2016.08.18 MM 第575号
奥茶臼山(おくちゃうすやま 2474m) 長野県飯田市・大鹿村
日本三百名山
この山の私の印象等は・・・
「 古い情報を参考に往復27km青木林道を歩いて登った 奥茶臼山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2016年7月24日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 5:35地蔵峠下P-6:07/12-6:48/52-7:25地獄谷分岐7:30-8:03/8:08-8:43/8:47-8:59奥茶臼山登山口9:03 -9:36伐採跡9:41-10:15/20-10:37奥茶臼山〈2474m〉10:49-10:55[道迷い]11:08-11:34/39-12:11 奥茶臼山登山口12:19-12:49/54-13:25/31-14:04/09-15:03地蔵峠下P 【 登り 4時間25分 下り 3時間32分 合計 7時間57分 】 *コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 信州まつかわ温泉「清流苑」(400円) 長野県伊那郡松川町大島2784-1(TEL0265-36-2000) |
ゲートから13.5kmの林道歩きが始まる(写真1) | たくさんのホタルブクロが咲いている(写真2) |
13.5kmの林道を歩き登山口に(写真3) | たくさんのアザミがちくちく迎えてくれる(写真4) |
しっかり管理され伐採してある(写真5) | あと少しで山頂だ(写真6) |
奥茶臼山(標高2474m)は樹林の中(写真7) | 苔むした山道を下る(写真8) |
またガスが広がってくる(写真9) | 山頂付近は相変わらずガスだ(写真10) |
【感想 等】 夏の遠征2日目は、観音山・熊伏山から国道152号線を北上したところにある地蔵峠下から奥茶臼山の登った。 この日本300名山の1つである奥茶臼山は南アルプス(赤石山脈)の山塊の中にある。 山深いところにあるが飯田市のしらびそ高原にあるしらびそ峠から登る方法もある。 前日、道の駅「遠山郷」でもらったパンフレット「南アルプスジオパーク・エコパーク」エリアマップにコースが出ていたが、 そこにはしらびそ峠から登るコースものが掲載されていた(青木林道からのコースは載っていない)。 最近はこのしらびそ峠から登った記録ばかりが目に付く。 私は前に見た「三百名山登山ガイド(山と渓谷社)」に出ていた地蔵峠下の青木林道から登ろうと決めた。 地蔵峠からつづら折りの道を下っていくと青木林道ゲートがあった(写真1)。 その先には広い駐車スペースがあるのもうれしい。 5時半過ぎ、駐車スペースを出発した。 車は他に2台あったが、どうも渓流釣りのようである。 青木林道ゲートには自転車の通行もだめだとはっきり書いてある。 今回は、自転車は諦めて片道13.5kmを歩くつもりでやってきた。 林道はしっかり整備されていて、わざわざ携帯通話可能地点の案内板まである。 それほど急登はなくなだらかに登っていく。 林道脇に咲くたくさんのホタルブクロが励ましてくれる(写真2)。 湿った砂地に新しいシカの足跡がある。 1時間半ほど歩くと「北俣沢」に着いた。 道路脇には消えかけた何kmという表示が残っているところもある。 林道からの景色も少しずつ変わっていく。 13.5kmは大変長い距離だが、思ったより飽きない。 7時25分、「←前茶臼山、地獄谷→」という標識の場所に着いた。 地獄沢林道分岐である。 まだまだ先は長いが、林道歩きの半分は過ぎたのでほっとする。 林道に一面、あの白いマーガレットが咲いている。 法面の工事で大量の種をまいたのだろうか。 きれいではあるが大自然の中に人工的な花はちょっと違うように思う。 (それとも私が知らないだけで、これは自然の花だろうか・・・) 小さな沢に晩夏の花、紫色のトリカブトが咲いている。 8時過ぎ、ガスが出てきた。 せっかく今日は晴れていたのに、またまたガスとは・・・。 この林道沿いは国有林で、区画を決め番号が付けられ管理されている。 ここは、23番という表示がある。 前方に見える山が前茶臼山だろうか。 ガスが山に昇っていく。 9時少し前、林道終点の奥茶臼山登山口に着いた(写真3)。 約3時間半かかる。 どういうわけか「奥茶臼山」という標識が2つある。 新旧の2つあることは時々あるが、それほど新しさの違いがわからない。 写真のようにわずかに向きが違うところがおもしろい。 そこから山道を2分ほど入った所に「前茶臼山」の標識があった。 私が見た「三百名山登山ガイド(山と渓谷社)」では前茶臼山を経由しないで山頂に向かう。 「あれ、私は道を間違えたのかも。他にも道があるのかな」、と引き返し他の道を探すが、ない。 踏み跡はここしかないので当たって砕けろ、である。 まだ時刻は午前9時である。 赤いビニルテープの目印が所々に付いている。 15分ほど進むと、錆びたトタンの残る小屋跡がある。 中腹を巻いて伐採跡に出た。 そこにはアザミがいっぱいある(写真4)。 その葉先のトゲがズボンの生地を突き通して皮膚に刺さってきて痛い。 木々の廃墟のように切り株が散乱している(写真5)。 「前茶臼山」はどこだろう、と気にしながら30分進んできた。 古い伐採跡を通り、1時間ほどでまた切り開かれた場所に出た(写真6)。 もうピークは近い感じである。 10分ほど登ると、なんと「奥茶臼山(2474m)」と書かれてある(写真7)。 前茶臼山がどこであったか気づかずに、奥茶臼山に着いてしまった。 ガスが出ていたり樹林帯の中であったりして現在地が十分つかめなかった。 この三角点のある山頂は木々に囲まれ、ガスがなくても展望はない。 山頂には1人だけ、しらびそ峠から登ってきた年配の男性が休んでいた。 彼は標高差がなく歩きやすかったと言っていた。 登ってきた道を下ったのであるが、少し下りた所の伐採跡でどこから登ってきたのかわからなくなってしまった。 道らしきものがいくつもある。 ここで間違うと、全く違った所に下ってしまう。 消去法で、隅から1つずつチェックしていく。 切り株に付けられたピンクのビニルテープは確かに見たが、登ってきた時見たのか山頂に向かう時見たのか・・・・。 その近くにも3つも下りることができそうな場所がある。 その3つの真ん中コースをよく見ると2つ石が積まれている。 下って行くと、少し下に見覚えのある赤いビニルテープがあった。 よかった、道を見つけることができた。 帰りは苔むした倒木を見ながら下る(写真8)。 苔にもいろいろな種類があり、感心しながら見ていると、またガスが下りてきた(写真9)。 同じ道を通るので、ある程度道を覚えていて少し安心して下りることができる。 12時過ぎ、林道に下りた。 あとは長い林道歩きがあるだけである。 30分ほど歩くと、山が見えてきた。 山頂付近はガスがかかっているが、林道は晴れている。 残念ではあるが、それが今日の天気である。 実はこれを書いている現在、わずか500mの焼津アルプス主峰も山頂付近がガスで覆われている。 15時過ぎ、青木林道ゲートを出て車に戻った。 もっと大変だろうと思っていたが、今年のGWには静岡の百山に登るため3日で38kmの林道を歩いた経験もあり何とか歩き通すことができた。 しらびそ峠から登るより少し大変かもしれないが、林道の風景は花々や木々の変化に富んでいて飽きなかった。 下山後は、国道152号を走り松川IC近くの信州まつかわ温泉「清流苑」で汗を流した。 ここは町営施設で、薬湯、ジェットバス、露天バス等がありよかった。 また宿泊や食事もすることができる。 私は入浴後、次の目的地をめざし、200km余の移動が待っていた。 |