2017.11.13 MM 第619号
高月山 (たかつきやま 131m)御来光登山
沖縄県 座間味村(慶良間諸島 座間味島)
この山の私の印象等は・・・
「 星がきれいだと、御来光を見るために登った 高月山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2017年10月17日(火) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 5:35座間味港の宿-5:55高月山〈131m〉6:30-6:48座間味港の宿 【 登り 20分 下り 18分 合計 38分 】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
高月山から三日月と金星(写真1) | 少しずつ明るくなる(写真2) |
水平線近くには雲が(写真3) | 海に空が映り白くなる(写真4) |
東の空にも雲がありこれが精一杯(写真5) | ソーラーパネルの付いた街灯(写真6) |
朝の座間味港を見下ろす(写真7) | 「村長以下59名の自決之地」という石碑(写真8) |
青色で「海抜約35m」の標示がある(写真9) | 学校があり大きなガジュマルが植えてある(写真10) |
何の花だろう?(写真11) | 朝食を取り歩いて古座間味ビーチに出かける(写真12) |
【感想 等】 10月中旬、沖縄の山に行ってきた。 今回の計画は、離島3島(慶良間諸島)の3山を3日間で歩こうというバカな計画である。 しかも、せっかくなのでシュノーケリングもしたいと、3点セットも持参する。 1日目は高月山に登り西半分を周遊した(メルマガNo.681)。 そして夜、宿でビールを飲んでいたら午後一緒に阿真ビーチに行ったYさんが来て話をする。 そこに2人が加わり、9時過ぎに4人で星を見に行く。 薄い雲はあったものの、マリリンの像近くまで行くと灯りが少なく、天の川や昴(プレアデス星団)も見えた。 Yさんが朝早起きをして高月山に御来光を見に行ったというので私も天気が良ければ行くことに決めた。 この高月山は御来光登山にふさわしく、村でもそれに力を入れていてそれなりの設備もあるのでみなさんの参考のためにメルマガにまとめることにした。 (この座間味島までは那覇から「クィーンざまみ」なら50分、阿嘉経由の「フェリーざまみ」で90分の近さである。) 2日目の朝5時半に目を覚まし、外に出ると前夜よりはっきり星が出ていた。 すぐに用意をし出発する。 山道は昨日歩いているので灯りがなくてもわかる。 小型のヘッドライトを持参していたが、宿に置いてきた。 持つのはペットボトルとカメラだけである。 そして、舗装されているのでサンダルでも大丈夫である。 空には三日月、明けの明星が輝いている。 御来光が楽しみである。 メイン道路をまっすぐ進み山道に差し掛かる。 Yさんが、「自然に街灯が付く」と言うのだが、どんな感じでどんな仕組みなのだろう、と気になっていた。 それは、ソーラーパネルの付いた高さ1mほどの街灯であった(写真6)。 それが約5m間隔に並んでいる。 歩いて行くとセンサーが感知してLEDライトが点灯する。 通り過ぎると消え、次の灯りが付く。 コーナーのものは別の仕組みになっていて夜通しついているものもある。 よく見ると設置ラベルが付けられていて、平成28年度と書かれてある。 御来光登山対策に1年前に設置されたことがわかる。 これはすばらしい仕組みである。 観光に御来光登山を考えている自治体は使うと良い方法である。 ということで、安心して高月山に着いた。 時刻は5時55分。 御来光までは30分余ある。 一番見やすいのはどこだろうと、昨日の来たことを思いだす。 入口の所か、第2展望所か・・・。 東屋の所に行ったが、入口の方が見晴らしが良かったのでそこで見ることにする。 まず、三日月と金星を撮す(写真1)。 少しずつ空が色づいてくる(写真2)。 手前に見えるのはこの座間味島の東側、大岳だ。 その向こうに黒島、儀志布島、渡嘉敷島が見える。 その間に見えるのが沖縄本島である。 このように空の色が刻々と変わっていくのを見るのが好きである。 水平線近くには厚そうな雲がある(写真3)。 これでは御来光は遅れるかもしれない。 徐々に空も明るくなり、それが水面にも映っている(写真4)。 停泊中の船の灯りも弱く感じるようになってきた。 そして、船体もはっきり確認できる。 6時27分、もうすぐ御来光の時刻であるが、台風の影響か太陽を見るのは無理のようである(写真5)。 大型台風が沖縄の南から時速10kmというゆっくり近づいてきている。 その雲が東の空低くにもかかっているのだ。 諦めて宿に戻ろう。 誰もいない高月山で1人静寂と共に海と空を眺めていると、家族6人が上がってきた。 ワンボックスカーで来てまっすぐに第2展望台に向かうようである。 御来光には少し遅いが、連れてきた3人の子ども達にはいい体験になるであろう。 これ以上待っていても御来光を見るのは無理だろう、諦めて下山を始める。 登りでお世話になった「ソーラーパネルの付いた街灯」を記録に残す(写真6)。 なかなかよい仕組みである。 まだ静まりかえっている座間味港が見えてきた(写真7)。 その先には「村長以下59名の自決之地」という石碑があった(写真8)。 すっかり忘れていたが、沖縄本島だけでなくここも太平洋戦争の激戦地だったのである。 今私がこうして楽しく旅ができるのも先人達の悲しい歴史の上に成り立っている。 本土との隔たりがまだまだ残る沖縄の発展を祈らずにはいられなかった。 その先には青色で「海抜約35m」の標示がある(写真9)。 35mあれば、津波が来ても大丈夫ということである。 この島で多くの人が住む座間味港周辺からは、津波の場合この高月山に登ってくるのだろう。 昨日、赤、青の多くの標示を目にした。 赤は危険地域で、青は安全という事だろう。 旅行中の観光客にも大事なよい標示である。 集落に入りまっすぐ行くと学校がある。 幼稚園、小学校・中学校が一緒になっているようである。 入口には大きなガジュマルが植えてある(写真10)。 「130周年記念」と書かれたクジラの絵もあった。 みんなに大事にされてる歴史のある学校だ。 近くに変わった花が咲いていた(写真11)。 何の花だろう? かつて見た記憶があるのだが、わからない。 春に咲くコブシに少し似ているようにも思う。 学校の玄関付近を少し見て7時前には宿に戻った。 朝食を取り歩いて古座間味ビーチに出かける(写真12)。 阿真ビーチは砂浜が中心で亀が住み着き、ここ古座間味ビーチはサンゴ礁があり熱帯魚がいる。 20分ほどで着き、1時間ほどシュノーケリングを楽しむ。 沖縄本島とは違い珊瑚が残っていて水中見学を楽しんだ。 真っ赤な御来光を見ることはできなかったが、徐々に夜が明けていく海を見、サンゴ礁の中を泳げた午前中であった。 |