2016.10.29 MM 第582号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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白馬岳B(しろうまだけ 2932m)長野県白馬村・富山県朝日町
日本百名山

この山の私の印象等は・・・                                     

「 天候にも恵まれ、御来光、展望・高山植物などを楽しんだ 白馬岳(大池・栂池コース) 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2016年7月29日(金)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

(7月28日、曇りのち晴れ)
八方バスターミナル6:00=(バス)=6:22猿倉6:33-7:36白馬尻小屋7:41-8:10雪渓下8:21-9:30雪渓上9:47

-10:21昼食10:48-11:14避難小屋-11:30/41-12:25山頂小屋12:59-13:24白馬山荘(泊)13:48-14:03

白馬岳〈2932m〉14:45-15:03白馬山荘(2食弁当付き10,800円) [No.581へ続く]


       【 登り(猿倉~白馬岳) 5時間21分  下り(白馬岳~白馬山荘) 18分     合計 5時間39分  】


(7月29日)
4時起床、4:25御来光、5:59白馬山荘発-6:15白馬岳〈2932m〉6:21-6:52三国境6:57-7:34小蓮華山

〈2766m〉7:44-8:15/26-8:44雷鳥坂48-9:05白馬大池9:25-9:45乗鞍岳〈2437m〉10:09-10:32お花畑

10:41-11:01天狗原11:25-11:39銀領水11:45-12:12栂池自然園12:29-12:40ロープウェイ→リフト-

13:18栂池高原=(バス)=八方バスターミナル-13:39駐車場

      【 登り(白馬山荘~白馬岳)16分   下り(白馬岳~栂池自然園ロープウェイ)4時間12分   計 4時間28分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。



  
4時53分、御来光が雲海の上に(写真1) 御来光を見に集まった登山者(写真2)
やっとコマクサに出合う(写真3) 鹿島槍を背景に登る(写真4)
小蓮華山への稜線(写真5) アズマギクもある(写真6)
三国境に着く(写真7) ガスが湧いてくる[小蓮華山](写真8)
チングルマの顎(写真9) 白馬大池(写真10)
乗鞍岳にはケルンが(写真11) 天狗原が見えてくる(写真12)
ミヤマリンドウが咲いている(写真13)  天狗原のヒオウギアヤメ(写真14)
天狗原と乗鞍岳(写真15)  栂池山荘・ヒュッテ(写真16)

 【感想 等】 

 前日猿倉から白馬岳に登った様子は前号メルマガNo.581に書いた。

7月29日、この日4時半が白馬山頂からの御来光時刻である。

それで、4時15分に御来光を見に行くことにしてあった。
4時に起きるとO氏がいない。
トイレかなと思い、寝ながら待っていたが帰ってこない。

トイレに見に行ったが見当たらない。
ぎりぎり4時25分まで待っても来ないので、心を鬼にして近くの1人撮影ポイントBに行く。
これ以上待つと御来光には間に合わないからである。

撮影ポイントにはすでに多くの人が御来光を待っていた。
なんとその中にO氏もいた。
眠れなく、私がぐっすり寝ていたので黙ってここに来た、と言う。

チームで動いているので、個人行動は慎んでほしいところである。
夜、ガスの中、足を滑らせ崖から落ちてしまうこともある。

まあ、無事であったのでほっとした。
御来光は雲海が広がっていたので少し遅れ5時前であった(写真1)。
静岡の家の窓からも近くの海岸からも御来光が見えるがやはり山からの御来光が最高である。

地球に生まれ、日本に生まれたことをありがたく思う。
一面の雲海と雲の間から見える真っ赤な太陽をじっくり眺める。

白馬山頂に向かう団体がシルエットで見える。
5時、太陽もしっかり上がり御来光を見ていた人達にも太陽が当たり始める(写真2)。

白馬山荘に戻る。
正面には杓子岳方向の山塊と白馬山荘が見える。

朝食をいただき、6時少し前に出発する。
天気は晴れ、気持ちよく歩く。

「夕べの集い」の時、席が近くの方とお話し、「コマクサが減ってあまり見かけなくなった」と私が言うと、うなずいていた。
保護柵の近くにある1株を教えて頂いた(写真3)。
また、他の方からも縦走路にあるコマクサ群の場所を教えて頂いた。

数は減っているように感じるが、高山植物の女王と言われるコマクサを近くで是非見たいと思っていたのでうれしかった。

白馬山荘から10数分で白馬の山頂に着いた。
登ってきた方向を振り返ると、鹿島槍などが見える(写真4)。
今日は昨日より気持ちの良い1日になりそうである。

進行方向を見るとここから小蓮華山に続くなだらかな稜線が見える(写真5)。


猿倉から白馬山荘までの登りではO氏のペースに合わせ登ってきたが、今日は自分のペースで30分ほど歩き待つことにした。
彼とは台湾五岳(日本の百名山に当たる5つの山々、HPに記録有り)を登った仲間である。
自分の速さで歩くこともまた良いのではないかと考えたのである。

彼の歩き方はどちらかというとヨーロッパスタイルで、それほど速くはないが休まないで歩くことができる。
私はやや速く歩くが30分ごとにしっかり休むのが好きである。


このなだらかな稜線は天気も良く展望がきき快適である。

数分歩くとチングルマの顎が朝日に照らされて光っていた。
昨日はチングルマの花を見たが、標高が高く気象条件が厳しいところはもう花が終わり顎になっている。

その先にはアズマギクが朝露に濡れて咲いていた(写真6)。
これも久しぶりに見る花である。
周りを見ると結構たくさん咲いている。

もちろん、ウルップソウやシナノキンバイ、ヨツバシオガマなども咲いている。
さすが白馬岳は花の百名山だけあって多くの種類がありまた広いお花畑いくつもが広がっている。

7時少し前、三国境に着いた(写真7)。
その手前にはコマクサが咲いていた。

ガスが上がってきている。
天気は崩れてくるのだろうか、それとも晴れたため暖められた水分が上がってきただけなのだろうか・・・。

7時半、小蓮華山に着いた。
天気は良さそうであるが、かなり上までガスが上がってきている(写真8)。

きれいに咲いたチシマギキョウの大きな株がある。
チングルマの白い花もたくさん咲いている。

そろそろ雷鳥坂である。
ちょうどガスが出てきている。
雷鳥が現れるといいのだが・・・、と思っていたがついに現れなかった。

代わりに間近にコマクサがあった。
朝見たものより元気で生き生きしている。

ガスが晴れ白馬大池が見えて来た。
なだらかな尾根歩きもあと少しで終わり、白馬大池に着く。

この辺りのチングルマは顎になっている(写真9)。
チングルマの白い花も好きであるが、水滴が付いたりガスの中寒そうに震えていたりする顎も好きである。


9時過ぎ、白馬大池に着いた(写真10)。
朝食が早かったのでここのベンチで白馬山荘で作ってもらった弁当を半分だけ食べた。

白馬大池山荘前にもお花畑は広がっている。
今まで目にしなかったミヤマリンドウ、ヒオウギアヤメなどもある。

白馬大池からごろごろした石を越え乗鞍岳までは20分であった。
途中ハクサンシャクナゲだろうか、シャクナゲが咲いていた。

なだらかな山の上にはしっかり積まれたケルンがある(写真11)
栂池から登ってきた子ども達が3mくらいあるそのケルンに登っていた。

その先にはタカネバラもあった。
ガスの切れ間から天狗原がちらっと見えた(写真12)。

この斜面もお花畑になっていて、ハクサンフロウを中心に咲いている。
ミヤマリンドウが固まって咲いている(写真13)。

大きな石がごろごろしているが、城か何かの石垣に使ったのか切り出した跡もある。

11時、天狗原に着いた。
この湿原は多くの花は終わりかけワタスゲがあるくらいであった。

水辺に行くとヒオウギアヤメがあったのはうれしかった(写真14)。
栂池からロープウェイを利用しここまで来る人達もいる。

振り返ると乗鞍岳が見える(写真15)。
ここで残りの弁当を食べる。

ここからはなだらかな下りを1時間弱で栂池自然園だ(写真16)。
自然園でも高山植物を堪能しようと思っていたが、O氏はもう十分ということでそのまま下ることにした。
それくらいたくさんのお花を見ることができた2日間であった。

運良くすぐにロープウェイがあり、少し歩くとリフトに乗れた。
また、バスもぴったりに出発した。

八方バスターミナルには13時半過ぎに着くことができた。
お花畑だけでなく御来光、山々の展望等、充実した2日間は無事、終わることができた。


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