2018.08.20 MM 第653号
満観峰[逆川コース、宇津ノ谷峠コース] (まんかんほう 470m)
静岡県焼津市・静岡市 日本百低山
この山の私の印象等は・・・
「 山の日には山に登ろうと、日陰の尾根歩きを楽しんだ 満観峰 」
*下に私の感想等の文があります。
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【歩いた日】 2018年8月11日(土) 【天候】 晴れ 【コース及び時間】 道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下り9:06-9:40逆川登山口-10:00舟川分岐-10:40満観峰〈470m〉11:44-11:53 鞍掛峠分岐-13:21つたの細道宇津ノ谷峠13:28-13:43道の駅「宇津ノ谷峠」静岡側下り 【登り(逆川コース) 1時間34分 下り(宇津ノ谷峠コース) 1時間52分 合計 3時間36分】 *コースタイムは休憩を除き写真撮影などを含む私が実際にかかった時間です。 その時の体調や天候によって大きく変わってきます。あくまでも参考タイムにしてください。 |
逆川の集落(写真1) | 集落の水源地を通る(写真2) |
かつてのミカン畑も杉林(写真3) | このコース唯一の茶畑も心配だ(写真4) |
台風12号で枝が散乱(写真5) | 蔓草クズが生い茂る(写真6) |
満観峰山頂の神社神木も折れて(写真7) | 満観峰山頂470m(写真8) |
山頂神社の神木の下は涼しい(写真9) | 高草山、焼津港も霞んで(写真10) |
藤枝・静岡の市境を歩く(写真11) | つたの細道、宇津ノ谷峠(写真12) |
樹林帯歩きは思った以上に涼しい(写真13) | 道の駅「宇津ノ谷峠」に着く(写真14) |
【感想 等】 8月11日は「山の日」。 一番暑い時に山の日はある。 昨年は山頂付近が霧の中、焼津市の主峰高草山(501m)に登った。 山頂は暑くなくてよかった。 今年は異常な暑さで家にいるだけでも暑いので、 涼しく過ごすにはアルプスなどの3000m級の高山が一番である。 しかし、今の時期はお盆休みで山だけでなく規制ラッシュで道路も混んでいる。 炎天下でのありさんの行列歩きや渋滞は大変である。 じゃあ、暑くない日陰を歩いて低山に登るのも1つの手である。 ということで、地元「焼津アルプス」の満観峰に『焼津アルプス愛好会』のメンバー5人と出かけた。 満観峰は展望がよいことから「日本百低山」の1つに選ばれている。 満観峰は焼津市・静岡市の境にあり、8つの登るコースがある。 9時過ぎ、道の駅を出発した。 川沿いの道を南東に進んでいく。 途中茶畑もあり、静岡市とは思えないくらい静かである。 20分ほど歩くと逆川集落に着く。 立派な石垣の上に昔ながらの住宅があり心が和む(写真1)。 この逆川集落の歴史は知らないが、きっとかなり古くから農業や林業をやりながら生きてきたのだろうと感じる風景である。 ここは「東海自然歩道バイパスコース」にもなっていて満観峰から花沢山を通りJR用宗に通じている。 今回は満観峰まではこの東海自然歩道バイパスコースを通るのでその表示が要所要所にある。 30分余で逆川登山口に着いた。 ここからが山道である。 沢沿いに進んでいくと「水源地」の看板がある(写真2)。 集落の方に聞くと、今でも水源地として利用しているそうである。 かつてはミカン畑だったのだろう。 石垣が積んであるところが杉林になっている(写真3)。 古い水溜があったり枯れかけたお茶の木があったり農業衰弱のあとが痛々しい。 またイノシシが土を掘り返したあともたくさんある。 昨年まで耕作されていた茶畑が少し荒れている(写真4)。 今年から放置されたのでなければいいのだが・・・。 杉林の中を登っていく。 約1時間で舟川コースの分岐に着いた。 台風12号の影響だろう、山道に多数の枝が落ちている(写真5)。 倒れている木や竹もあった。 蔓草クズが生い茂り通りにくいところもあった(写真6)。 約1時間半で満観峰(標高470m)に着いた。 山頂には神社が2つあり、それぞれご神木の大きな木が茂っているのであるが、東側の巨木が折れていた(写真7)。 先日の台風12号はたいしたことはないと思ったが、強風が吹いたのだろう。 満観峰の山頂は、暑さのせいか思ったより人が少ない(写真8)。 西側のご神木の下で休む(写真9)。 ここは涼しい風が吹いてなかなか快適であった。 昼食をとり、話していたらあっという間に1時間余が過ぎてしまった。 写真のように草原の草も伸びてきている。 焼津側と静岡側の地元の人たちが交代で刈ってくれている。 ありがたいことである。 高草山、焼津港が霞んで見える(写真10)。 日本平もかすみ、富士山も見えない。 そんな日もある。 12時前、宇津ノ谷峠に向けて出発した。 鞍掛峠方向に下り、途中から藤枝市と静岡市の境の尾根を進んでいく。 小ピークには「宇津ノ谷峠 444m 満観峰」というように新しい白い看板を誰かが付けてくれてある。 前より伸びてしまって展望がなくなった所や倒木が塞いでいる場所もあった。 杉がきれいに整列している所もある(写真11)。 アップダウンを何回か繰り返し、13時過ぎにつたの細道「宇津ノ谷峠」に着いた(写真12)。 ここにある杉の大木も折れていた。 台風12号の強風がここにも吹いたのだろう。 明治トンネルや旧東海道宇津ノ谷峠に行くこともできるので、皆さんに行きたいか否かを訪ねたが皆さんこのまま下りたいという。 そのまま道の駅に下ることにした。 あとは沢沿いの道をゆっくり下ればいい(写真13)。 峠から15分で道の駅「宇津ノ谷峠」に着いた(写真14)。 所々にあった日なたの山道は暑かったが、日陰歩きは涼しかった。 特に風通しのよいところはずっと立ち止まっていたいくらい涼しかった。 世界文化遺産「富士山」は、週末やお盆の激混みが問題になっている。 今回の山の日8月11日も富士山はかなりの混み方だったが、各地で山歩きをするといった「山の日イベント」を行い、山の日の意義や山の良さを知ってもらったら如何だろうか。 そうすれば、山の日の8月11日は富士山に登る人が多少減るだろう。 海の日のイベントはいくつかあるが、山の日のイベントがあまりないのが寂しい。 そんなことを感じた今年の山の日であった。 |