2016.11.16 MM 第583号
十枚山(じゅうまいさん 1732m)山梨県南部町・静岡県静岡市
山梨百名山 ・ 静岡の百山
この山の私の印象等は・・・
「 静岡の百山・山梨百名山になっている十枚山に、いつもとは変えて山梨県側から登ってみた 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2016年7月31日(日) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 成沢上登山口発9:00-[2.8kmP]9:32/37-[1.6kmP]10:13/18-10:42十枚峠10:47-11:07十枚山〈1726m〉 11:15-11:28十枚峠-11:49下十枚山12:00-12:13十枚峠-[1.6kmP]12:30/35-13:09/14-13:20P 【 登り 1時間52分 下り 1時間44分 計 3時間36分 】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
南部町成沢の上にある登山口(写真1) | 植林による杉林の中を歩く(写真2) |
栂尾根「下の段」標識(写真3) | 石小屋(写真4) |
十枚峠に出ると急に展望が広がる(写真5) | 西側の展望、高いのは山伏2014m(写真6) |
快適な尾根を進む(写真7) | 十枚山(上十枚)山頂(写真8) |
上十枚から下十枚方向を(写真9) | 静岡側からの直登コースは通行止め(写真10) |
苔の生えた道を登る(写真11) | 下十枚山(1732m)(写真12) |
【感想 等】 栗沢山・アサヨ峰から下山し、南アルプス市に宿泊した。 友人を案内した白馬岳の予備日は今日1日ある。 昨日はアサヨ峰に登り、山梨百名山は完登した。 ただ、北沢峠付近の山小屋が満室で宿泊できなかったので、おまけで登りたかった仙丈岳は行くことができなかった。 このメルマガ&HPで書いてきた記録を調べたら、山梨百名山は99座しかなかった。 静岡市と南部町の境にある十枚山の記録がない。 十枚山は家からそれほど遠くないので大学生の時から何回か登っている。 「静岡の百山」の1つにもなっている。 4月に友人と登る計画を立てたが、流れてしまった。 じゃあ、紅葉の時期に、と思っていたが帰り道沿い山梨県側の登山口がある。 ちょうどチャンス!と、行くことにした。 7時過ぎに南アルプス市を車で出発し、8時半過ぎに南部町に着いた。 成島から林道をかなり上がり9時少し前に登山口に着いた(写真1)。 今日は日曜日であるが、私以外に登る人はいないようである。 カラーでできた立派な案内板がある。 植林による杉林の中を登っていく(写真2)。 杉は手入れがされているのがわかる。 もともとはこの林業のために付けられた道なのだろう。 10分ほど歩くと「栂尾根 下の段」と書かれたところに着いた(写真3)。 木製のしっかりした看板である。 周りを見るとクマササが生えていることから手入れがされ 光が届いているのがわかるであろう。 小さなプレートに登山口から何kmかが書かれている。 山頂までの距離はわからないが、何km歩いたのか、ある程度参考になっていい。 9時29分、「栂尾根 中の段」に着いた。 「段」と言うだけあってこの辺は段になっていて傾斜が緩やかである。 9時46分、「栂尾根 上の段」に着いた。 もう段は終わりかと思ったら「栂尾根 奥の段」があった。 なかなか山が深く、樹林歩きを楽しませてくれる。 奥の段を抜けると、杉林は終わりで雑木林だった。 同じ看板で「硯石」「石小屋」と書かれている(写真4)。 「石小屋」の所には「十枚峠まで20分」と書かれている。 周辺にはきれいな苔がたくさん生えている。 苔も山で出合うのを好きな自然の1つである。 杉林に出合い、苔に出合い、今回このコースを登って良かった。 石小屋から10分余で十枚峠であった(写真5)。 懐かしい景色が広がっている。 この標高約1700mの尾根は木々が少なく展望が良いのだ。 正面に山伏を中心にした静岡側の山々の風景が広がっている(写真6)。 右へ行くと上十枚(標高1726m)である。 左が下十枚山(標高1732m)である。 この2つのピーク、双耳峰の山塊を十枚山と言うのだと思うのであるが、6m標高が低い上十枚山が十枚山のピークになっている。 きっと展望が良いからであろう。 先に右の上十枚山に行こう。 なだらかな尾根を快適に歩いて行く(写真7)。 歩くこと20分、上十枚山に着いた(写真8)。 写真のように、ここの看板には「十枚山1719m」というものもある。 展望が良く、南アルプスの山々も見える。 下十枚山も南東方向に大きく見える(写真9)。 山頂には静岡側から登ってきた30代の夫婦がいた。 静岡側の登山口、中の段からは沢コースと直登コースがあるが沢コースは不通なので直登コースを苦労して登ってきたという。 彼らが、「疲れたから下十枚山には行かない」と言うので 「わずか30分ですよ、せっかく来たのだから行くといいですよ。私もこれから行きます。」と言って別れた。 当初の予定では展望の良いここで昼食を取ろうと思っていたが、今日は遠征最終日である。 1人静かに時間を過ごしたいと思ったのである。 十枚峠に行くと先ほど気にならなかったが確かに、 沢コース分岐には「通行止め」の表示が出ていてトラロープが張ってある(写真10)。 十枚峠からすぐに樹林帯に入る(写真11)。 こんな苔がある日陰も涼しくていい。 やがて日なたに出るがすぐに下十枚山の山頂である(写真12)。 上十枚山とそれほど離れてはいないが、写真のようにここにも三角点がある。 樹林の中なのであまり展望はきかない。 樹林の間から雲のかかった富士山が少し見えた。 山頂で昼食を取り、元来た道を戻った。 私は焼津アルプスにある21コースを毎月1度、いろいろなコースから登って楽しんでいるが、 この十枚山も静岡県側から登るのと全く違った印象であった。 静岡県側からのコースはぐいぐい高度を上げ山に登るといった感じであったが、 山梨県側からは山深い杉林の中を歩き尾根に出てぱっと視界が開けるといった感じである。 今回はいつもと違ったコースを楽しむことができて良かった。 |