2016.10.02 MM 第580号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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大笠山 (おおがさやま 1822m) 石川県白山市・富山県砺波市
日本三百名山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 初っぱなから鉄階段と鎖を楽しませてくれた 大笠山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2016年7月27日(水)

【天候】        曇り一時晴れ

【コース及び時間】

桂湖ビジターセンターP発5:45-5:48登山口-6:31/36-7:15/20-7:51/56-8:23アカモノの頭-8:32/37-

9:14/19-9:40奈良岳分岐-9:44大笠山〈1822m〉10:04-10:43/48-11:05アカモノの頭-11:22

前笈ヶ岳-12:05/10-12:42/47-13:00桂湖ビジターセンター


         【 登り 3時間34分  下り 2時間41分     合計  6時間15分  】



*コースタイムは写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


【温泉】      道の駅「小谷温泉」深山の湯  日帰り入浴 620円 (長野県北安曇野郡小谷村北小谷1861-1)



  
桂湖ビジターセンターはずれの登山口(写真1) 吊り橋を渡ると梯子だ(写真2)
眼下に桂湖と桂橋が見える(写真3) 幹が曲がっているブナ林の斜面も通過する(写真4)
巨大なヒノキも生えている(写真5) ガスがかかる山々が見えてくる(写真6)
前方のとんがり山はアカモノの頭?(写真7) 「アカモノの頭」と書かれた木片のあるピーク(写真8)
奈良岳分岐の大笠山避難小屋 (写真9) 大笠山[1822m]山頂(写真10)
登りには見えなかった山塊が見える(写真11) 前笈ヶ岳に立ち寄る(写真12)

 【感想 等】 

 7月27日(水)、北陸遠征5日目である。
梅雨はあけたが、すっきりしない天気が続いている。

昨日の雨は上がったものの曇り空である。

国道156号線から標識に沿って登山口のある桂湖をめざす。
境ダムを過ぎ、展望広場、ロッジ、ビジターセンター、オートキャンプ場のあるよく整備された桂湖畔に着いた。

オートキャンプ場の先は進入禁止になっているのでその手前のビジターセンターに駐車し、午前5時45分に出発した。
ガイドブックによるとコースタイムは9時間弱の健脚コースである。
本日は下山後、北アルプスの東側、白馬村に向かわなくてはならない。

湖岸沿いの舗装を歩いて行くと、舗装のはずれに登山ポストがある(写真1)。
登山届けを入れ、進む。

その先にはすぐに吊り橋があり、渡り終わると早速鉄梯子だ(写真2)。
なんと5本も続き、その後は鎖である。
初っぱなから楽しませてくれる。

この最初の梯子と鎖で諦めてしまう人もいるのだろう、と登りながら思う。

少し登るとすぐに車を駐車した桂湖と桂橋が見えてくる(写真3)。

また、稜線も見えて来た。
大笠山の稜線だろうか。

他の山々からも昨日の雨からの水蒸気がガスとなって立ち上っている。

急登を1時間ほど登ると少しなだらかなブナ林に入る。
幹が曲がっているブナ林の斜面も通過する(写真4)。

その先には巨大なヒノキも生えている(写真5)。
なかなか太くて驚いた。

少し歩くと山が見晴らせる場所に出た。
ガスがかかる山々が見えるが山の名前はわからない(写真6)。

やっと少しなだらかな道になり苔が付き見えにくくなった「桂橋2.6km、大笠山3.6km」の標識に着いた。
時刻は7時半過ぎである。

快適に尾根を歩いていたらいつの間にか「桂橋3.7km、大笠山2.5km」の地点に着いた。
それほど多くはない標識がわずか1.1km歩いたところにある、と思いつつ地図を見ると「前笈ヶ岳」を通過していた。

そう言えば、少し前に右に行く踏み跡があったなあ、と思い出す。
帰りも通るのでその時に寄ろうと、決める。

灌木の中の尾根を進んで行く。
前方にとんがり山が見えてくる(写真7)。
これは大笠山だろうか?
(いや「アカモノの頭」だったことが帰宅後わかった。)

yがて、手前の山道に「アカモノの頭」と書かれた木片が置かれたピークに着いた(写真8)。
残念ながら山々はもっとガスが増え見えずらくなってきた。

ブナの大木もあり目を楽しませてくれる。

先ほどのとんがり山は大笠山のピークではなかった。
まだまだ尾根は続いている。
青空も少し見えて来た。

萎れかけたギボウシが咲いている。

8時51分、「桂橋4.8km、大笠山1.4km」の地点に着いた。
標識は倒れている。

そこから10分で避難小屋跡に着いた。
ベンチもあって休憩するにはいいところである。
晴れていれば、ここから笈ヶ岳が見えるのだろうか?

クマササの中を歩いて行く。
前方にうっすら山頂が見えてきた。
きっとそこは本物の山頂だろう。

そのクマササの中に青色のソバナが咲いている。

そしてその先にはニッコウキスゲも咲いている。

7時42分、奈良岳への分岐に着いた。
そこには新しい大笠山避難小屋がある。
入口には「平成25年竣工」とある。
中はきれいで余分なものが置いてない。

そばにはリンドウが咲いていた。

避難小屋から3分で大笠山(標高1822m)であった。

写真のように方位盤があり、剱・立山、穂高、乗鞍、御岳、笈ヶ岳が見えるようである。
一等三角点横にはそれより少し高い高さの新しい角柱が埋められていた。

残念ながらガスがかかり霧雨が少し降ってきている。
20分ほど休み下山を開始する。

少しガスが晴れてきたのでブナ林を見ながら下る。
振り返ると、登りには見えなかった山塊が見える(写真11)。

11時過ぎ、アカモノの頭まで来ると太陽が出てきた。
周りの山もうっすら見えてきた。

「桂橋3.7km、大笠山2.5km」の標識があったので、脇道を意識した。
左に少し入ると、ありました。
「前笈ヶ岳」(写真12)。
写真でもわかるように立派な御影石の標石もある。
そこには「標高1522m」と書かれている。
大笠山よりピッタリ300m低いことになる。

しかし山道からの標識がないのと同じように、ベンチが倒れ乱雑に放置されているような気がした。

この「前笈ヶ岳」から、雪のある時しか登れないと言うことでGWに登った「笈ヶ岳(メルマガNo.355)」を思い出す。
この前笈ヶ岳と同様に山頂付近はなだらかであった。
ヤブこぎを覚悟すれば、大笠山からも行けるのであろう。

雨が多く、キノコが目に付く。
朱色の毒キノコのようなものが生えている。

登りでは気づかなかったブナの木の幹に落書きがあった。
ナイフで彫ってあるので消えないだろう。

12時半、「鏡岩」に着いた。
そこから少し下ると、桂湖が見えて来た。
登山口はそれほど遠くはない。

20分余で鎖場に着き、梯子を下りると登山口である。

13時ジャストに桂湖ビジターセンターに着いた。
コースタイム9時間弱であったが、気持ちよく6時間余で歩くことができた。
ビジターセンターの若い所員は山頂までは遠いのでまだ登ったことがない、と言っていた。
最初の梯子5こと鎖で嫌になってしまう人もいるだろう。


明日は友人と北アルプスの東側から白馬を周遊することになっている。
これから約200kmのドライブである。

高山から安房峠を越え松本から北上するか、日本海側に出て糸魚川から南下するか・・・。
どちらもきついがアップダウンの少ない高速道を選択した。

いつもは下山してから汗を流すように温泉に行くが、今回は近くまで行ってから温泉を探すことにした。

北陸自動車道の糸魚川ICを下り、国道146号線を南下すると道の駅「南小谷」がある。
そこに「深山の湯」が併設されていた。
温度の違う2つの源泉があり、源泉掛け流しという。
ナトリウム炭酸水素水の泉質という温泉は気持ちよく疲れが取れた。


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