2018.07.27 MM 第650号

   私の出合った日本百名山 他の山々 by masarus 

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宇津ノ谷峠周辺 (静岡県静岡市・藤枝市) 


この山の私の印象等は・・・                                     

「 静岡市から藤枝市に越える方法が6つもある歴史的な道 宇津ノ谷峠 」

  *下に私の感想等の文があります。                                                                         
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【歩いた日】     2018年7月10日(火)

【天候】        晴れ

【コース及び時間】

道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下り13:38-13:56蔦の細道宇津ノ谷峠〈210m〉13:59-14:25旧東海道宇津ノ谷峠

-14:33お弘法さん-14:40明治トンネル-14:46宇津ノ谷集落-15:00道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下り

      【登り(道の駅~蔦の細道宇津ノ谷峠) 18分   (蔦の細道宇津ノ谷峠~旧東海道宇津ノ谷峠) 26分

       下り(旧東海道宇津ノ谷峠~道の駅) 35分    合計  1時間19分】


*コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。
 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。


  
道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下りを出発(写真1) 杉林の中を登る(写真2)
シダ類がよく育っている(写真3) 蔦の細道宇津ノ谷峠(写真4)
杉林の中の気持ちのよい山道(写真5) 木がない所は草が生い茂っている(写真6)
トンネルの排気口(写真7) 飯間山(標高482m)が見える(写真8)
旧東海道に合流する(写真9) 旧東海道宇津ノ谷峠(写真10)
地蔵堂跡(写真11)  お弘法さん(写真12)
宇津ノ谷集落(写真13) 明治トンネル(写真14)
誰にも会わなかった宇津ノ谷集落(写真15) 国道1号線と道の駅「宇津ノ谷峠」(写真16)
 

【感想 等】 

30人の団体が、花沢の里から満観峰に登ってから朝鮮岩を通り丸子に下る。昼食を食べてからもそのあともまだ歩きたいという。
夏の時期なので簡単なコースを紹介するために下見に行った。

フルコースとしては道の駅「宇津ノ谷峠」から蔦の細道宇津ノ谷峠に登り、岡部側に下る。
岡部側から平成、昭和のトンネルを見ながら登り、旧東海道宇津ノ谷峠を越える。
明治、大正トンネルを見て宇津ノ谷集落を下り道の駅に戻る。

このコースは歴史的な6つの静岡側から岡部側に越える方法を見るのである。
・奈良時代から使われていた蔦の細道宇津ノ谷峠
・豊臣秀吉が整備し江戸時代に参勤交代で使われた旧東海道宇津ノ谷峠
・明治トンネル
・大正トンネル
・昭和トンネル
・平成トンネル である。

この内、後者3つは今も使われているトンネルである。

このコースは峠を行って戻る1往復のコースであり、正味2時間かかる。

もう少し簡単に、これらの良さを凝縮して歩けないか、というのが今回の下見である。


昼食後の暑い時間に歩く予定なのでその時間に合わせて出発する。

13時半過ぎ、道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下りを出発し、蔦の細道を登る(写真1)。

杉林の日陰の中の道である(写真2)。
炎天下ではないのでそれほど暑くはない。

シダ植物がよく育っている(写真3)。

約20分で「蔦の細道宇津ノ谷峠」に着いた(写真4)。
伊勢物語で有名な在原業平の歌の石碑がある。
写真でわかるようにこの峠には、「宇津ノ谷峠」という表示がない。
正確な位置がはっきりわからないのかもしれないが、寂しい限りである。
私はここを「蔦の細道宇津ノ谷峠」と呼んでいる。

空気が澄んでいれば富士山が見えるのであるが、残念ながら見えなかった。

まっすぐ下れば、岡部側に下り、左は市境を通り満観峰に着く。
右に行けば旧東海道宇津ノ谷峠を経由し飯間山行くことができる。

今回は短縮コースとして、蔦の細道宇津ノ谷峠から尾根道を通り旧東海道宇津ノ谷峠に行きたい。
かつて歩いたことがあるので安心して進んでいく。

杉林の中の道は気持ちがいい(写真5)。

杉林を出るとやはりススキなどの草が生い茂っていた(写真6)。
焼津アルプス東尾根海雲寺コースは毎年この時期に通れるように草刈りをしているので想像できていた。

手を切らないように草をかき分け通過する。
その先にはトンネル排気口の建物がある(写真7)。

昨年12月に歩いた飯間山(標高482m)[メルマガNo.628]が見える(写真8)。
飯間山 http://h1933.web.fc2.com/hyaku-l/yama628/yama628.html

ここからの尾根道も草が生い茂っていたので、排気口への車道を通り旧東海道に合流した(写真9)。

合流から3分で「旧東海道宇津ノ谷峠」である(写真10)。
写真のように「蔦の細道宇津ノ谷峠」よりもっと寂しい峠である。

江戸時代もこのように木々がうっそうと茂っていた峠かもしれないが、参勤交代に使われた幅2間(3.6m)の東海道である。
表示とか案内板があっても良さそうであるが手作りの黄色い板があるだけである。

旧東海道宇津ノ谷峠を下るとすぐに「地蔵堂跡」がある(写真11)。
基礎の石や石垣も残っているが、この地蔵堂は江戸時代の絵にも描かれている。

もう少し下ると「お弘法さん この先40m」という標識があったので行ってみた(写真12)。
木製の小さな社に石彫りで柱状のものがあった。

40m戻り下っていくと宇津ノ谷集落が見えてきた(写真13)。
暑さのせいか、平日のせいか人の姿は全く見当たらない。

今回の山歩きでも全く人には会わない。

集落に下る前に明治トンネルに寄る(写真14)。
この明治トンネルはレンガ造りで灯りもオレンジで暖かく素敵な感じである。
だから何回か来たことがある。

入口には東屋や観光トイレ、詳しい説明板、縮尺模型等があり、このコース上で一番の目玉のようである。
確かに明治時代に作った日本で初めての有料トンネルとしての価値はあるのかもしれないが・・・。
(文化庁の登録有形文化財ではある)

私としては前述の6つをもっと総合的に紹介したらいいと思うのだが・・・・。

宇津ノ谷集落に下る(写真15)。
やはり人っ子一人いない。

国道1号線の歩道橋を渡り、下り線の道の駅「宇津ノ谷峠」に戻る。
歩道橋からは国道1号線の昭和トンネルから出てくる車、平成トンネルに入って行く車が通っている(写真16)。

今も大事な大動脈の一部である。

案内する人たちはきっと疲れているから次のどれかになるだろう。
もしかするとすべてカットでホテルに戻って終わりかもしれない。

・道の駅「宇津ノ谷峠」から蔦の細道宇津ノ谷峠に登り、岡部側に下る
・岡部側から平成、昭和のトンネルを見ながら登り、旧東海道宇津ノ谷峠を越え明治トンネル・大正トンネルを見る
・道の駅「宇津ノ谷峠」から明治トンネルを見て宇津ノ谷集落に戻る

1時間半のよい下見ができた。


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