2017.08.16 MM 第610号
中ノ岳(なかのだけ 2085m) 新潟県魚沼市・南魚沼市
日本二百名山
この山の私の印象等は・・・
「 時々ガスの中であったがお花を楽しんだ 中ノ岳 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2017年7月17日(月) 【天候】 曇り 【コース及び時間】 十字峡登山口P7:17-7:42一合目7:47-8:10二合目8:15-8:48/53-9:28日向山[五合目]9:33-10:01/07- 10:39/49-11:16池の段[九合目]11:21-11:39中ノ岳〈2085m〉11:48-12:28七合目12:33-13:07日向山 13:12-13:43三合目13:48-14:23一合目14:28-14:47十字峡登山口P 【 登り 3時間41分 下り 2時間32分 合計 6時間13分 】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 【温泉】 五十沢温泉『さくり温泉健康館』(新潟県南魚沼市市宮1119) 420円 |
十字峡登山センター(写真1) | 鎖も楽しませてくれる(写真2) |
イワカガミがたくさん咲いている(写真3) | こんな雪渓が残っているとは(写真4) |
石柱の表示がありがたい(写真5) | ニッコウキスゲたち(写真6) |
シャクナゲが満開だ(写真7) | ハクサンコザクラ(写真8) |
ガスが増えてきた(写真9) | 中ノ岳山頂(写真10) |
少しガスが晴れ日向山方向が見えてきた(写真11) | ウツギピンクだろうか?(写真12) |
アカガエルかな?(写真13) | ミズバショウに出逢う(写真14) |
こんな風景が好きだ (写真15) | 十字峡や三国川ダムが見えてくる(写真16) |
【感想 等】 7月中旬に新潟栃木・福島方面に遠征した。 その第1弾は越後三山の1つ、中ノ岳である。 百名山の「越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)メルマガNo.50」は枝折峠からすでに登った。 静岡から約400kmを車で飛ばし十字峡に着く。 3連休の最終日「海の日」であるが、他には1台車が止まっているだけである。 登山口にある「十字峡登山センター」はなかなか立派な建物である(写真1)。 ただ、時間が早いのか、天気が悪いせいか、誰もいない。 7時過ぎ、すぐに出発する。 登山口は道路の反対側の神さんの横にあった。 大変わかりやすくていい。 山の斜面のコンクリートの階段を登っていくと、山道に入る。 25分歩くと、一合目と書いた石柱に着いた。 この調子で歩けば5時間弱で山頂に立てると計算ができる。 こんな表示はありがたい。 しばらく行くと鎖場である(写真2)。 変化ある山歩きを楽しませてくれる。 鎖場を通過すると、二合目であった。 一合目から23分かかる。同じくらいの時間がかかっていることになる。 谷筋が見えてきて、そこには雪渓が残っている。 二合目過ぎから雪渓があるとは驚きである。 8時半過ぎ、三合目に着くと、ガスがかかり出す。 進行方向にうっすらピークが見えてきたが、それが日向山なのだろうか。 樹林の足元にギンリョウソウが咲いている。 コケモモの花も咲いている。 その先にはイワカガミもあった(写真3)。 9時半、日向山(五合目)に着いた。 そこには熟年の女性が2名休んでいた。 彼女たちは靴の滑り止めを片付けていた。 「この先雪渓はありますか」と聞くと、すぐのところから長い雪渓で簡易アイゼンを付けて歩いてきた、という。 「あ~、持ってこなかった」というと、2つあるからあげますよ、とゴム製の靴底に付ける滑り止めをくださった。 北海道では雪渓で敗退を余儀なくされたので、「またか~」と一瞬脳裏をかすめたが、彼女たちのありがたい言葉に甘え、ゴム製の靴底に付ける滑り止めをいただくくことにした。 彼女たちが言った通り、すぐに長い雪渓があった(写真4)。 そして、ガスもかかってきた。 6月に北海道で体験した嫌なパターンである。 歩いて行くとたいした傾斜はない。 ありがたいことに、アイゼンは必要ない傾斜である。 雪渓を通り過ぎると薄い青紫色のショウジョウバカマが咲いている。 その先にはショウジョウバカマの群落があった。 こんなにまとまって咲いているのは今まで見たことがない。 シラネアオイもある。 人気の素敵な花々がたくさんあるのはうれしい。 10時少し前、六合目に着いた。 その辺りはアザミの仲間がたくさんある。 七合目近くにはニッコウキスゲが咲いていた。 ガスも流れてきて登山道を覆ってきた。 サラシナショウマが咲いている。 11時少し前、八合目に着いた(写真5)。 一合目ごとの表示してある石柱はなかなかいい。 これからの時間の予定も立ちやすい。 ガスはあるものの、クマザサも刈ってくれてあり、快適に歩いている。 ハクサンフウロウが露に濡れて咲いている。 ニッコウキスゲの群落もある(写真6)。 思った以上に花が多くてうれしい。 クルマユリも一輪咲いている。 シャクナゲも満開だ(写真7)。 八合目から20分余、九合目「池の段」に着いた。 ここは兎岳、丹後山への分岐だ。 この辺りにはハクサンコザクラが多く咲いている(写真8)。 キスミレが咲いている。オオバキスミレだろうか。 紫色のハクサンチドリがあり、ウラジロヨウラクもホタルブクロのようなたくさんのピンクの袋をぶら下げている。 タテヤマリンドウもたくさん咲いている。 ツガザクラやゴゼンタチバナも咲いている。 前方を見るとガスがもっと増えてきている(写真9)。 花々を楽しんでいたら中ノ岳(標高2085m)の山頂であった(写真10)。 写真のように小さな赤い鳥居と石の祠がある。 方位や展望できる主な山々を示す正八角形の石柱もある。 それによると、これまで登ってきた「会津駒ヶ岳」「浅草岳」「守門岳」「越後駒ヶ岳」などが見えるという。 今日はガスがかかり残念ながら展望はなく見えない。 少し休んだら花を見ながら下ることにする。 登りはそんなに急なところはなかったので気持ちよく下って行く。 七合目を過ぎると、少しガスが晴れ日向山方向が見えてきた(写真11)。 六合目近くにピンクの花が咲いている木があった。 何の花だろうか? ウツギピンクだろうか?(写真12)。 8cmくらいの赤黒い色のカエルがいた。 アカガエルだろうか?(写真13)。 小さいけどヒキガエルだろうか? その先の雪渓が溶けた水がたまった場所の近くにはミズバショウが少し咲いていた(写真14)。 ミズバショウとは久しぶりの出会いである。 13時過ぎ、日向山に着いた。 少し天気は回復してきたようである。 登山道脇の木々もきれいに見えてきた(写真15)。 こんな風景が好きである。 しかも、緩やかな下りであるのでスキップしたい気分だ。 14時過ぎ、眼下に十字峡や三国川ダムが見えてきた(写真16)。 もう十字峡はそれほど遠くはない。 白いトラノオが咲いている。 14時半過ぎ、十字峡に着いた。 曇りからガスの天気ではあったが、雨には降られずたくさんの花々を楽しめた中ノ岳であった。 祝日の海の日、登山中であったのは日向山であった2人だけであった。 富士山や北アルプスなどの山は大勢の登山者で混んでいると思うが、こんな素敵な中ノ岳の入山はわずか3人であった。 |