2017.11.20 MM 第620号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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満観峰(まんかんほう 470m)・丸子富士・朝鮮岩 縦走

 静岡県 静岡市・焼津市


この山の私の印象等は・・・                                     

「 雪の帽子を被った富士山が見たいと登った 満観峰・朝鮮岩 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2017年11月11日(土)

【天候】       晴れ

【コース及び時間】 *初心者を含む5人で歩き、途中の休憩を含む

9:10道の駅「宇津ノ谷峠」-9:46逆川登山口-10:16舟川分岐-10:44満観峰〈470m〉11:45-12:10丸子富士

〈450m〉12:25-13:38朝鮮岩〈330〉13:52-14:30朝鮮岩登山口-14:50静鉄バス丸子車庫


    【 登り(逆川~満観峰) 1時間34分   下り(満観峰~丸子車庫) 2時間36分   合計  4時間10分 】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。



  
逆さ川集落の民家、石積みがすばらしい(写真1) 逆口登山口(写真2)
前夜の雨で水量の多い沢(写真3) 少し荒れだした茶畑(写真4)
シロヨメナ(野菊)でしょうか?(写真5) アザミ(写真6)
強風で多くの竹が倒れていた(写真7) 満観峰[標高470m]の山頂(写真8)
丸子富士[標高450m]の山頂(写真9) 所々にある展望所(写真10)
朝鮮岩からの展望(写真11) 朝鮮岩で休む登山者(写真12)

【感想 等】 

10月11日は焼津アルプスを仲間と5人で縦走した。
コースは逆川コースで登り、朝鮮岩コースで下るというこの焼津アルプスではロングコースで展望やアップダウンを十分楽しめ、歩く人が少ないコースなので是非紹介したいと思いここに取り上げた。

多くの登山者は花沢の駐車場に車を置き、そこから満観峰、高草山、花沢山に登っている。
大型駐車場があるし、時間的にもそれほどかからないからとてもよいだろう。

ただ、他の山道を楽しみたかったり違った古民家、違った展望を楽しむなら他のコースがよい。


今回のコースは道の駅「宇津ノ谷峠」から東海自然歩道バイパスにもなっている逆川から満観峰に登り、そこから東北東に延びる尾根を丸子富士、朝鮮岩と縦走するコースである。
バスも両登山口付近からJR静岡駅、JR藤枝駅行きがあり便利である。
車の場合は道の駅に置くことができる(他の利用者もあるのでトンネル側の川沿いに止めることになっている)。

私たちはてんでの車でここ道の駅「宇津ノ谷峠」に集まった。

9時過ぎ、道の駅を出発する。
地元の山は普段の生活をそれほど変えることなく歩くことができるのがありがたい。
定刻に朝起き、新聞を読み朝食を取り出かければ集合に間に合う。

道の駅から国道1号線を静岡側(東方向)に5分ほど行くと逆川が流れている逆川集落への分岐に差し掛かる。
そこを右折し川沿いに歩いて行く。

花壇に植えられた白いキキョウが咲いている。
道路脇の畑の茶の木に白いお茶の花が咲いている。

東海自然歩道バイパスになっているのでこのコースの標識はわかりやすい。
道の駅から25分、標識に沿って逆川の橋を渡り集落の方に入って行く。

暖かみのある板壁の民家が何軒か残っている。
木造のお堂もなかなかいい。

ゆるやかに坂を上っていくと老夫婦がトタンを使い古い民家を直していた。
そのおじいさんが話好きでいろいろ教えてくれる。

隣にある民家の石垣がすばらしいという(写真1)。
確かにこのように表面を削ってある石垣の民家は少ない。
石と石の隙間も少ないし技術の高さを感じられる。

どの登山口にもこのような古民家がありそれを見ながら歩くのも焼津アルプスの魅力の1つである。

老夫婦と話していたので登山口に着くのには出発から30分余かかっていた(写真2)。
急ぐ山歩きではないので、このように地域の方と話すのも楽しい。

茶畑の中を進んでいく。
すぐに沢沿いの道になる。
前夜の雨でいつもより水かさが多い(写真3)。

沢を抜けるとこのコース一番広く手入れが行き届いている茶畑に出る(写真4)。
しかし、一番茶を刈ってから手を入れていないのかいつもより茶の芽が伸びている。
上の方の茶の木はもっと伸び、茶の木の間に枯れ草も見える。
もしかしたら、そこの畑は昨年から放置されているのかもしれない。

今、急速に放置された畑や森林が増えている。
早く何とかしないと多くの山が自然に返ってしまうだろう。
そんなことを考えながらやや急になった山道を登っていく。

道の脇に野菊が咲いている(写真5)。
シロヨメナだろうか?
野菊も種類が多く本当の名前は良くわからない。

茶畑を抜け杉林に入るとたくさんのウラジロが生えている。
子供の時はおじいさんに頼まれて近くの山に取りに行ったことがある。
あと1か月半で正月なので採集業者や正月飾りを作る人たちはもう準備を始めているだろう。

マムシグサのオレンジに色づいた実がある。
草に覆われてしまった茶畑もある。

アザミも咲いている(写真6)。

太い竹がたくさん倒れている(写真7)。
風が強かったのだろうか、それとも古くなり枯れて若返るのだろうか…。

登山口から30分で舟川分岐だった。

山道はほぼ半分である。

10時半過ぎ、満観峰[標高470m]に着いた(写真8)。

今日は朝8時までは雨マーク、9時から晴れマークという天気のためかいつもよりは登山者が少ない。
富士山には少し雲がかかっていたが、すぐに雲はなくなった。
また、昨夜の雨で富士山には雪が降り茶色だった地肌の上の方が白くなった。
私を含めて多くの人の富士山のイメージに近づいた風景である。

雨が空気中のちりを流してくれたので空がきれいだ。

みんなと話しながら昼食をとり、時々富士山などの風景を眺める。
満観峰の山頂も徐々に人が増え20人ほどになった。

1時間ほど休み朝鮮岩方面に向かう。
尾根を歩き15分ほどで丸子富士と巻道分岐に着く。

急な山道を10分ほど登ると丸子富士[標高450m]に着いた(写真9)。
遠くから見える姿が尖っていて富士山に似ていることからこのピークは丸子富士の名が付いている。

山頂は樹林に囲まれ展望はなく、小さな神社と三角点がある。

丸子富士から下って少し行くと、展望所に着いた(写真10)。
この尾根は所々に手作りベンチと標識がある。
アップダウンを繰り返しながら標高を下げていく。

「ぽんた坂」を通り、13時半過ぎに朝鮮岩[330m]に着いた(写真11)。
満観峰の山頂同様に素晴らしい展望である。
愛鷹山や伊豆半島、日本平等もよく見える。

天気もいいしずっと見ていたい気持ちになる(写真12)。

14時過ぎ、「小野平」に着いた。
ここまでくれば、もう少しで朝鮮岩登山口である。

道なりに歩いていたら小野寺を通らずに朝鮮岩登山口に着いてしまった。
時刻は14時半、あとは丸子車庫まで行き、バスで道の駅「宇津ノ谷峠」に戻るだけである。

丸子川を横切り、静鉄丸子車庫に着いたのは14時50分。
ラッキーなことに2分待ちで、14時52分発のバスがあった。
(1時間に3,4本ある)

富士山をはじめとする素晴らしい展望と、体力づくりにはちょうどいい尾根歩きができた今回のコースであった。


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