2018.05.07 MM 第639号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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ビク石(石谷山)(びくいし 526m) 静岡県藤枝市


この山の私の印象等は・・・                                     

「 全く印象が変わった花のすばらしい びく石 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年4月22日(日)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

藤枝市峠駐車場10:05-10:22びく石ふれあい広場-10:36浪切不動尊-11:48びく石(石谷山)〈526m〉13:09

-13:56浪切不動尊14:12-14:21びく石ふれあい広場-14:36藤枝市峠駐車場



      【登り 1時間43分   下り  1時間11分    合計 2時間54分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
峠バス停前駐車場(写真1) ふれあい広場登山口(写真2)
斑入りのマムシグサ(写真3) 放置竹林からタケノコが一杯(写真4)
浪切不動尊(写真5) エビネランの群生(写真6)。
クマガイソウの群生(写真7) 杉林を進む(写真8)
びく石山頂(写真9) 焼津アルプス方向の展望(写真10)
春リンドウの群生(写真11) チゴユリの群生(写真12)
藤枝市で一番高い高根山(写真13) お茶畑の新緑がまぶしい(写真14)

【感想 等】 

友人に誘われて4人で、藤枝の山「びく石」にクマガイソウとエビネランを見に出かけた。

4月22日は水路掃除の日だったので、それが終わってから合流し出発した。
瀬戸川沿いに県道32号線を上っていくと「峠」という地名の所に着く。

そこには「峠バス停」もあり、広い駐車場がある(写真1)。
また、そこにはトイレもあり車を止めるには最高の場所である。

サイクリストの団体が県道を上がってきて駐車場内で休んでいた。
ここは少し山に入った地域で、サイクリングや山歩きにぴったりである。

10時過ぎ、橋を渡り舗装道路を山の方に入って行く。
タケノコを一杯積んだ軽トラックが止まっていた。
ちょうどタケノコ掘りのシーズンである。

しばらく行くと「びく石ふれあい広場」が見えてくる。
そこが「びく石(石谷山)」登山口である。

登山口には「浪切不動尊」の看板も出ている(写真2)。
沢沿いで緩やかな登りの山道を進んで行く。

斑入りのマムシグサがある(写真3)。
今の時期、焼津アルプスにもマムシグサは多いが、斑入りはあまり見たことがない。

杉林の中を歩いて行くと、所々に竹林がある。
竹をそこに植えたのではなく、自然に増えてしまった感じである。
今はそんな竹林が焼津アルプスにも多い。

タケノコが50cmほどに育っている(写真4)。
1mのもの、もっと大きなものもある。

これらはもうタケノコとして食するには大きすぎる。
ほって置いたらもっと密集した竹林になってしまうだろう。

その先には小さな滝があり、その上に浪切不動尊が祀ってあった(写真5)。
説明板もあり、歴史と信仰のある不動尊であることがわかる。

そこから先は、竹林や杉林の中に大きな岩が転がっている所がある。

私はこの「びく石」に何回か登ったことがあるが、
いつも家から近いこのような岩のたくさんある新舟からの「笹川八十八コース」からである。
このコースは岩がたくさんあり、その岩に名前が付いている。

ハナイカダがある。
これも葉の上に同色の花のようなものが付く変わった植物である。

その先から杉林に入って行くと、クマガイソウがたくさん群生していた。
花びらは色が変わりつつあり満開を過ぎていることがわかる。
それでも、数たくさんのクマガイソウを見ることができ、これだけでもここに来た甲斐があった。

その先にもクマガイソウが5株くらいの群落があった。

そして、エビネランの群生があった(写真6)。
自然の中に生えているのがなかなか素敵である。

そこから数分行くとまたクマガイソウがある(写真7)。
やはりたくさん生えている。

その先にはもっとたくさんのクマガイソウがある。
生育条件がぴったり合っているのだろう。

次にあったエビネランの群落はまだ蕾であった。

これらが盗掘に合わないことを願っている。
「とるのは写真だけ」というのを守ってもらいたいものである。

杉林の中を進んで行く(写真8)。

11時半過ぎ、「びく石」に着いた。
この山で一番大きなビクの形をした岩、びく石があるので「びく石」と呼ばれている。

ここのたくさんの岩は、ダイダラボッチが琵琶湖の土をもっこに入れて運ぶ途中に躓いて石が落ちて岩石群を形作っているという伝説があるそうである。
その岩は「笹川八十八コース」だけでなく、今日登ってきたコースにも点在している。

そこからすぐにびく石の山頂(標高526m)であった(写真9)。
山頂は広いが、展望の良いベンチのある場所で昼食休憩にした。

目の前には焼津アルプスの尾根が見える(写真10)。
高草山、満観峰、丸子富士などが確認できる。

その左側を見るとうっすら富士山も見ることができた。
いろいろなことを話しながら楽しくお昼を食べる。

食後、付近を散策していたらたくさんのハルリンドウを見つけた(写真11)。
とても小さく、かわいい花である。

もう少し探すと、チゴユリもたくさん咲いているのを見つけた(写真12)。
「びく石」が花の山であったことを初めて知る。

一緒に来た3人にもこれらの花が咲いていることを知らせ、みんなでこの花々を観賞した。

みんなで山頂付近を散策した。
このびく石には車道があり、車でも上がってくることができる。
また、トイレや水道の整備されている。

東海自然歩道バイパスにもなっていて、地図も設置されていた。
焼津アルプスの逆川から満観峰-日本坂峠-花沢山-JR用宗と同じような感じである。

もう少し北側に進むと西側が少しだけ開けている。
そこから山々が見える。

一番高く見えるのは藤枝市で一番標高の高い「高根山(871m)」である(写真13)。
今回山に誘ってくれたIさん達と蔵田から高根山-家山へと縦走し川根温泉に浸かり帰ってきたことを思い出す。

またこの高根山に登ってみたいと思う。

来た道をゆっくり話しながら下る。
ふれあい広場近くにある茶畑は日光が照らし新緑がまぶしかった(写真14)。


友人達とのんびり話しながら、花々を楽しんだ1日であった。

また、びく石を花の時期に今までとは違ったコースから登り、びく石のすばらしさを知った1日でもあった。
これらの花々が盗掘されることなく、いつまでも花々の山であってほしい。


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