2016.01.04 MM 第548号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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寿山(じゅざん 362m)  台湾 高雄 寿山国家公園
                       

この山の私の印象等は・・・                                     

「 大都市高雄の人達の山歩きを知った 寿山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2015年12月20日(日)


【天候】       晴れ


【コース及び時間】


8:54寿山公園入口-法興禅寺-9:22寿山登山口-9:45翠嶺亭-9:57七蔓站-11:08長春亭-好漢亭10:19〈三角点 356m〉

-10:37七蔓站-10:45相思亭-10:58登山口


【登り 1時間25分  下り 39分  計 2時間4分】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。



  
寿山が見えてきた(写真1) 寿山公園入口に着く(写真2)
「法興禅寺」に着いたが、山頂はどっち?(写真3) 寿山登山口があった(写真4)
別名「モンキーマウンテン」の名の通りサルが多い(写真5) 熱帯地方らしい木が生えている(写真6)
「七蔓站」は一番人気の休憩所(写真7) 「好漢亭」からの眺め(写真8)
三角点はこの塀の中に(写真9) サンゴ礁の隆起によってできた寿山(写真10) 

 【感想 等】

台湾高雄に久しぶりに行った。

出来たら山に登りたいと思いいろいろ調べた。
なにしろ台湾は屋久島以上の山また山の島である。
3000m以上の山も100以上あるとも言われている。

かつて台湾五岳(日本の百名山のような最も素晴らしい5山)を紹介したが
2回登ったことのある玉山(メルマガNo.112)は3952mと富士山より高いのである。

この時お世話になった台湾山岳会に依頼して登る方法もあったが、
登ってから30年以上過ぎていて当時の関係者はもういないだろう。

そんなことで今回は自力で入山許可書のいらない山に登ろうと考えた。
ネットで検索して見つかったのは高雄山(寿山)という高雄市内から簡単に行くことができる山であった。

ただ、日本のような地形図や登山コースは見つけることができなかった。
国家公園であるので、現地に行けば知っている人はいるだろうし、案内図もあると思い行ってみた。


運悪く、無休である公営のツーリストインフォーメーションはやっていなかったので、情報を得ることができなかった。
自分でやってみるしかなかった。

朝8時、2つのMRTの交わった所にある美麗島の宿を歩いて出発した。

街の景色を見ながら登山口まで行こうという計画である。

途中、道路沿いの建物や樹木などを見学しながら歩いて行くと、山らしいものが見えてきた(写真1)。
あの山が寿山だろう。
手前には市が立っている。

実は場所はネット検索で「高雄山(寿山)」は見つけたものの登山口はわからなかった。

まずは腹ごしらえである。
バナナやマンゴなどの果物売り、丸ごと吊してある鶏、いろいろな魚、ちまき、そんな懐かしい露天を見学しながら朝食を食べることができる場所を探す。
韮菜餅(ジャウツァイピィン)と肉まんを作っている店を見つけ食べる。
安くて美味しかった。
料金を払う時、「寿山はまっすぐ行けばいいか」と聞くとそうだという。

高雄港への鉄道の引き込み線跡を横切って行く。
寿山公園入口に着いたのは8時54分であった(写真2)。
車道を上っていくと、道は2つに分かれている。

宿でもらった観光図を見ると、左側のような気がした。

舗装道路を登っていくと、階段がありその上には「法興禅寺」があった(写真3)。

その上には行けないので、左に歩いて行くがどうも違う感じである。
小さな山道を見つけ進むと行き止まりである。

出会った人に尋ねると、反対方向の動物園の先に行くと登山口があることが分かった。

道路を戻り、動物園を過ぎ歩いていくとありました。
「寿山登山口」と書いてある。
その前の道路にはバイクがいっぱいである(写真4)。

動物園に来た人も置いてあるだろうが、多くが山歩きの人たちのものだろう。
山歩きを準備している人達も大勢いる。

台湾はバイク天国である。
その多さにびっくりである。

30年前に仕事で少し住んでいたのだが、
借りたバイクに乗って試験場に行きS字カーブができれば免許証をもらうことができた。
地方に行くと小中学生がバイクに乗っているのをよく見かけたものである。


さすが国家公園である。よく整備されている。
案内図や標識があるし木道も作られている。

その木道を登っていく。

少し歩くと屏沿いの道に出た。
屏には銃口用の四角い穴が空いている。

そうだった。
私が住んでいた時には厳戒令がまだ出されていて写真撮影等制限されていた。
この中には軍事施設があるのか、あったのかもしれない。

その屏の上を数匹のサルが歩いて来た(写真5)。
人間を恐れないし、全く逃げない。
宿でこの山のことを聞くと「あ、モンキーマウンテンか。」と言っていた。

10時半過ぎ、「観林亭」まできた。
所々に東屋があり、名前が付けられている。

台湾の首都台北と違って、この高雄の近くにはそれほど山はない。
ここ寿山は市民の手頃に行くことができる小さな山なのだろう。

日曜日ということもあり、多くの人が歩いている。
だから各東屋でも何人も休んでいる。

市内のビル群が見えてきた。
その先には翠嶺亭があった。

歩いて初めてわかったが、この寿山は沖縄島と同じようにサンゴ礁が隆起してできている。
至る所に珊瑚でできた岩が見える。

この辺りには熱帯らしい木が生えている。
そこには「山友亭」があった。

山道にも熱帯らしい木が並んでいる(写真6)。
その先には軍用地のため進入禁止の看板もある。
やはりこの海に近い寿山には今も重要な軍事施設があるのだろう。

10時少し前、七蔓站に着いた(写真7)。
大勢が休んでいる。
展望もいいし、広いし一番人気の場所のようだ。
中にはマウンテンバイクで走ってきた人達もいる。

その先にある長春亭は一番の眺めである。
市内の高層ビルや高雄港、旗津半島が見える(写真8)。
眺めを楽しんでいる人も数人いる。

この先には好漢亭がある。
歩いて行くとすぐに好漢亭着いた。

そこからの山道は書いてないが、この公園入口や途中にあった地図には三角点が書かれていた。
この好漢亭からすぐの所に三角点があるはずである。

しかし、その上には行くことができなかった(写真9)。
写真にあるように壁に軍事的な重要な場所なので進入禁止と書かれている。
休んでいる人に聞いても同じことを言った。

あと1分ほど歩けば三角点に着けそうであるが、仕方ない。
諦めよう。

来た道を戻ろう。
帰り道は通った道なのでわかるから簡単である。

木々や台湾の人々を観察しながら下ろう。
彼らは、お手軽に自然に接し楽しんでいる。
(もちろん、山にはまり込めば富士山より高い山がたくさんある台湾である。)

珊瑚でできた岩もよく見た(写真10)。
沖縄でもよく見かける岩である。
安和岳・三角岳(メルマガNo.472)でも書いたことがある。
だから海岸に近い高雄市のこの辺りは高い山がなく400m以下の低い山なのだろう。

11時少し前、登山口に着いた。

この地方の自然と共に、高雄の人達の山歩きを知った寿山だった。


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