2017.10.06 MM 第616号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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宝永山 (ほうえいざん 2693m)

静岡県御殿場市 富士山 (日本百名山)


この山の私の印象等は・・・                                     

「 ガスの中ではあったが、富士アザミや火山地形を楽しんだ 宝永山 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2017年9月23日(土)

【天候】        小雨のち曇り

【コース及び時間】


8:50富士山富士宮口P-8:55登山口-9:21雲海荘(6合目)9:24-9:40宝永第一火口縁-9:48火口底-10:41

馬の背10:50-10:58宝永山〈2693m〉11:48-11:55馬の背-12:21火口底12:33-12:40宝永第一火口縁

-12:52雲海荘(6合目)13:07-13:30富士山富士宮口P



    【 登り 1時間56分   下り 1時間15分    合計  3時間11分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
富士宮口登山口(写真1) 外来植物防止用のマットとブラシ(写真2)
ガスが出てくる(写真3) 雲海荘「6合目」(写真4)
宝永第一火口縁(写真5) 富士アザミが咲いている(写真6)
火口底(写真7) ガスが晴れ明るくなる(写真8)
馬の背への登り(写真9) 馬の背の標識が倒れている(写真10)
馬の背を山頂へ向かう(写真11) 宝永山[2693m]の山頂(写真12)
火口底で休む人たち(写真13) 色づいた木の葉(写真14)

【感想 等】 

先月下旬、富士山宝永山に「焼津アルプス愛好会」の仲間たちと行った。
当初は一週間前に予定していたが、一週間遅くなったが行くことができた。

焼津を7時に出発し、富士宮5合目に着いたのは8時半過ぎであった。
駐車場は一番上が満車でその下の段に止めることができた。

前夜の雨は雨雲レーダーでは退く筈であったが、そこは2000m以上の山である。
雨雲が残り、少し小雨が降ってきていた。

大事をとって雨合羽を着て出発した。
登山口には5分で着いた(写真1)。
ここは毎年富士山頂に登っている懐かしい登山口である。
紅葉が少し始まっている。

階段を上がっていくと、外来植物防止マットとブラシがあった。
前から外来植物の侵入が問題になっていたが、ようやくその対策が取られ始められた。
しっかり払ってから登り始める。

ただ、ここには誰もいないし、使い方がわからない人はいるだろう。
現に横を通り過ぎてしまう人も多かった。

そこから溶岩の石段を上ると観光トイレがある。
9月でも閉まっていることもあるが、今回は空いていた。
ここで用を足し登っていく。

さくさくと黒い火山灰の砂の中を歩いていくと、富士山の上のほうからガスが下りてきた(写真3)。
天候は回復すると思いここまで来たのだが、困ったものである。

登山口から約30分で雲海荘(6合目)であった(写真4)。
ガスのかかった中に静かに建っていた。

少し休憩をし、山荘の方とお話をする。
富士山頂への分岐を見てほぼ水平に進む。

豪雨で火山灰が流された跡がある。
アップダウンはあまりなく、気持ちよく歩くことができる。

雲海荘から15分ほどで宝永第一火口縁に着いた(写真5)。

そこからは溶岩がむき出しになっていたり、転がっていたりで変化に富んでいていい。
富士アザミの花も咲いていた(写真6)。
花が少ない9月下旬に見ることができる貴重な花である。

すぐに火口底に着いた(写真7)。
ガスがかかり、火山灰の砂が広がる中に岩が転がっている風景はなかなか神秘的である。

空が明るくなり、ガスが切れだしたようである。
周りの風景も少しずつ見えてきた。
火口の中も見えてきた。

周りの様子も見えるようになってきた(写真8)。
天気予報の通り、天気は回復に向かっている。

「馬の背」に向けて急登を登っていく(写真9)。

10時半過ぎ、馬の背についた(写真10)。
かつて10月に富士山頂に登った帰りにここを通ったが、強風が吹いて身動きができなかった(メルマガNo.152)。
2006年の宝永山登山 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-c/yama152/yama152.htm

今日は微風程度であの時の面影は全くない。
ただ、標識が倒れていることが、時々吹く強風があることを教えてくれる。

この標識が倒れているので、4人組の家族連れ、若いカップルがそのまま尾根を上がって行った。
(後で気づいて下りてきたが・・・)
このように間違えことが遭難の元にもなるので、倒れたら直してほしいものである。

馬の背で少し休んでいるとまたガスが出てきた。
ガスの中を宝永山の山頂に向かう(写真11)。

一緒に来たメンバーはほとんどが焼津アルプスしか歩いたことがない。
この火山灰や火山岩の広がる風景や濃いガスは初体験である。
恐怖心や驚きも多かったのではないかと思う。

山頂へは登るというより少し下る感じであった。
馬の背までの大変さとは正反対である。

馬の背から数分で宝永山(標高2693m)山頂だった(写真12)。
駐車場にはあれほどたくさんの車があったのに山頂には誰もいないとは不思議である。
観光で駐車場周辺にいるか、富士山頂に向かっているかのどちらかである。
(途中ですれ違った人は何組かあるが・・・)

残念ながらガスで全く展望がない。
時刻は11時少し前である。
昼食休憩にし、天気の回復を待つことにする。

休んでいると、馬の背を登っていった4人組の家族連れ、若いカップルが来た。
そして単独の男性もやってきて、山頂は10人余になり賑やかになってきた。

ガスの上の方は明るいがガスがどく気配はない。
50分ほどが経ったが変化がないので、火口底まで下りそこでガスがどくのを待つことにする。

下って行くと、火口底は先ほどよりガスが深くなっていた。
数人のグループが昼食を取っていた(写真13)。

私たちはそこのベンチでしばらくガスが晴れるのを待ったが、やはり無理であった。

諦めて帰路に着いた。
ガスや火山地形、黄葉した木の葉を見ながら歩く。

6合目の雲海荘に寄り、駐車場に着いたのは13時半であった。

出発の時は小雨、その後はガスの中が多かったが
富士アザミや火山地形を楽しむことができた。

翌日、お彼岸で線香を上げに来た親戚の従姉妹が富士山静岡空港から
下の方が雲がかかった富士山がきれいに見えたと行っていた。

富士山は、ちょうど7合目くらいまで雲がかかっていたのだろう。
頭を雲の上に出した富士山の雲の中を歩いていたのである。


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