2018.05.14 MM 第640号
高根山(たかねさん 871m) 静岡県藤枝市
この山の私の印象等は・・・
「 新茶と巨木と滝を楽しんだ藤枝市最高峰 高根山 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2018年5月5日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 藤枝市蔵田駐車場9:11-9:41展望所46-9:53高根白山神社58-10:10高根白山神社奥宮12-10:15高根山 〈871m〉20-10:36林道-11:01市道-11:12宇嶺の滝入口-11:15宇嶺の滝32-11:37宇嶺の滝入口- 11:49藤枝市蔵田駐車場 【登り(高根白山神社経由) 52分 下り(宇嶺の滝経由) 1時間12分 合計 2時間4分】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
蔵田の無料駐車場(写真1) | 鼻崎の大杉(写真2) |
新茶の摘み取り中の茶畑(写真3) | 農道を登る(写真4) |
展望所、富士山ビューポイント(写真5) | 高根白山神社(写真6)。 |
高根白山神社奥宮(写真7) | 高根山の山頂から(写真8) |
高根山(871m)山頂(写真9) | ガレからの展望(写真10) |
林道に出るが「宇嶺の滝」への標識無し(写真11) | 小滝もまたよし(写真12) |
木橋を渡ると車道に出る(写真13) | 宇嶺の滝は迫力がある(写真14) |
【感想 等】 前号(メルマガNo.639 びく石)の山頂から見えた藤枝市の最高峰にいつか行きたい、と書いた。 メルマガNo.639 びく石 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-l/yama639/yama639.html GW中の5月5日、藤枝に新茶を買いに行くついでに登ることにした。 前号でも書いたが、かつて友人達と蔵田から高根山、家山と歩き川根温泉に入り大井川鉄道で帰ったことが懐かしい。 登山口の蔵田に着いたのは9時過ぎであった。 ここには広い無料の駐車場があってうれしい(写真1)。 トイレは少し手前のバス停の所にある。 止まっている車はわずか4台、ハイカーは1組しかいなかった。 東海自然歩道の標識の横に古い石造りの標識があり歴史を感じる。 3分ほど歩くと石造りの鳥居と巨木がある(写真2)。 それが鼻先の大杉である。 よくこんな大杉が今も残っているものだと感心する。 その横では横に広がる大きな茶畑で摘んだ新茶を軽トラに積んでいた。 新茶の香りと茶畑の風景を楽しみながら農道を登っていく。 杉林に入る手前で歩いて来た方向を振り返る(写真3)。 新緑というと、私はまず新茶のこの茶畑を思い出す。 茶所で育ったからであろうが、新茶の風景や新茶の味が大好きである。 だから毎年、青臭い荒茶の新茶を買うために藤枝に来る。 かつては家の近くのお茶屋でも買うことができたが、茶農家が減り購入が難しくなった。 一昨年は普段飲みのお茶を買っている大型スーパーに新茶を予約したが、深蒸し茶で私がほしかったものとはちょっと違っていた。 地域によって荒茶の加工も少し違うのである。 ウラジロなどのシダ類がおもしろい形に2本の新芽を伸ばしている。 光が弱いのか普通より白いスルガテンナンショウがある。 1,2列残して杉を伐採した所にさしかかった(写真4)。 なぜこのように残してあるのかは知らないが、道路に日陰を作ったり風水害から守るには良いのではないかと思う。 歩き始めて30分、トイレのある展望所に着いた(写真5)。 ここは藤枝市の富士山ビューポイントになっている。 富士山がうっすらと見える。 濃いピンクのツツジが満開である。 舗装された農道を進んでいくと高根白山神社に着いた(写真6)。 ここにも杉の巨木がある。 ここの古代神楽は静岡県指定の無形文化財になっているという看板がある。 いつか見たいものである。 あの加賀国(石川県)の白山にある白山神社の分社である。 平安時代末に造られたようである。 現在の建物は江戸時代前期の様式だと言うが、なかなか風格があっていい。 見学したら少し引き返した所から山道に入る。 わずか10分余で尾根に出て、そこに奥宮と書かれた新しい小さな社がある(写真7)。 そこから3分で高根山(871m)であった。 南側の木が切ら払われていて展望が開けている(写真8)。 付近の地図を持って来てないので山々の名前はわからない。 今回歩いているこのコースは藤枝市が平成28年に作った「ふじえだハイキングコースガイド」に載っているものである。 蔵田から高根山までは「東海自然歩道」になっているので標識もしっかりしていて、またコースもよく整備されている(写真9)。 しかし残念なことに、高根山の山頂から「宇嶺の滝」に行く標識がない。 私は地形図もあるしコースをある程度知っているので迷うことはないが、初めてで地図がなかったりGPSを持っていない人は迷ってしまうかもしれない。是非、ここに標識を付けていただきたいものである。 樹林の中を北方向に進んで行く。 10分ほどでガレに出る。 立派な柵が付けられていて危険はない。 ガレているので木がなく、展望が良い(写真10)。 これくらい見えると気持ちがいい。 やや荒れた山道の急な坂を下って行く。 1分ほど下ると「芋穴所(いもあなど)のマルカシ」がある。 根回り10.5mの巨木のカシの木である。 静岡県内でも珍しいくらいの巨木のカシの木だそうだ。 私は大自然の中でも巨木が特に好きである。 いくら見ていても飽きない。 マルカシから1分で林道に出た(写真11)。 出口に標識はあるものの、林道はY字になっていて、ここも迷いそうである。 Y字を右に進むとまた山道へ下る標識がある。 杉林の中を10分ほど下ると小さな滝がある(写真12)。 こんな小滝も好きだ。 真夏なら手や顔を洗いたいくらいである。 沢沿いを下って行き木橋を渡ると、アスファルトの車道に出る(写真13)。 途中、壊れそうな丸太橋を2回通る。 丸太は老朽化していて、80kgくらいの人が通れば折れそうである。 あとは車に注意しながら舗装道路を下れば蔵田の駐車場に着く。 観光トイレと駐車場を過ぎ、約10分で宇嶺の滝への降り口に着いた。 ジグザグに下って行くと、大きな滝がある(写真14)。 この辺りでは最大の滝で、落差が70mもある。 さすが大滝である。 15分ほどいる間に4組の観光客と会う。 山道では全く誰にも会わなかった。 車道を10分ほど歩き、蔵田の駐車場に着いた。 時刻は12時前。 新茶の緑、巨木、滝を楽しんだ2時間であった。 帰路、国道1号線バイパス近くの茶業センターによって新茶を買う。 GWには毎年、200gの茶缶にお茶を詰め放題で1000円である。 深蒸しのお茶も好きであるが、新茶の時期の荒茶は青臭くてもっと好きである。 帰宅後、早速新茶を美味しく味わった。 |