2016.07.05 MM 第570号
ベン・ロモンド山(1748m) ニュージーランド南島 クィーンズタウン)
この山の私の印象等は・・・
「 ニュージーランドでやっとピークハントができた ベン・ロモンド山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2016年3月24日(木) 【天候】 曇りのち雨 【コース及び時間】 クイーンズタウン8:21発-8:30ベン・ロモンド・トレック登山口-9:01[ポイント6]9:14-9:36ゴンドラ山頂駅分岐- 10:32アーサーズポイント分岐-11:25ベン・ロモンド山〈1748m〉11:40-12:14アーサーズポイント分岐- 13:10[ポイント6]-13:20ダム分岐-13:38トンプソン通り登山口-13:55クイーンズタウン 【 登り 2時間51分 下り 2時間15分 合計 5時間06分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。 また、歩き方で全く変わりますので、あくまでも参考タイムにしてください。 |
ゴンドラ乗り場横に登山口がある(写真1) | 森を楽しむ仕掛けがある(写真2) |
展望が開け、下にはワカティプ湖が見える(写真3) | この[ポイント6]からどこに進むのだろう?(写真4) |
ベン・ロモンド森を抜けた(写真5) | ゴンドラ山頂駅への分岐(写真6) |
ガスが増えたワカティプ湖(写真7) | すぐ先にベン・ロモンド山への登り口(写真8) |
山らしい急な登りになり見たことのない草がある(写真9) | ベン・ロモンド山(標高1748m)の山頂に着いた(写真10) |
ベン・ロモンド山頂からの展望1(写真11) | ベン・ロモンド山頂からの展望2(写真12) |
白い花は何という名前だろうか(写真13) | ゴンドラ山頂駅からバイクで降りてきた(写真14) |
ダムの近くの滝(写真15) | 山道脇の放置された水道管(写真16) |
【感想 等】 春のニュージーランド遠征8つめ、ラストは、クィーンズタウンからの山歩きである。 クィーンズタウンではまず、クィーンズタウンヒル(標高907mメルマガNo.567)、「クィーンズタウン・ガーデンウォーク」(メルマガNo.568)、 「フランクトン・アーム・ウォーク」(メルマガNo.569)と歩いた。 そして翌日は世界遺産、ミルフォード・サウンドのツアーに参加した。 本来なら個人で行きたいが、時間的にも不足であるし、山小屋は数ヶ月前から予約がないと宿泊できない。 片言の英語ではやはりだめで、ミルフォード・サウンド片道6時間の距離にあり自由時間があまりないツアーであった。 また、ここニュージーランドでは今まで書いてきたように、山歩きの主流がピークハントではなく山を見ながらのトレッキングである。 トンガリロ・アルパイン・クロッシング(メルマガNo.558)もフッカー・バレー・トラック(メルマガNo.562)もそうであった。 そんなこともあり、たまらなくピークハントがしたくなった。 周りに山はたくさんあるが、どこに登ればいいのかわからなかった。 というより、ここニュージーランドでは日本のように山の山頂に立つことがそれほど価値があることではないようである。 自然に接することができれば、山頂に立てなくても山歩きの目的は達成されたと考える人が多いように感じた。 日本でもピークハントをそれほど重要視していない人もいる。 またそれらにはっきりした道があるのか、しっかりした道標はあるのかもわからない。 i-site(観光案内所)で聞いてもよくわからなかった。 で、ここクィーンズタウンに来た時にもらった1枚の地図に出ている「ベン・ロモンド山(1748m)」に行くことにした。 この地図にただ点線で表されているコースと、山頂の△マーク。 朝8時過ぎ、宿を出発する。 2日前にクィーンズタウン・ヒルに登った時見たゴンドラを目印に北方向に上がっていく。 近くに墓地があり、その横がゴンドラ乗り場であった(写真1)。 そしてその左横に登山口があった。 地図付きの案内板があり、石の階段が付いていた。 そこには「ベン・ロモンド森」と書かれていた。 自転車と歩行者が通行可になっており、道は半分に区切られ自転車道と歩行者道に分かれていた。 その道はすぐに別々のコースになった。 歩いて行くと、砦のような森を楽しむ仕掛けがある(写真2)。 大きな松があり、松の切り株を使った大きな椅子があったりした。 そこからは湖が見える。 木の階段があり、その先にはまた樹木の上に木でできた展望所がある。 樹木の中を歩いて行くと展望が開けた。 下にはワカティプ湖が見える(写真3)。 一昨日歩いた小さな岬、クィーンズタウン・ガーデン(メルマガNo.568)も見える。 設置してある地図を見るとスカイラインロードにぶつかったようである。 歩いて来たティキ・トラックの続きがわからないのでスカイラインロード(軽四輪が通れそうな道)を登ることにする。 9時、Midway Clearing(中間の空き地)[ポイント6]に着いた(写真4)。 ここは11ある道の交わっている場所である。 11あると言っても、ほとんどがマウンテンバイク用の道で歩行者は進入禁止である。 ここには地図も設置してあるのだがコースが良くわからない。 地図で確かめながら1つ1つ順に確かめていく。 10分以上かかってわかったのが、ant's track(蟻の道?)を行き、すぐの所を左折するとベン・ロモンド山へ行くことができるということである。 たくさんの表示があるのになかなかコースが理解ができなかった。 歩いて行くと、2分ほど歩いて行ったところに「ben Lnomond Walkway」の看板があった。 そこにはベン・ロモンド山3時間と書かれている。 この表示がMidway Clearing(中間の空き地)[ポイント6]にあればうれしいが・・・。 コースの入口に「ベン・ロモンド森」と書かれていたが、森のように木々の深い中を歩いて行く。 その森も10分ほどで抜け、あたりがひらけた(写真5)。 左に見えるピークがベン・ロモンド山だろうか? ここは、かつては木が生えていて森だっただろう。 そんな感じの場所である。 ゆるやかに登っていくと後方にワカティプ湖が見えて来た。 そして前方左に山頂付近がガスったそびえ立つ高い山の全容が見えてきた。 方向からして標高1748mのベン・ロモンド山だ。 右方向を見ると少し上の稜線からパラグライダー2機が飛んできた。 きっとゴンドラ山頂駅がその近くにあるんだろう。 やはり、少し歩くとゴンドラ山頂駅への分岐があった(写真6)。 なだらかな登りが続く。 ベン・ロモンド山はなかなか近づかない。 天気は下り坂になってきた。 小雨がぱらついてきた。 予報では午後から雨の天気であるが、本当らしい。 少し急ごう。 分岐から30分ほど歩くと、少しガスが出てきた。 そんな中、シカがこちらを見ていた。 こんな天気の中を山に登るのかい、とでも言うように・・・。 後方に見えるワカティプ湖にもガスが湧いてきている。 きっとクィーンズタウンでも雨が落ちてきているのだろう。 10時半、ベン・ロモンド山まで1時間の標識に着いた。 周りは高さ20cmくらいの草原である。 木はなく、草原状の地形が広がっている。 ここからアーサーズ・ポイントへの道から分かれベン・ロモンド山へ向かっていく。 しばらくはなだらかに登り、ベン・ロモンド山への取り付き口らしいところも見える。 振り返ると、ますますガスが増えたワカティプ湖があった(写真7)。 雨傘を差して歩いているがそろそろ小型の傘では限界だ。 すぐ先にベン・ロモンド山への登り口がある(写真8)。 山頂付近はガスがかかっている。 よく見ると湿ったガスは増えてきている。 中腹を見ると若い男性3人が下ってくる。 このベン・ロモンド山に登る人がいたんだ、とうれしくなる。 彼らとはすぐにすれ違い、下を見ると2人が登ってくるのが見える。 ますますうれしくなる。 やっと山らしい急な登りになった。 道の脇には見たことのない草が茂っている(写真9)。 こんな岩盤のやせた山道が山らしくていい。 ガスが下からも上がってきた。 ここから見渡す限り山また山である。 さあ、急ごう。 ベン・ロモンド山の山頂らしき石積みが見えて来た。 11時25分、ベン・ロモンド山(標高1748m)の山頂に着いた(写真10)。 ここニュージーランドでピークハントをしたいと思っていたが、やっと帰国前日に願いが叶った。 天気は小雨であまりよくはないが、それなりの360度の展望を楽しんでいる。 ほんとうに山が深い(写真11)。 これらの山々のピークに立つ人はどれくらいいるのだろうか(写真12)。 切り立った山々を眺めるトレッキングが一般的なのだろうか。 1人の若い男性が山頂に上がってきた。 やっとガスが切れていた山頂もまたガスがかかり始めたので下山することにした。 この白い花は何という名前だろうか(写真13)。 見たことがない花である。 若い2人組が上がっていく。 ガスはアーサーポイント分岐にも来ていて、視界は50mほどである。 やがて、森林に入り、登りの時道がわからず苦労した[ポイント6]に着いた。 ゴンドラ山頂駅からマウンテンバイクで降りてきた団体がいた(写真14)。 自転車で山道を登るのは大変だが、スキーのようにゴンドラやリフトで昇り下り降りるだけなら簡単で楽しいだろう。 スキーと同じ発想で楽しむことができるが、日本では見たことがない遊びである。 ここには11のコースが交錯している。 そのまま同じコースを帰るのはつまらない。 「One Mile Track」を通ることにした。 シダの生えた細い道であったが、ダムへの道を右手に分岐し滝に出た(写真15)。 こんな所に滝があるとは驚いた。 整備された木の階段を下りていく。 かつてはここから水を引いていた鉄管が細い道の脇に放置されている(写真16)。 多分その管は町まで続いているので道は細くてもわかりやすい。 深い木々の中もあり楽しく歩く。 やがて民家のあるところに出て、そこには「Thompson Street」とある。 クィーンズタウンのかなり西に出たが、無事町に戻ることができた。 雨はかなり降っていて歩いている人は少ない、私もそのまま宿に戻った。 ニュージーランドに来て、やっと念願のピークハントができ360度の展望を楽しんだ1日であった。 |