2018.01.02 MM 第625号
チャイティーヨー[ゴールデン・ロック](1100m)
ミャンマー キンプン
この山の私の印象等は・・・
「 黄金色の石が迎えてくれた聖地 チャイティーヨー 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2017年3月24日(金) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 キンプン6:15=(政府運営のトラック)=7:00終点-7:20チャイティーヨー〈1100m〉7:40-下山道8:02-(徒歩) -11:00キンプン 【 登り(終点~チャイティーヨー)20分 下り(チャイティーヨー~キンプン)3時間20分 合計 3時間50分 】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
政府が運営するトラックの荷台に乗って到着(写真1) | 僧の托鉢の列が(写真2) |
これに乗って行く人もある(写真3) | チャイティーヨーの入口だろう(写真4) |
展望が開けてきた(写真5) | ゴールデンロックが見えてきた(写真6) |
観光客の荷物運びのポーター(写真7) | 英語名「ゴールデンロック」(写真8) |
下山は山道を下る(写真9) | 集落には名前が書かれている(写真10) |
所々で展望が広がる(写真11) | 手作りの鉄砲を売っていた(写真12) |
土産物屋兼休憩所(写真13) | キンプンの町に戻る(写真14) |
【感想 等】 3月にミャンマーに出かけた。 いろいろ歩いたが、山歩きの部分だけここに記す。 前回は、バガン高原のポッパ山について書いた(メルマガNo.624)。 ポッパ山 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-l/yama624/yama624.html 今回は、その第2弾。 前日、チャイティーヨー(英語名ゴールデンロック)の麓の町、キンプンに宿泊した。 ヤンゴン、バゴー、モウラミャインからも直行バスが出ている。 ヤンゴンから日帰りでも楽しめると言うが、やはり麓に泊まってこそほんとのよさはわかる。 山頂に行く交通手段は政府の運営するトラックだけだという。 それが朝6時から17時まで随時運行されていて、人の少ない時は1日数便だという。 人が少ない時期は1時間以上待つ時もあると、ガイドブックには出ている。 それなら、始発で行こう、宿を5時40分に出てトラック乗り場に向かう。 出発の15分前には着いたが、すでに20台くらいのトラックに人が一杯乗っている。 1台には40人くらいが詰めて乗車してる。 そして、乗り場の周りにも乗客が一杯である。 ここまで人気があるスポットであるとは思わなかった。 黄金に輝く巨岩は今も昔もミャンマー屈指の巡礼地になっている、と書いてあったが本当のようである。 目が慣れてくると荷台で空いている所を見つけた。 チケットを買う場所はあるが、乗客を見ているとトラックの料金を払っている様子がない。 車掌も見当たらない。 私も荷台に飛び乗り、出発を待つ。 入口近くにいるトラックから順に出発していき、私が載ったトラックは6時15分に出た。 10分ほど走り町から離れるとトラックは止まり、乗客1人1人からトラック料金2000k(200円)を集めている。 あのトラック乗り場は混み合っていて集金をすることができないのだろう。 このトラックの側面には「○○運送」とか「最大積載量41000kg」とか書かれている。 日本で廃車にしたものを輸入して座席を付けたり開く屋根を付けて使っているのだろう。 トラックや自動車だけでなく、鉄道も山手線の電車が走っていたり、ヤンゴン川にも日本のフェリーが運航されていたりした。 ほとんど日本人に会わないミャンマーで、「右に曲がります」「バックします」という声が聞こえてくるとうれしくなる。 初めはびっくりしたが、それは車のウインカーやバックギアに連動したスピーカーからの音声であった。 曲がりくねった山道を45分走り、終点に着いた。 次々にトラックがやってくる(写真1)。 トラックから下りる巡礼者に物品を売る人達が群がる。 緩やかな傾斜の道を進んでいく。 托鉢の僧侶達も歩いて行く(写真2)。 ピンクの僧衣を着た女性の僧侶や子供の僧達もいた。 歩くのが大変な人達のための台が置いてあった(写真3)。 これは江戸時代に静岡県の大井川を渡る時に使った平蓮台に似ている。 道の両側には魚や果物を売っている屋台もある。 巡礼者がここで1日を過ごすための食料なのだろう。 歩いて行くと建物の前で呼び止められた。 そう、このチャイティーヨーでは外国人は入山料が必要なのだ。 ここのオフィスで6000k支払い入山カードをいただく。 それを首からぶら下げて歩いて行く。 門のようなものが見えてきた(写真4)。 写真からも巡礼者の多さがわかるだろう。 進んで行くと、左手に展望が広がってきた(写真5)。 今、こんな大自然の中にいるのである。 ミャンマーの地で、ここまで乗ってきたトラックがなかったらここには来ることができなかっただろう。 チャイティーヨー(ゴールデンロック)が見えてきた(写真6)。 あの金色の石、チャイティーヨーは少し回り込んだところにある。 ここにはホテルが3件ある。 そこに泊まる人達のためだろうか? 強力(ポーター)がスーツケースなどの荷物を背負って歩いている(写真7)。 7時20分、チャイティーヨーに着いた(写真8)。 金箔を買い貼っている人達、手を合わせ拝んでいる人達・・・ 信仰の厚さに驚く。 インド、カンボジア、タイ、ベトナム、ネパール、台湾・・・・。 アジアの多くの国に行ったが信仰心の厚い人達をたくさん見てきた。 日本でも寺や神社で拝む人達はいるが拝む人達の表情が違うように思う。 人々が神を信じ拝む姿は美しい。 ここチャイティーヨーでもそんな老若男女をたくさん見た。 食べ物も用意し、彼らは家族で、また友人とこの神の近くで1日を過ごすのだろう。 そんな様子をしばらく眺めていたが、下山することにした。 あの平蓮台に乗ってくる人もいた。 師と共に托鉢して歩く子供僧侶の列にも出合った。 8時、トラックを降りた場所に着いた。 ガイドブックの略図ではここからキンプンへの登山道があるはずはである。 探すと、道らしい幅3mくらいのでこぼこの下りコースがあった。 「この道はキンプンに行くことができますか」 「はい、ここだ」 まだ時間は十分ある。 例え間違った道でも引き返せばいい。 10代の子が頭の上に果物を載せ登ってくる。 この下にある家から巡礼者に果物を売りに行くのだろう。 道沿いでパンのような揚げ物を売っている小さな子を連れた女性もいる。 また、閉まっていはいるが点々と家がある。 多分この道がキンプンに下る道で合っているだろう。 道はかなり歩き込まれている(写真9)。 洗濯をしている女性、竹を切っている男性、お菓子屋さん、衣服屋さん・・・。 歩いて通過する巡礼者に売るのだろう。 途中、チャイティーヨーに似た金粉を途中まで貼った小さな岩もある。 また巡礼者のために瓶に入れられた無料の飲み水もある。 所々に集落か地域の名前の標識も付いている(写真10)。 周りの展望が広がってきた(写真11)。 山深いことがわかる。 ここを登るのではなく、トラックで向かう人が多いのだろう。 人には時々しか会わない。 トラックで行くことができるようになるまではきっとこの道ももっと賑わっていたのだろう。 年配者のグループで、ポーターに荷物を持ってもらっている人達に会った。 10代の若者6人が私を追い抜いていった。 途中、2回キンプンに行く道であっているかを尋ねる。 どうやら大丈夫だということがわかり安心して下る。 子供向けの手作りの鉄砲を売っている店もあった(写真12)。 道の真ん中に賽銭箱のような箱が置いてある所もあった。 寄付を募っているのか、通行料をもらおうとしているのか、そこは無人だったのでわからない。 半分くらいは下っただろうか。 だんだん家もしっかりした作りになりトタン屋根である(写真13)。 道もコンクリートで階段が造られている。 糸鋸を使い子供用のトラック模型を作っている女性もいる。 10時半過ぎ、道は平坦になり店が多くなった。 キンプンが近づいているのだろう。 鉄筋造りの家もある間違いなくキンプンに下ったである(写真14)。 前夜泊まった宿も見つけることができた。 ミャンマーの聖地チャイティーヨーに登り、民衆にも触れ楽しい山歩きであった。 |