2016.01.31 MM 第552号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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雁坂嶺 (かりさかれい 2289m) 山梨県山梨市・埼玉県秩父市
 山梨百名山
                       

この山の私の印象等は・・・                                     

「 新緑と花、山々の展望を楽しんだ 雁坂嶺 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2014年06月01日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

雁坂トンネル南口P5:57発-6:48踏切沢出合6:53-7:24井戸ノ沢7:29-8:13雁坂峠8:22-8:50雁坂嶺

〈2289m〉8:58- (No.553「破風山」へ続く)




       【 登り 2時間27分  】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。
 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。



  
駐車場の反対側を入った所に登山口はある(写真1) ミツバツツジが満開だ(写真2)
新緑が気持ちいい(写真3) いろいろな葉の新緑が楽しませてくれる(写真4)
登ると、富士山が顔を出した(写真5) まばらな灌木もまたいい(写真6)
サクラもまだ残っているとは・・・(写真7) 雁坂峠も気持ちがよい(写真8)
雁坂嶺[2289m](写真9)  雁坂嶺から西に続く山々(写真10)

 【感想 等】 

春の遠征2日目は、雁坂嶺と破風山の縦走である。
西沢渓谷を囲みたくさんの山梨百名山がある。
まだ登ってないのは「雁坂嶺」「破風山」「鶏冠山」「黒金山」「笠取山」とあるが、どうして登るか・・・。
雁坂トンネルから雁坂嶺往復のコースタイムは5時間10分。破風山までの往復だと7時間50分である。
甲武信ヶ岳に宿泊することも考えたが、やめた。
上手く登りたいが日程であったり、コースであったりがうまくとれず、今回のコースは破風山までのピストンである。
その内の雁坂嶺までを記す。

西沢渓谷から国道140号線を上がり、雁坂トンネル入口の駐車場に車を止めた。

登山口はどこだろうか、と見渡したがちょっと見ただけではわからなかった。

地図を見ると料金所の右(東側)に登山道が通っている。
6時少し前、そちらに歩いて行くと、そこも小さな駐車場になっていてゲートがありその脇から雁坂峠への道があった(写真1)。

林道を30分ほど歩くと、山道に入る。
沢の流れや新緑の木々を見ながら久渡沢沿いを登っていく。
所々にミツバツツジの濃いピンクの花が咲いている。

沢は小さな滝のように白い筋を立てて流れているところもある。
足元にはウラシマソウが首をもたげている。

6時48分、「踏切沢出合」に着いた。
小さな丸太橋を渡る。

ミツバツツジが満開である(写真2)。
赤いビニルテープに導かれ歩いて行く。

シカの屍が散乱している。
この年の早春には山梨県にしては大雪が降り、孤立した集落も多数出た。
春の山歩きで計3頭の屍に出会った。
雪にやられたのか、その後の食糧難なのか・・・・。

40年以上山歩きをしているが、皮や肉が付いた屍に出会ったのはこの時以外にはない。
動物たちにも異常事態だったのだろう。
(以前、facebookの山グループの所に写真付きでそのことを載せたら気持ち悪いという書き込みがあり削除させられた。
そんなこともあり今回はその写真は載せないことにする)

木々の新緑が美しい(写真3)。
私は紅葉も好きだが新緑はそれ以上に好きだ。
はずれ、ということがないし、その生命力に力をもらうからである。

木漏れ日を浴びながら沢沿いの登っていく。

7時24分、「井戸ノ沢」に着いた。
もう少し急登かと思ったが、沢沿いなのでそれほど急ではなく、気持ちよく歩いている。
光を浴びた燃えるような新緑が力を添えてくれているのかもしれない。

その先にもミツバツツジが咲いている。
そして、いろいろな形をし、微妙に色が違う新緑の葉が目を楽しませてくれる(写真4)。

井戸ノ沢から20分余、灌木混じりのクマササの原に出て展望が広がってきた。
富士山が山の稜線の横にちょこんとある(写真5)。

空の青色と枯れかけたクマササもなかなかいい(写真6)。

山頂方向の山の稜線も見える。
かなり高度が上がってきたのがわかる。

少し傾斜が急にはなるが景色を眺めているとそれもあまり気にならない。

6月に入ったというのにまだサクラの花が残っている(写真7)。
すごく得したような気分である。

皮を剥がされた松類がある。
シカの食害の感じである。

8時過ぎ、雁坂峠に着いた。
ここの標高は2055mである。
ここには大きな「奥秩父案内図」があり、2人が休んでいた(写真8)。
この雁坂峠は日本三大峠の1つだという看板もある。
あの日本書紀にヤマトタケルが蝦夷平定のため通ったという歴史のある峠だそうだ。
車道やトンネルができるまでは大事な道であり峠であったということがわかる。

景色も良く、気持ちが良いところである。
私もずっと休んでいたいところである。

雁坂嶺までは標高差約200mである。
この稜線のすぐ南にある水晶山などを見ながら高度を上げていく。

白いかわいい、ミヤマカタバミが咲いている。
木々が枯れたり葉を落としたりして春の日差しが降り注いでいる。
枯葉の中にコバイケイソウが葉を伸ばしている。

雁坂峠から約30分で雁坂嶺であった(写真9)。
木々の生えたところ(埼玉県川)もあるが、西側(山梨県側)が開け稜線の上に白い南アルプスの山々が見える。
富士山は松の木の間からのぞいている。

破風山、甲武信ヶ岳も大きく見える(写真10)。
休んだら破風山に向かおう。

(続く)

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