7:04人見の松-7:21叶の高手7:26-7:52避難小屋7:57- 8:33会津朝日岳〈1624m〉8:51-9:20避難小屋9:25-9:52叶の高手9:57-10:09人見の松-10:30/10:35 -10:43三吉ミチギの水場-11:20赤倉沢登山口P 【登り 2時間51分 下り) 2時間14分 合計 5時間5分】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 山口温泉きらら289(福島県南会津郡 南会津町) 700円 |
赤倉沢の登山口(写真1) | トラノオがたくさん咲いている(写真2) |
下草が生い茂り露払いをさせられる(写真3) | 「叶の高手」手前の尾根道(写真4) |
堂々としたヒノキ科の「大クロベ」の木(写真5) | 稜線歩きは楽しい、もうすぐ山頂だ写真6) |
最後はロープを楽しむ(写真7) | 会津朝日岳山頂(写真8) |
展望が開けている(写真9) | きらら289の温泉(写真10) |
【感想 等】 7月に東北南の遠征を行った。 7月25日から登り始め、この会津朝日岳で10山目である。 最初の6日間は、梅雨は明けたものの湿度は高く、多くのアブに刺され参ってしまった。 前日から湿度が減って歩きやすくなってきたのでうれしいところである。 5時過ぎ、赤倉沢の駐車場に着いた。 すでに車が、6台止まっていた。 平成23年の「新潟・福島豪雨」で登山口までの道路が土砂で埋まり入山禁止になっていたが、ようやく今年登ることができるようになった。 この会津朝日岳は登るルートはここしかなく、また豪雪地帯にあり遅くまで雪が残っていると言うことである。 そんなことで、週末の今日は朝早くから登山者がいるのかもしれない。 私もすぐに用意をし、登山ポストに計画書を入れてから出発した(写真1)。 始めは樹林の間の広い道を進む。 脇にはたくさんのトラノオが咲いている(写真2)。 10分も進むと、草が生い茂る中を進むようになる。 伸びた草は朝露で濡れていてすぐにズボンが濡れてくる。 合羽ズボンを履いてもズボンの中は汗ばんでくるので履くか否か、迷うところである。 私は履かずに進むことを選択した。 ズボンを履くために止まっていた人を追い抜いた。 もう露払いは終わるだろうと思っていたが、それは1時間も続いた(写真3)。 そのため、ズボンはびしょ濡れになり靴の中まで濡れてきてしまった。 (ズボンを履いていればよかったかも・・・、と少し後悔する) カメラも少し濡れてきて困った。 自然が残っているのだろう。 クワガタムシも見つけた。 少し傾斜が急になり、登山口から1時間で「三吉ミチギ」の水場に着いた。 ここまで上がると、もう露払いは少ない。 そして眼下に雲海が見えてきた。 ジグザグに登っていく。 7時過ぎ、「人見ノ松」に着いた。 展望が広がる。 雲海の間に山々が見える。 ここが山深いところであることがわかる。 これから先の尾根が見え、斜めの一枚岩をロープで登る。 低い灌木の尾根になり、もっと景色が広がってくる(写真4)。 その先がもう小さなピークの「叶の高手」である。 堂々としたヒノキ科の「大クロベ」の木があり、プレートが付いている(写真5)。 うっすらとガスの中に山頂方向が見えてきた。 尾根歩きが楽しい。 8時前、「熊の平」に着いた。 クマササの生えた平らな尾根が続いている。 そしてここには避難小屋もある。 樹林の間から南南西の方向に会津朝日岳の山頂が見える。 北側にガレ場が見える。 稜線を歩いて行く。 「山頂まで0.5km」の標柱がある。 まっすぐ歩いて行き、右方向が山頂である(写真6)。 ロープを使い岩を登る。 最後もまた岩場のロープ登りである(写真7)。 8時半過ぎ、会津朝日岳(標高1624m)に着いた(写真8)。 360度の展望があり、周りの山々の書かれた方位盤を見ながら展望を楽しむ。 前日に登った浅草岳、守門岳なども見える。 ここからたくさんの山々が見えることがわかった。 山頂で1人楽しんでいたが、9時前下山を開始した。 先ほどの岩場にはニッコウキスゲが咲いている。 ここもなかなか展望の良い所である(写真9)。 写真を撮っていると1人、岩を登ってきた。 車が6台あったが、今日会う2人目である。 みなさんどこへ行ったのだろうか。 コースはここしかないので不思議である。 すいすい下り、10時前には「叶の高手」に着いた。 ブナの木を見ながら下る。 「人見ノ松」を過ぎたところに、残念ながら幹に落書きが彫られた木があった。 10時半過ぎには「三吉ミチギ」の水場に着いた。 まだ水は残っていたが、山の水をいただく。 ここの水も甘くて美味しかった。 この先には行きに1時間露払いをしてきた山道が待っている。 もう10時半を過ぎズボンも乾いてきたが、ここの草も乾いてきているだろう。 乾いた草の中、クガイソウを見つけた。 それからオオウバユリもここにある。 やがて植林地を通り、赤倉沢の木橋を渡り駐車場に着いた。 時刻はまだ11時20分であった。 露払いでズボンは濡れたが、その後は尾根歩きや岩場のロープ、展望と十分楽しめた山歩きであった。 東北南8日間の山歩きで、今回の会津朝日岳ではアブにも刺されなかったし湿度も高くなく一番楽しめた。 登山口から国道289号線に出て、東に走ったところに道の駅「山口温泉きらら289」がある(写真10)。 名前にあるように温泉が付いている道の駅である。 ナトリウム・塩化物泉で茶褐色の気持ちがよい温泉であった。 露天風呂と室内風呂、サウナやジャグジーなどもあり、私が入った時間は空いていて余計に気持ちよく8日間の疲れや汗を流すことができた。 アブに刺された跡は赤く痛がゆく残っていた。 前にも書いたが、このアブのため今回は予定を3日早めての帰宅である。 明日は地域の人達とのバーベキューの予定があり、出来たての美味しい生ビールを飲みたくなっての帰宅と言うこともある。 西那須野ICから東北道に乗り、東名高速を通り静岡に帰宅したのは21時であった。 この日の走行距離は460km、8日間の走行は1800kmであった。 アブには刺されたが充実した東北南の二百、三百名山遠征であった。 |