2017.01.26 MM 第592号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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沼津港・牛臥山( うしぶせやま 70m ) 周辺歩き
 静岡県沼津市  伊豆半島ジオパーク


この山の私の印象等は・・・                                     

「 伊豆半島の付け根 沼津港周辺散策、登れなかった牛臥山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2017年1月20日(金)

【天候】        小雨

【コース及び時間】


港口公園12:20-12:22沼津港びゅうお12:36-12:46港大橋-13:04大潮神社-13:07牛臥山公園13:14-

13:22我入道公園-13:30我入道渡し船乗り場-13:39港大橋-13:44沼津港-13:49港口公園P



    【 歩いた時間  1時間15分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
千本港神社からスタート(写真1) 植えられた松は海からの強風のため傾いている(写真2)
びゅうお上からの沼津港の展望(写真3) 巨大な水門びゅうお(写真4)
港大橋近くから狩野川河口方向を(写真5) 我入道から牛臥山を(写真6)
牛臥山の麓にある大潮神社(写真7) 境内から牛臥山に行けるのだろうか(写真8)
牛臥山公園(写真9)  牛臥山公園の北西海岸(写真10)
海岸線を進んで行く (写真11) 粘り気の多い溶岩がドームになっている(写真12)
我入道公園前の砂浜は打ち寄せた砂が一杯 (写真13) 沼津港周辺は魚関係の店が一杯(写真14)

【感想 等】 

最近地元の静岡新聞に「伊豆半島ジオパーク」のことがよく出ている。
伊豆半島ジオパークとは、伊豆半島の大地(ジオ)がはぐくんだ貴重な資産のある公園である。
具体的には伊豆半島がフィリピン海プレートにのって南から来た火山島だった地形を中心とした公園なのだろう。

伊豆は11月にも来ていて、毎年1度は行きこれまでいろいろな山に登ってきた。
今回のコースは「千本浜コース」として本に紹介されていた。

千本浜公園から牛臥山に行くコースである。
千本浜の松原は伊豆に行く時時々寄っているので、今回はそちらはカットして沼津港と牛臥山を歩いた。

12時過ぎ、千本港神社のある港口公園からスタートする(写真1)。
この港口公園には本居長世記念碑や勝田香月記念碑などがある。

生えている松の木は西風で海と反対方向に傾いている(写真2)。
今日は小雨であまり風はないが、晴れた冬の日には海側から強い風が吹いているのだろう。

南側に歩くと、対岸を結ぶ大きな建物が見えてくる。
津波から沼津港を守るための日本最大級の水門だそうで、名前を「びゅうお」というのだそうだ。
津波が来ると自動で水門が閉まるのだそうである。

大きすぎてカメラの画面に入らないのであとから撮影することにして100円払いエレベーターで上の展望台に上がる。
晴れていれば富士山が見えるのだが残念である。
沼津港や沼津アルプス、駿河湾を眺める(写真3)。

小雨の平日である。
この展望台にいる人はわずかである。
高さもかなりあり、一見の価値がある。

水門の反対側で降り、びゅうおの全体像を撮る(写真4)。

そして、狩野川沿いに上流に向かう。
トンビが近くの冷蔵庫の屋根に止まっていた。
空をよく見ると10羽以上のトンビが輪を描いている。

私の住む焼津にもかつてはトンビが多かったが、今は数が減っている。
ここにはまだ餌場があり多くのトンビが生息できるのだろう。

びゅうおから10分で港大橋に着いた。

橋を渡り、狩野川沿いに河口に向かい進んで行く。
枯れススキがいっぱいである(写真5)。

そのそばでウミウが休んでいる。

川の堤防歩いて行くと、道は堤防の下に続き街角に「我入道周辺マップ」が取り付けられていた。
そこに「我入道渡し船」のポスターが貼ってあった。
船の時間は10時半の次が13時半、とある。

時刻は12時56分。
川から直角にほぼまっすぐ歩いていったところが「牛臥山」である(写真6)。

それほど遠くはないので帰りに対岸まで渡し船の乗ることができるかもしれない、と思った。

5分で、牛臥山の東側にある「大潮神社」に着いた(写真7)。
大きい潮の神社という、海に関わった名前の神社である。

本によるとこの神社で日蓮上人が津波被害に苦しむ住民のために祈祷した、と伝えられているそうだ。
そんなこともあって、津波被害を減らすために大きな自動式の水門を造ったのだ。

本殿の左側に「津波避難口」という看板があり階段の道ができている(写真8)。
この道を登れば牛臥山の小径に続いているのだろうか。

登ってみたが、わずか30秒で荒れたスペースに出た。
近くに山頂への道は見当たらない。

上の50平方メートルくらいの空間も整備しなければ大勢が避難することもできない。

できれば、山頂への道を付けながら住民の避難路を整備してもらいたい。

諦めて牛臥山公園から登りたいと思った。

2分で、牛臥山公園入口に着いた。
駐車場やトイレもあるきれいな公園である。

山の方へ続く広い舗装道があったので登っていく。
残念ながらこれも20mくらい登ったら下りになり、南側の公園に降りてしまう(写真9)。

海の方に歩き海岸に出る(写真10)。

地元の人が北西方向から海岸を歩いてきた。
「牛臥山には登れないのですか?」と私は尋ねる。
「崩れていて登れません、道もありません。この海岸を行くと砂浜に出れますよ」と教えてくれた。

道がない、と思ったがやはり登る山ではなかった。
「伊豆半島が本州に衝突する前の火山の名残だ」というので、山に登り痕跡を見つけたいと思ったが諦めて海岸でそれを探そう。

歩いて行くと、溶岩のような痕跡が多数ある。
歩きにくいところには木橋がかけられていた(写真11)。

海を観光遊覧船が行く。

溶岩の出っ張りが一番外れにあった(写真12)。
牛臥山では最も大きな見どころである。

この穴は海食によってできたものだという。

砂浜を少し歩くと階段になっている。
そこには台風で打ち寄せられた大量の砂が階段を埋めていた(写真13)。

自然の力は大変強力なので人間が造った物は意図もたやすく壊したり埋めてしまったりする。

牛臥山沿いに歩いていくと、我入道公園がある。

それを過ぎると、先ほど通った道に出た。
時計を見ると13時22分である。

早歩きで歩けば、我入道渡し船に間に合うかもしれない。
道はわかっているので、さっさと歩く。

船着き場にあと200mくらいで13時半まで残り2分。
少し走りちょうど13時半に着く。

だが、船はいない。
川の沖にもいない。

船乗り場の横が漁協なのでそこにいた事務員に聞くと、「今は渡し船は運休中です」とのこと。
先ほど見たポスターをよく見ると、春、夏、秋の決められた期間の週末のみの運行だった。

今の冬の1月はやっていないし、今日は金曜日、運行期間中でもやっていなかったことになる。

まあ、乗れる可能性は半分以下だな、と思っていたのでショックはない。
歩いてもとのコースを戻ればいいのだ。

港大橋近くの沼津港に寄る。
車で来た人のための大型駐車場、多くのレストランや店と思った以上の設備にびっくりした(写真14)。
焼津も古くなったさかなセンターを改修するか、旧焼津港にこのような店を造れば賑わうのにと思った。

14時前には港口公園に戻った。

牛臥山には登ることができなかったが、沼津港周辺を歩くことができて良かった。


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